「これでいいや」じゃなくて「これがいい」と言われる接客を─新規事業に挑む、豊島成の野心《NSグランプリ受賞者インタビュー》

“これでいいや”じゃなくて、“これがいい”と思ってもらえるようにしたい

そう語るのは、MODIS東新宿店店長・豊島成さん（25）
新卒入社3年目で最速で店長に就任し、NSグランプリ新人賞を受賞。
“ニーズを引き出す力”と“街を巻き込む行動力”で、プライベート感あふれるVIPラウンジ「MODIS」を進化させ続ける若きリーダーに、接客への想いと未来へのビジョンを聞きました

このインタビューは、NSグループが年に一度開催する社内表彰制度「NSグランプリ」にて、2025年度の受賞メンバーに話を伺う連続企画です。聞き手は、NSグループ社長・荻野佳奈子が担当しています

え？社内で推し会？！社内イベント歴代最大に盛り上がった新表彰制度 | 株式会社NSグループ

みなさん、こんにちは！株式会社NSグループ社長の荻野佳奈子です。2025年5月22日、初の試みである「NSグランプリ2025アワード」を開催しました。「挑戦する社員を応援したい。思いっきり褒めた...

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野球少年から“街の顔”へ。人との出会いで接客に目覚めた

──まずは自己紹介をお願いします（荻野）
「新潟県出身で、今はMODIS東新宿店の店長をしています、豊島成です。入社3年目で、今年から店長を任せていただいています。」

──学生時代はどんな生活でしたか？
「小学生から高校までは野球漬けの毎日でした。大学で東京に出てきて、焼肉店でアルバイトを始めたんですが、そこがちょっと高級なお店で。いわゆる“注文を取る”だけじゃない、“心を読む接客”を経験して、これは面白いなと感じたんです。」

THE野球少年だった子供時代

NSグループを選んだ理由──「攻めの商売」ができる場所

──就職活動では、なぜNSグループを選んだのでしょう？
「実は、最終的に受けたのはNSグループだけでした。斜めのキャリア制度や、“出る杭を伸ばす”という文化に惹かれました。他社の説明会では、“1つの現場で地道に”という雰囲気が強くて。自分はもっと“攻める商売”がしたいと思っていたので、ここしかないなと。」

「これが欲しいんじゃないですか？」に応えるホスピタリティと、信頼貯金のつくり方

──MODISは他のカラオケ業態と違って、お客様の期待も高そうですね。
「はい。MODISは“秘密の隠れ家”のようなVIPラウンジなので、空間もサービスも一段階深く見られている感覚があります。だからこそ、“これでいいや”じゃなくて“これがいいや”と言ってもらえるような提案をしたくて。」

プレミアムカラオケMODISは全部屋セルフバーカウンター付きパセラの上位ブランド

──印象的だった場面があれば教えてください。
「ある日、珍しいウイスキーを探しているお客様がいて。うちには在庫がなかったんですが、“もしかしてこれが欲しいのでは？”と感じて、『少し確認してきます』と伝え、すぐ近くの“お酒の卸店”に走って調達しました。」

──なぜそこまでの対応ができたのでしょう？
「実は、近隣の酒類卸店4軒には事前にご挨拶していて、“何を売りたいか”という情報も聞いていたんです。
普段から相手の話を聞いておくことで、こちらが急に必要になったときも協力してもらえる関係ができる。これを僕は“信頼貯金”と呼んでいます。」

外へ出て顧客を獲る。サンドイッチ営業で開いた新ルート

──「来店を待つだけでは足りない」と考えているそうですね。
「そうです。MODISって立地や価格帯から見ても、受け身では厳しい。だからこそ、こちらから外に出る必要があると思ってます。」

──具体的にはどんなことを？
「同じ建物でやっているサンドイッチ店『ニューヨークウィッチーズ』を使って、営業活動をしました。
過去に注文があったけど最近1ヶ月以上オーダーがない飲食店を100件リストアップして、サンドイッチを持って再訪問。“またぜひ注文お願いします”と伝えつつ、“実はMODISの店長です”と名乗ってご案内しました。」

──営業効果はありましたか？
「そこから3組のコア顧客を獲得できました。こうした地道な外営業も、MODISらしい“おもてなし”の一部だと思っています。」