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「UPSIDERで働いてきて、1番の苦悩は?」そんな問いかけを通じて、逆境に立たされたメンバーが、もがきながらもUPSIDERという環境に熱狂し、成長してきたストーリーをお届けする「#逆境も熱狂」シリーズ。
第1弾となる今回は、2023年2月に“イチエンジニア”として入社し、現在はカード事業部CTOを務める早坂涼(以下、Hayasaka)が登場。
前職ではエンタメ系企業でテックリードを務めていたHayasaka。新たな環境を求めて転職したUPSIDERでは、お客様に最も近い場所でサービスと向き合うヘルプデスク業務からキャリアをスタートしました。
想像以上の問い合わせ量に追われる日々の中で「最も苦しい時期だった」と振り返るほどの壁に直面。それでも諦めることなく"信頼"を積み重ね続けた結果、現在では事業部CTOを任される存在になっています。
いかにして葛藤や挫折を乗り越え、キャリアを切り開いてきたのか。1人のエンジニアが事業責任を担うまでの軌跡について聞きました。
早坂 涼 (Hayasaka):カード事業部CTO
19歳で上京後、サーバーサイドエンジニアとしてキャリアをスタート。動画配信企業ではテックリード兼アーキテクトとして、技術選定や開発をリード。UPSIDERに参画後はカードの管理機能や顧客管理システムの開発を担い、現在はカード事業 事業部CTOを務める。
困った人に手を差し伸べるため、金融領域へ
── 前職はエンタメ系の動画配信サービスを展開する企業で働かれていたと伺っています。そこから新たな挑戦の場所として、畑違いの金融領域を選ばれた背景を教えてください。
UPSIDERに入社する前は、動画配信サービスを展開する企業でテックリードとして働いていました。昔から、僕自身はプロダクトを作るのも好きなのですが、それを育てていきながら、より多くのお客様に喜んでいただくことがモチベーションの源泉になっていました。
在職中の5年間でプロダクトも軌道に乗り、試行錯誤しながら育てていくというよりは、既存の仕組みを軸に安定して運用するフェーズへと入っていきました。それを機に、新しいチャレンジを考えるようになったんです。
ぼんやりと転職を考える中で、2つの大きな変化がありました。1つ目はコロナ禍、2つ目は子どもの誕生です。
コロナをきっかけに街の飲食店や宿泊施設を筆頭に、さまざまな事業者が打撃を受け、困っている人が増えました。そんな人たちに手を差し伸べられるプロダクトはどんなものか。真剣に考えた際、最初に頭に浮かんだのが「お金」だったんです。
また、子どもが生まれたことで、それまで以上に「より社会的に意義のあるプロダクトを作りたい」という気持ちが強くなっていました。
金融という分野で社会を下支えできるようなプロダクトに携われたら、将来子どもに「お父さんはこんな仕事をしているんだよ」と胸を張って言えるんじゃないか。それらの考えが重なり、金融領域に関心を持ちました。
── 金融事業を行う企業は数多くありますが、そのなかでなぜUPSIDERを選んだのでしょう。
直感でした。代表のToru(宮城)のインタビュー記事を読んでいて「自分とパッションが近い」と共感しましたし、選考を通じて挑戦への熱量が高い人が集まっているチームだと感じていました。知れば知るほど「この人たちと一緒なら自分のこれからのキャリアを賭けても後悔しないだろう」と思える会社だったんです。
想定外の現実と葛藤の約1年
── 2023年2月にUPSIDERに入社され、どのような業務からスタートされたのでしょう。
入社前の段階では、法人カード「UPSIDER」におけるお客様体験やお客様対応の運用を改善していくチームの、エンジニアマネージャー候補のような期待感でオファーをいただいていました。
ただ、実際に僕が最初にやっていたのはテクニカルなヘルプデスク業務です。
お客様から寄せられる「ログインができない」「カードと会計システムの連携ができない」といったお問い合わせを、技術面から解決する。そのオペレーションをひたすら続けていました。
── なぜヘルプデスク業務だったのでしょう。
新しいプロダクトを立ち上げる際は、お客様への価値提供を第一に優先するため、どうしても運用面の検討が後回しになりがちです。
当時のUPSIDERも、急成長の真っ只中で、どこかで運用業務の課題に直面するはずだと入社前から想定していましたし、運用業務を改善するためには、その前提となる問い合わせ業務の現場を経験しておいた方が良いと考えていたため、ヘルプデスクの業務を担当していました。
── 実際にヘルプデスク業務に関わってみてどのように感じました?当時の率直な気持ちを聞かせてください。
正直、ものすごく辛く、UPSIDERでこのまま頑張り続けるのは難しいのではないかと感じていました。
その後もハードな時期はあったのですが、この時期は「期待値を超えられている実感」が全くなく、「このままで良いのか」という不安もあり、入社してから1番大変な時期でした。
想定外だったのは、困っていたお客様の数です。サービスの急激な成長の影響もあり、予想以上に問い合わせが多く、それに答えるだけで1週間が終わってしまうような状態でした。
お客様体験を改善するチームにエンジニアとして入社したからには、「仕組みで解決したい」という気持ちもあったんです。でも現実としては、そのアプローチをする余裕がないほど、目の前の対応に追われている。
自分自身がヘルプデスク業務の経験がほとんどなかったこともあり、とにかく毎日死に物狂いで、なんとかしがみついているような感覚が1年近く続きました。
── UPSIDERで頑張り続けることは難しいのではないかと思ったというお話もありました。それでも続けられた理由は何だったのでしょう?
ビジネスサイドのメンバーやお客様の存在が大きかったです。当時の私は社内のエンジニアの中で1番と言っても過言ではないくらいビジネスチームのメンバーやお客様と近い場所にいました。そこで喜びの声や感謝の言葉をかけてもらっていたことで、やりがいを感じることができたんです。
また、目の前の壁を1つずつ乗り越えていけば、「どこかで必ず挑戦の打席が回ってくる」と信じていたので、それがモチベーションにもなっていました。
信頼貯金がもたらしたチャンス
── そんな大変な時期を乗り越えられたのはいつ頃でしょうか?
2023年の12月頃ですね。入社してもうすぐ1年というタイミングで、CXEチーム*のエンジニアリングマネージャーを任せてもらいました。
私の中では、これがUPSIDERに入社してからの一番大きなターニングポイントです。
その後、今年2月にリリースした経営者向けの法人カードである「PRESIDENT CARD」の開発責任者やカード事業部CTOを任せていただいたのですが、この時に打席に立てたからこそ、巡ってきた機会だと思っています。
*“法人カード事業「UPSIDER」の開発チームにおいて顧客対応の改善業務をミッションとするエンジニアとカスタマーサポートチーム”