報告はできても、理由が語れない─目的を理解し、理由を語れる人がキャリアを切り拓く
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定例ミーティングでの一幕。
あるエンジニアに「なぜそのように対応したのですか?」と質問したとき、返ってきた答えは──沈黙、もしくは全く関係のない説明。
その瞬間、私はこう感じてしまいます・・・
作業そのものが目的化してしまい「何のために」行っているのかが見失われている、と。
実はこの構図、開発現場でよく起こります。
タスクが与えられ、その消化に意識が集中するうちに、本来の背景や理由が抜け落ちる。
結果として「やったこと」は説明できても「なぜそうしたのか」が語れなくなる。
しかし、この“なぜ”こそが一番大切です。
背景を理解していれば、仮に想定外の事態が起きても軌道修正ができます。
逆に「作業」だけを追っていると、イレギュラーに直面した途端に立ち止まってしまうのです。
リーダーやマネジメントを目指す人材に求められるのは、作業を正しくこなす力ではなく、その作業の目的をつかみ取る力です。
なぜこの手順なのか、なぜこの優先順位なのか、なぜこの仕様に至ったのか──。
その問いに自分なりの答えを持てるかどうかで、視座の高さは決まります💡
目的を理解して行動できる人は、会議でも自然と「報告」が変わります。
単なる「やりました」ではなく「なぜその判断をしたか」「どういう効果を見込んだか」を語れるようになるのです。それは周囲に安心感を与え、信頼につながり、やがてチームを導く立場への成長を後押しします。
「作業をこなす人」から「目的を語れる人」へ✨
この差こそが、経験年数では埋まらないキャリアの分かれ道です😊