前編では、代表の勝見が抱くキャリアに対する原体験、そして日本の就職・人材業界が抱える構造的な課題、それらをAIと価値観マッチングで解決するBaseMeの「今」の取り組みについてお聞きしました。後編では、BaseMeが目指す「未来」像と、その実現に向けた熱い想い、そして共に挑戦する仲間へのメッセージを深掘りします。
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4. 日本の産業課題を乗り越え「世界一のプロダクト」へ
Q: BaseMeの最終的なゴールや、10年後、20年後の未来はどのようなものですか?
A: 私が最終的に成し遂げたいことは、「世界一のプロダクトを作りたい」という明確な目標です。これは前編で触れた自分が就職活動で困った時の経験に由来します。私が当時就職活動をしていたタイミングで、世界で最も使われているビジネスSNSであるLinkedInを調べました。LinkedInは10億人以上のユーザーを持ち、単体で2.6兆円規模の売上を上げています。プロダクトは2003年にスタートしており、Facebook(2004年開始)よりも古い歴史を持つにもかかわらず、その影響力は年々勢いをましているように感じています。「この領域で、日本からも新しいグローバルなプラットフォームが生まれてもいいはずだ」そう思ったのが、私がこの領域で勝負すると決めたきっかけです。
目指すは、本当の意味で10億人が使うプロダクト。そのスタート地点として、若い世代からアプローチすることを選び、日本の大学生の就職活動から変革を始めました。
ただ、日本の就職市場だけ(約1500億円規模)に留まっていては、ユニコーン企業にはなれません。BaseMeは、単なる就職活動支援に終わらず、日本の産業課題、ひいては人材が「自分の価値観で仕事を選べるようになること」で、日本の若手人材が世界で活躍し、産業のリーダーシップを若手が取れるような未来を目指しています。
私たちの目標は、55兆円とも言われるこのマーケットで、世界一のリーダーになる。これがBaseMeが描く壮大な未来です。
5. AI時代のキャリアを創造するBaseMeの戦略と組織文化
Q: 壮大なビジョンを実現するために、BaseMeの今後の戦略と、どのような組織づくりをされているのか教えてください。
A: まず今後の戦略についてですが、AI時代において、「何のために働くのか」という問いはますます重要になります。中長期的には、小中学生の授業の一環としてBaseMeを登録してもらい、自分自身のパーソナルAIとして使ってもらうことで、自分の「好き」や「価値観」を早い段階から言語化し、意志あるキャリア選択ができる社会を作りたいとも構想しています。対象は大学生に始まり、to A(to academy)、to B、to Cといった多様な領域でマネタイズを目指しています。
また、ユーザーが「最適な意思決定」をできるようになるためには、単に情報を提供するだけでなく、「ネットワーク効果」と「コミュニティの力」が不可欠です。
BaseMeでは、学生アンバサダーによるBaseMe Ambassador Community(BAC)の運営に今後も力を入れていきます。アンバサダー自身が実際にサービスを使い、学びや挑戦の体験を他の学生に共有しています。このコミュニティ活動により、「あの人も挑戦しているなら、自分もできるはずだ」という心理的な後押しが生まれ、「AIの提案だけでは到達できない意思決定のサポート」が可能になります。オフラインイベントやグループディスカッション、SNS上での交流を通じて、ユーザーは学び合い、刺激し合い、キャリア選択における自信と勇気を獲得できるのです。これは、特に対面コミュニケーションの価値を再認識しているZ世代にとって非常に大きな意味を持っています。
組織づくりとしては、「事業成長にコミットできるプロ意識の高い人材」を最重要視しています。ミッション・ビジョンへの共感は前提ですが、大切なのはそれが「プロとしての共感」であるかどうかです。ファンは「ビジョンいいですね」で終わりますが、プロはそのビジョンを社会実装し、数字で成果を示す責任を理解し、主体的に行動できる人材です。また、前線に立ち、自ら盾を取り、武器を持って進む人。自分の人生に当事者意識を持ち、熱意を持って挑戦できるような仲間と共に世界を獲りたいと考えています。
6. BaseMeの未来を共に創る仲間へ
Q: 最後に、この記事を読んでいる求職者の方々へ、メッセージをお願いします。
A: この壮大な挑戦を共に推進していく仲間として、私たちが求めるのは単にスキルのある人ではありません。BaseMeのミッションやビジョンに深く共感し、事業成長にコミットできる「プロ意識」の高い方です。単なる「ファン」としてではなく、自らが社会実装の責任を負い、数字として成果を出し、ビジョンを現実に変えていける。当事者意識を持つ方と共に、私たちは挑戦していきたいと考えています。
スピード感のある環境で柔軟に対応し、少人数のチームで幅広い業務を自発的にこなし、チームや会社の成長を共に楽しめる方。高い責任感を持ち、信頼関係を築ける方。そして何よりも、「仕事が好き」という情熱を持てる方と一緒に働きたいと考えています。
「世界一のプロダクトを一緒に創りませんか?」
この言葉にワクワクし、日本の産業課題を解決し、世界で活躍できる人材を輩出する未来を共に築きたい。そんな方からの挑戦を、心よりお待ちしています。