スキルシートでよく見かける「基本設計経験あり」の言葉
しかし、実際に話を聞いてみると「それ、基本設計というより詳細設計では?」と思うケースが少なくありません💦
たとえば、ある教育業界のプロジェクトでの話
学生の情報管理、授業の出欠登録、保護者向け通知の仕組みを構築する案件でした
あるエンジニアは「画面の入力項目をExcelにまとめて、必要なフィールドを一覧化した」と語っていました。それを“基本設計”と捉えていたようですが、果たしてそれは本当に基本設計なのでしょうか?
確かに、画面に表示する項目や入力条件を整理する作業は重要です✨
でも、それはあくまで詳細設計に近い領域
本来の「基本設計」とは、それ以前の段階──
・“学生情報”とは具体的にどの単位か?(兄弟はどうする?転校は?)
・“授業の出欠”は、いつ、誰が、どの端末から記録するのか?
・“保護者通知”はどんな条件で?メール?アプリ?誰が配信する?
こういった“システム全体の振る舞い”を、ユーザーの業務フローや期待に沿って設計するプロセスのことです
つまり「システムとして何を提供するのか、どのように使われるのか」を業務視点とシステム視点の両面から定義し、関係者と合意形成する工程が基本設計なのです💡
逆に「言われた通りに画面レイアウトを作成した」「ドキュメントのフォーマットに沿って項目定義を埋めた」だけであれば、それは実質的には詳細設計です
この違いがなぜ重要かというと、“設計”という言葉には判断と責任が伴うからです✨
基本設計を担当したということは「どんな設計方針で作ったのか」「どんな選択肢があり、なぜそれを選んだのか」を語れる必要があるということ
そうでなければ、次の現場でも同じレベルの期待をされてしまい、ギャップが生まれます
もちろん、どんな経験も無駄ではありません
むしろ「自分のやってきた工程が、開発のどのフェーズに該当するのか?」と整理することで、今後のスキルアップやキャリアの選択にも役立ちます✨
教育業界に限らず、業務システムには「利用者のリアルな動き」が必ずあります
単に画面を作るだけではなく「どうやって使われるか?」まで考えた経験があれば、それは立派な設計力です。
でも「それは任せてもらえなかった」「まだそこまで任されていなかった」なら、それも正直にスキルシートへ書いて構わないと思います
経験を“正確に言語化できる力”こそが、転職活動で最も信頼されるスキルだからです😊
どんなに小さな挑戦も、あなたのキャリアにとっては大きな意味を持っています
今の自分に満足できないのは、まだまだ伸びしろがある証拠
悩んで、迷って、それでも前に進もうとするあなたを、私たちは全力で応援します☺️