こんにちは! 株式会社コーボーの人事 佐野です。
2025年7月、コーボーに新たな歴史が刻まれました。この度、人事責任者を務めていた梁瀬さんが、当社初の執行役員に就任いたしました。
今回は、梁瀬さんがこれまでどのようなキャリアを歩み、どのようにしてコーボー初の執行役員という大役を担うことになったのか、その道のりを深掘りするインタビューをお届けします。
ぜひ最後までお読みください。
過去:大手人材会社での人事経験から、社員数3名/時短勤務の人事責任者へ
ー 梁瀬さん、コーボー初の執行役員の就任。おめでとうございます!まずは、コーボーに入社される前のキャリアについてお伺いできますでしょうか?
はい、 新卒で大手人材会社に入社しました。最初は営業職で、そこでは佐野さんもチームのアシスタントとして一緒に働いていましたよね。笑。営業を経て、人事職に異動になり、中途入社者の研修企画や教育指導、社員満足度向上施策の立案・実施などに携わりました。
ー 営業から人事へというのは、大きな転機ですね。そこからずっと人事の仕事をされ続けているんですか?
いえ。新卒の会社では人事に異動してから退職するまで約5年は人事の仕事をしましたが、一度、他業種への転職も経験しています。その企業で出産・産休・育休を取得させて頂いたのですが、人事の仕事から離れてみて、改めて人事の仕事が好きだと再認識したんです。人の成長を支援することや、組織がより良くなるための仕組みを考えることにやりがいを感じていました。
ー なるほど。そして、コーボーへの入社を決意された経緯についても教えていただけますか?
代表の成田さんとの出会いが大きかったです。成田さんの仲間への想いや、会社が大切にしている価値観に強く共感し、ここでなら自分のやりたいことができると感じて入社を決めました。当時、社員数も3名。娘が1歳になったばかりで、6時間勤務からのスタートでしたね。
ー 入社当初は、人事責任者としてどのような業務を担われていたのでしょうか?
まさに0から1を作るような仕事ばかりでした。会社のDNA策定から始まり、採用活動のスタート、評価制度の構築、就業規則作成など、多岐にわたる業務に奮闘していましたね。「快適でご機嫌な仕組み・環境作り」をモットーに、基盤を固めていきました。
ー 2020年頃からは育成にも注力されていると伺っています。具体的にどのような取り組みをされてきたのでしょうか?
はい。様々な研修を内製化してきました。今では職種別(営業、エンジニアなど)の研修や、階層別研修なども実施しています。
また育成の一環として力を入れているのがコーチングです。2019年から学び始め、昨年2023年には国際コーチング資格も取得しました。代表やマネジメント層、メンバー層に対して希望者にコーチングも行っています。
当社では副業も出来るので、コーボー社のご家族にコーチングをさせていただくようなご縁をいただいたりなど、仲間たちだけではなく、それを支えるご家族にまで自らの持っているスキルを発揮できているのはとても幸せなことだと感じます。
ー 素晴らしいですね!そして、「稼げる人事」としての活動もされていると伺いました。
これも、普通の人事からすると珍しいと思いますが、前職からのご縁で、外部企業向けの研修や人事制度コンサルティングにも関わっています。人事の専門性を活かして、会社の売上にも貢献できる「稼げる人事」を目指しています。また、友人が美容サロンを起業した際には集客への悩み相談があり、当社のマーケティング事業のサービスを提案し受注に至ったこともありました。お互いがWinーWinの関係にあれるというのが前提ですが、会社や事業の収益に繋がるような思考や動きをすることで結果的に「稼げる人事」という状態が作られています。
(2025年7月に行われた社員総会。執行役員任命が社内告知された際に、みんなからお祝いの絵文字が沢山Meet上にあふれました)
現在:恵まれた環境と手探りの中で突き進んだキャリア形成
ー 自身のキャリアを振り返ってみて、特に印象に残っていることはありますか?
新卒時の営業職での挫折経験は大きかったです。でも、そこからチームで成果を追い求める楽しさや、諦めずにやり続ける根気強さを学びました。また人事への異動は、まさに私のキャリアにおける大きな転機でしたね。
ー 現在も時短勤務をされていますが、プライベートとのキャリアの両立は大変ではなかったのでしょうか?
私には結婚・出産を経ても働き続けたいという想いが元々ありました。ただそれを実現できる環境がなかったらきっと更に大変さを感じたと思います。当社の時短勤務やリモートワークなどは私の入社にあたって代表の成田さんが整えてくれた制度でした。本当に感謝しています。そのような環境のおかげで、コーボーでは未経験の業務にもたくさん挑戦させてもらい、自身の成長を積み重ねてこれました。
ー 常に成長を追求する梁瀬さんでも、不安を感じることはありましたか?
もちろんありました。これは新卒の会社の価値観が影響していると思いますが、「常に成長すべき」という価値観を強く持っているからこそ、「本当に自分がコーボーの人事責任者をやっていていいのか」「成長できているのか」と、時折不安になることもありました。でも、ふとした時に過去を振り返り「こんなことができるようになった」「ここまでこれた」と気づく瞬間に、成長を実感することができました。また、コーボーの顧問 齋藤さんの存在も大きいものでした。常に壁打ち相手となってフィードバックをくださるので、齋藤さんに成長の促進と、成長実感の機会もいただいていると思います。
未来:快適でご機嫌な環境の追求と、一人一人の才能の100%開花を目指して
ー そして今回、執行役員に就任されましたが、 執行役員へのキャリアを意識し始めたのはいつ頃からだったのでしょうか?またその時にどんな気持ちの変遷があったのでしょうか?
2024年頃から、代表と執行役員について対話する機会が増えていきました。
当初は正直、自分に務まるのかという不安はありました。会社としても個人としても、とても大切な意思決定だからこそ、大役を引き受けるにあたり、どうありたいか、何のためにそのポジションにつくのか、何をしたいのか、と自分自身と深く向き合いましたね。自身の人脈を活用し、他社のCHRO(最高人事責任者)などのポジションの方々に接点を取ってお話を伺わせてもらったり、有名なCHROの方々が日々何を考え、どんなことを大切にし、何をしているのかをYouTubeなどの媒体を活用してインプットするなど、他者の情報も含めて自分の中で言葉に落とし込んでいきました。またもう一方で、会社として執行役員を設置するメリット・デメリットや、今後の組織体制についても一緒に考えました。
そのような期間を半年くらい経て、色々なことが言語化され、自らの意思も固まりました。
ー 梁瀬さんが目指す理想の姿とはどのようなものでしょうか?
私の理想は、「働くことを楽しんでいる人を一人でも多く創造する」ことです。誰もが心身ともに健やかに働ける状態を実現したいと思っています。そして、コーボーの執行役員としては、「快適でご機嫌な職場、組織作りを追求し、事業の成長と仲間が良い仕事を生み出す仕組み・仕掛けを作り続ける」という世界を目指したいと思っています。
ー 私も一緒にその世界を目指します!また、直近は人事の業務範囲を超えたような業務にも自らチャレンジしており、本当にすごいなぁと思っています。
ありがとうございます!2024年7月頃からは各事業の数値分析など、事業成長への貢献活動にも力を入れています。このような取り組みにチャレンジしたことで、自分でも更に一つ殻を破れたような気がしています。執行役員として、仲間たちと働くことを楽しみながら、一人ひとりの才能が100%開花される状態を作り、事業成長を実現していきたいと思っています。
ー 梁瀬さんにとっての「楽しい」とは、どのような意味を持つのでしょうか?
「楽(Easy)」ではなく、チャレンジや学びに伴う「産みの苦しみ」を含む達成感や成長実感に繋がる「楽しさ(Fun)」だと考えています。個人、チーム、そして会社全体でこの「楽しい」を創造していくことが重要だと思っています。強制ではなく、自らの意思で楽しみながら仕事に取り組める、そんな自律的な組織を目指しています。
ー 最後に、今後の展望についてお聞かせいただけますでしょうか?
ありたい世界を実現するために、まだまだ課題は多いと考えています。
プロフェッショナル意識、顧客への価値貢献、チームワークといった価値観のレベルをさらに高めていき、継続的な事業成長を実現したいです。
またその中で、先ほど話していたような一人一人の才能が100%開花され、働くことが健やかで楽しいコーボーであり続けることも追求していきます。