株式会社日本教育クリエイト IT人材サービス事業部's job postings
現場が求める“5年”と、伝わる“5年”のズレ
Photo by Chang Duong on Unsplash
「PHP歴、5年あります。Laravelも使ってましたし、業務システムの開発にずっと関わってきました。」
そんなプロフィールのエンジニアさん
経験年数は申し分なし。バックエンドのコアな部分を任せられそうだと期待✨
ある日の面接での一幕
──お話を聞き始めて、すぐ、違和感が出てきます
- モデルの責務が肥大化し、MVCの分離が曖昧
- 年度更新バッチ処理がトランザクション制御を考慮しておらず、途中失敗でデータ不整合が発生
- ステータス遷移の仕様確認で「設計書がないと判断できません」とストップ
- Laravelのサービスコンテナや依存注入の仕組みに対する理解が不十分
- API設計がエンドポイントベースで、RESTfulな思想に沿っていない
──おや?これは…本当に5年の経験者なのか?
本人に丁寧にヒアリングしていくと、こんな事実が見えてきました
- 関わっていたのは社内システムの改修案件が中心
- 実装の多くは仕様が決まった後の「追加開発」や「軽微な機能追加」
- 設計工程はすでに上流から降りてきたものをもとに、開発タスクをこなすスタイル
- 技術選定やフレームワークの深い理解、コードの構造設計に触れる機会はほとんどなかった
つまり、「5年間、開発に携わっていた」ことは事実だけれど、
“システムを構築する”という視点での設計・実装経験は、まだこれからだった
ここで改めて、現場が「経験5年のエンジニア」に期待することを見直してみます
- 要件に応じて、DB・処理・エンドポイント構成を設計できる
- エラーケースや運用を想定した設計・実装ができる
- 他のメンバーのコードレビューを通して品質を担保できる
- チーム開発の中で、設計・技術的判断に主体的に関われる
これらを“ある程度自走してこなせる”ことが、
現場が描く「5年のスキル感」だったりします
もちろん、全てを満たす必要はありません
でも「どこまで自分ができて、どこからは未経験なのか」を把握して伝えてくれると、
チームは安心してタスクをアサインできます✨
同じ「5年」という言葉でも、その中身の“濃さ”や“深さ”は本当に人それぞれ
逆に「設計はまだ経験少ないですが、業務ロジックの実装は得意です」と伝えてくれる人のほうが、
現場では信頼されやすいこともあります😊
“経験あります”を伝えるなら、その中身をもう一歩、具体的に✨
あなたの言葉ひとつで、伝わる魅力も変わってきますよ👍