【セミナーレポ】岩手大コワーキングスペースで生成AIセミナーを開催!APCエンジニアが生成AI有識者として学生・企業ら地域の方々と交流しました
岩手県初の大学内コワーキングスペースとして誕生した岩手大学「イーハトーヴ協創ラボ(TOBLAB〈トヴラボ〉)」の開所記念の取り組みとして、2024年11月26日(火)にAPCエンジニアの陳が、岩手大学 地域協創教育センターの皆様と協働して対話型セミナー「生成AIの現在地」を開催しました!
TOBLABは、地域と学生・教職員をつなぎ、交流や協創活動を通じて多様な仲間が出会い、新たなアイデアや取組を生み出す大学内コワーキングスペースとして今年の10月に開設しました。その開所に伴い企画された今回のセミナーは、最先端技術のための新たな学びの場として参加者とともに新しいスタイルを構築することを目的としています。
当日は、地元企業関係者の方々や学生さんなど約30名の方が参加し、約8割の参加者から高い満足度をいただくなど、とても好評でした。
セミナーは双方向のコミュニケーションを重視した進行で、生成AI入門として事例を交えた解説や、講師と参加者や参加者間でコラボレーションを促すインタラクティブな企画を実施し、盛んな意見交換と活発なディスカッションが行われました。
目次
◆イベント当日の様子
◆開催後アンケート
◆岩手大学 地域協創教育センター 特任教授 平尾 清(ヒラオ キヨシ)氏 コメント
◆講師:APC グローバルビジネス事業部 Lakehouse部 Chen, Ying-Wen (陳 穎雯 チェン インウェン)コメント
◆背景
◆今後の取り組みについて
◆APCにおける生成AI関連の取り組みや参考情報
◆イベント概要
◆イベント当日の様子
まず、岩手大学 地域協創教育センター 特任教授の平尾先生より、AIとの共存についてオリエンテーションが行われました。AIの身近な活用事例の紹介や参加者とのディスカッションが行われ、「AIと共存していく上で、自分のありたい姿とは?」という問いかけに対して、参加者からは「仲間でありたい」「ツールとして活用する」「少し怖い」といった様々な意見が寄せられました。
続いて、講師のAPCエンジニア陳による「生成AIの現在地」セミナーが実施されました。このセミナーでは、生成AIの応用例や動作原理、日本と世界とを比較した生成AIの歴史、そして現場から見た生成AIプロジェクトの運用プロセスについて解説されました。さらに、参加者のキャリア形成と生成AIの関連性や可能性を見つけるためのヒントも紹介され、生成AIをエンジニアの視点から解説しながら、参加者との交流を深めました。また、陳の他にもエンジニア2名がディスカッションに参加し、実際の案件事例についても紹介しました。
◆開催後アンケート
■満足度
参加者の約8割が満足だと回答!(約2割「非常に満足」・約6割「満足」)
■参加者コメント
・AIの現状について分かりやすく説明していただき、多くの業務でAIが活用されていることを再認識し、更なる活用の可能性を感じました。
・知識の少ない私でも理解できるよう配慮してくださったため、非常にわかりやすく感じました。
・新しい視点を得ることができ、これまでの知識では気づかなかった多くの知見を獲得できました。
・AIの進化や日本と世界のビジョンの違いについて、実際にIT業界の方と対話し、理解を深めることができました。
・AIとの関係性や距離感についてのヒントを得ることができ、「AIと協業し、友達になる」という言葉が印象に残りました。さまざまな世代や業種の方々と一緒に学ぶことができ、楽しい時間を過ごしました。
◆岩手大学 地域協創教育センター 特任教授 平尾 清(ヒラオ キヨシ)氏 コメント
AIの専門家の皆様とともに、地域とAIの未来を語り合う場を設けることができ、大変意義深い時間を過ごすことができました。今回の取り組みには、学生、社会人、教職員、そして研究者といった多様なバックグラウンドを持つ方々が集い、それぞれの視点からAIの可能性について活発な議論を行いました。
これを契機に、「地方創生2.0」の実現に向けた具体的な一歩が生まれると確信しています。未来を共に創る仲間として、多くの方々とこの取り組みを広げていけることを楽しみにしています。
◆講師:APC グローバルビジネス事業部 Lakehouse部 Chen, Ying-Wen (陳 穎雯 チェン インウェン)コメント
このたび、講師を務めさせていただき、大変貴重な経験をさせていただきました。岩手大学の平尾先生をはじめ、ご参加くださった皆様に心より感謝申し上げます。
本セミナーを通じて、普段接点のない学生や地域の皆様と生成AIについて語り合い、交流の機会を得られたことを大変ありがたく思っております。皆様が生成AIに対して高い関心をお持ちであることを強く実感いたしました。さらに、活発な議論を通じて、私自身を含め参加者全員がこれまで気づかなかった視点を発見し、多くの学びを得ることができました。
今後も、この経験を糧に地域の発展に貢献できる活動を続けてまいりたいと考えております。
◆背景
・TOBLAB〈トヴラボ〉開設について
岩手大学では、文部科学省が推進している「イノベーション・コモンズ(共創拠点)」の実現に向け、2023年9月に地域協創教育センターを開設し、地域協創教育機能の強化に資する取り組みを進めています。その一環として2024年4月にアントレプレナー人材育成及びソーシャル・イノベーション人材育成に資する全学対象プログラム「イーハトーヴ協創コース」を開設するとともに、10月に学内外における地域との恒常的な対話と協創の場としてコワーキングスペース「TOBLAB」を開設し、地域の多様なステークホルダーとの協創活動のさらなる促進を目指しています。
また、イーハトーヴ協創コースでは、「OECD EDUCATION 2030」をベースにカリキュラム・デザインを実施しています。
・生成AIセミナー開催に至る経緯
日本全体が抱える社会課題として地域のデジタル化による活性化が求められており、様々な都道府県でDXが推進されており、地域独自の取り組みが各地で評価されています。
岩手県においては、人口減少や少子高齢化、被災地の復興といった課題を背景に、様々な分野での改革が不可避で、DX推進計画では、デジタル人材の不足や行政・医療・教育分野での取り組み強化が急務とされています。同県では、2023〜2026年を「岩手県DX推進計画」と位置づけ、この課題に対処しようとしています。
そのような岩手県の取り組みやTOVLAB開設背景に対し、APCが取り組む事業や社内大学の運営、地方採用の強化、多様性とウェルビーイングを重視した企業文化などの観点から親和性の高さと強い共感を得ました。
そして、APCでは、生成AIなど先端技術の導入支援・内製化支援を行っています。
事業で得た知見や最新活用事例を教職員や学生、地元企業の方々に共有できると考え、今回の取り組みを実施することになりました。
◆今後の取り組みについて
APCでは、データ+AIの分野におけるプロジェクト成功のためには、ユーザーの教育が必須だと考えています。
テクノロジーが先行するのではなく、地元のドメインで本当に必要なものを相互に学習できる場を地域の方々と共に創っていきたいと思っています。
TOVLABの取り組みにおいては、今回の参加者から多くの貴重なフィードバックを受けて、より実践的で深堀りした内容のセミナー開催を検討しています。
具体的には、代表的なAIツールの実践的な使い方を学ぶ機会や、具体的なユースケースを通じたAIの活用事例の深堀り、業種別のAI活用術に関するセミナーを行いたいと考えています。
また、人事領域など人との折衝が求められる分野のAI活用案などにも焦点を当てていく計画です。
また、APCでは今後も生成AIなどの先端技術への教育や、IT技術を活用したイノベーション人材の育成・地域社会の活性化に貢献するため講座やセミナー開催を積極的に行っていきます。
登壇や講義のご相談は、広報担当までご連絡ください。
株式会社エーピーコミュニケーションズ 広報担当:阿部・小林・小松
Email:pr@ap-com.co.jp
◆APCにおける生成AI関連の取り組みや参考情報
■Lakehouse部について
ITインフラの設計・構築における豊富な知見と経験を強みに、エンタープライズ企業向けにカスタマイズされた生成AIやデータ分析基盤の導入支援を行っています。単なる生成AI製品や分析ツールの導入に留まらない、企業の事業ニーズに適した最先端のソリューションの提供が可能です。また、Databricks、dbt、Fivetranといった最新技術を活用し、多様なバックグラウンドを持つグローバルなデータエンジニアが多数在籍しており、お客様のデータや生成AIの活用を協力にサポートしています。
<生成AI関連の提供サービス>
データ&AI分析基盤の支援サービス with Databricks:https://www.ap-com.co.jp/service/data_ai/
生成AI 自社導入・活用支援サービス:https://www.ap-com.co.jp/service/llm/
<地方採用や社員の学びを推進する取り組み>
・フルリモート勤務・地方採用の強化
(参考記事:https://www.ap-com.co.jp/blog/archives/10738#article)
・ゼロトラストセキュリティ事業など、どこでも働ける環境づくりに会社の事業として取り組んでいます
・社内大学APアカデミーの運営などによる教育体制の強化
(紹介ページ:https://www.ap-com.co.jp/about/neosier/case-6921)
・多様性とウェルビーイングを重視した企業文化の構築
(紹介ページ:https://www.ap-com.co.jp/company/diversity_wellbeing/)
◆イベント概要
タイトル:「生成AIの現在地」
日時 :2024年11月26日(火)18:00〜20:00
場所 :岩手大学 イーハトーヴ協創ラボ(中央食堂2階)トヴラボ〈TOVLAB〉
登壇者 :
岩手大学 地域協創教育センター 特任教授 平尾 清
株式会社エーピーコミュニケーションズ グローバルビジネス事業部 Lakehouse部 Chen, Ying-Wen (陳 穎雯)
<アジェンダ>
1)セミナーに向けたオリエンテーション[平尾氏より]
2)生成AIセミナー「生成AIの現在地」[講師:陳]
・生成AIについて
– AI・生成AI・LLM(大規模言語モデル※6)とは
– お互いの関係性
– 生成AIの進化史(歴史)
– 生成AIの現在地
・生成AIを活用するために
– LLMの運用原理
– プロンプトエンジニアについて
・日本におけるLLMの現状
– 国内LLM開発概況
– プロジェクトの行い方・実案件(事例)紹介
・責任あるAI
・質疑応答・意見交換
※登壇者略歴
岩手大学 地域協創教育センター 特任教授 平尾 清(ヒラオ キヨシ)
・日本・横須賀生まれ、育ち
・1990年4月 – 2004年9月 日本アイ・ビー・エム株式会社 シニア IMC スペシャリスト
・2004年9月-2007年1月 MRM Worldwide Inc., シニア アカウント ディレクタ
・2007年1月-2009年2月 日本GE 戦略企画&マーケティング・ディレクター
・2010年5月-2012年9月 山形大学 エンロールメント・マネジメント室 教授
・2011年4月-現在 青山学院大学 経営学部 非常勤講師
・2023年10月-現在 岩手大学 地域協創教育センター 特任教授
{キャリア・ジャーニー}
IBMのシステムエンジニアとして、大規模SIプロジェクトからEC/CRMシステムの構築など
を担当後、IBMのブランド・マーケティング・スペシャリストにキャリア・チェンジ。
その後、ITとマーケティングのスキルを活かして組織コンサルティングやエグゼクティブ・コーチングのエリアもカバー。
現在は、大学教員・エグゼクティブコーチ・行政政策の立案など、幅広いジャンルを越境&融合して活躍中。学術、公共政策、ビジネスのエキスパートとして、地方創生2.0の推進に注力している。
※詳細プロフィールとコンタクトはこちらから
https://www.linkedin.com/in/kiyoshihirao/
株式会社エーピーコミュニケーションズ グローバルビジネス事業部 Lakehouse部
Chen, Ying-Wen (陳 穎雯 チェン インウェン)
・台湾・台北生まれ、育ち
・2004年10月 – 2005年9月 交換留学のため1年間日本に滞在
・2007年 留学のため来日
・2012年4月〜2023年3月
気象分野にて、
– データ解析・レポーティング
– 主にモデル、衛星観測データを取扱
– 気象情報システムの開発・構築・運用・保守
– 気象関係のML(機械学習)・AIを業務で使用
・2023年4月 エーピーコミュニケーションズ入社。データエンジニアとして活動
・2024年現在
– Databricks(※7)関連のデータエンジニアリング等を担当
– 当社技術ブログで技術検証などについて執筆
参考記事:「AI・MLのその先:デジタルツイン(Digital Twin)」
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