本記事は、スマレジエンジニア2名による対談の後編です。前編をまだお読みでない方は、ぜひこちらを先にご覧ください!
決めたら走る、スピード感の背景
ーよく「スマレジは“エンジニアドリブン”で開発ができる」なんて話を聞くのですが、エンジニアドリブンな開発って、そもそもどう行われるのでしょうか。
◆H.U:
簡単に言えば「いつまでに何をします」というのを決めたら、特に上の方が介入することなくどんどん進んでいきますね。もちろん過程は見ていただいているので、走りながら途中でアドバイスや指摘が入ったり、相談に乗ってもらったりします。
ー組織が大きくなっていくと、“先にお伺いを立てて承認もらって・・”の一連に時間がかかるものですが、そのフローがあまりないと。
◆H.U:
そうですね。もちろん不安な部分があれば事前に相談しますよ。
◇K.K:
私のチームでも細かいレベルの機能改善だったら、1つずつ承認を取ることはないですね。営業やCSから要望や指摘を受けたら、その時対応したメンバーがそのまま実装してリリースまでもっていくことが多いです。
ー介在する人が少ない分、スピード感がありそうですね。
◆H.U:
スピード感はあると思います。“実際に作る人”が矢面に立って「これなら作れる」「これは作れない」といった判断を直接営業やCSと話し合えるので、無駄がないんですよね。
ーいざ方針が決まった後はどうなるんですか?
◆H.U:
営業やCSから提案や情報をもらった時点で、僕たち開発サイドにボールがあるので「じゃあ、何をいつまでにどうするか」とか「こういう機能を開発しよう」といった検討が始まります。この過程に企画サイドや経営サイドのトップダウンが入ることはなく、営業やCSと直接話し合いながら進めていきます。こうしてリリース→フィードバックの反映を繰り返していくんですが、やはり“作ること”に関してほぼ全ての判断が開発サイドに委ねられているのが特徴的だと思いますね。
ー開発側の裁量が大きいんですね。
◆H.U:
同じ自社開発であっても、どこまでエンジニアが決定権を持っているかは会社によってかなり違うと思いますね。スマレジは開発部内でもマネージャー/プレイヤーが明確に分かれていないし、企画サイド/開発サイドにも分かれていません。良い意味で境界がなくて、作る一連を開発サイドが主導していける面白さがあると思います。
◇K.K:
そういう意味で言うと、以前自社開発企業にいた時は、エンジニアが実質私一人で、割と好き勝手やっていたので、そこまでスマレジとのギャップは感じませんでした(笑)。そこがスマレジに合っていたのかなとも思います。
“任せて、見守って”のカルチャー
ーK.Kさんは、リーダーを務めるのはスマレジが初めてなんでしたっけ?
◇K.K:
初めてですね。私はチームの中でもスマレジに入社した時期が遅い方ですし、かつ前任者との交代でリーダーになったので、基本的にはこれまでの流れを踏襲していこうと思っています。なので、メンバーに対しては本当にダメな時にしか口出しせず、任せるスタイルですね。
ーチームメンバーものびのびと仕事できそうですね。
◆H.U:
僕もスマレジに入社してからマイクロマネジメントを受けた記憶がないので、任せてもらえている感覚は強いですね。
ーH.Uさんは福岡オフィスの1人目採用ですもんね。
◆H.U:
1人目だからこそ入社当初は、舐められたらいかんなと変に気負っていたというのもあります(笑)。何でもやれることはやろうと思っていたので、より任せてもらえたのかもしれません。
裁量の大きさは、“責任”が伴ってこそ
ースマレジのようなエンジニアドリブンな開発が絶対的に良いというわけではなく、結局は向き・不向きの話なのかなとも思うのですが、お二人の目線で「こんな人は向いていそうだな」というのはありますか?
◆H.U:
「マネジメントだけやりたい」とか「手だけ動かしたい」とかではなくて、「良いものを作るためなら何でもやります!」みたいなスタンスの方の方が合っているかなと。スマレジの開発バリューにもありますが、やっぱり僕たちはエンジニアでもあり、ビジネスマンでもあるので、言われたものを仕様どおりに作るだけなら、それはビジネスマンの仕事ではないですよね。周囲とコミュニケーションを取りながら、時には苦労もしながら、課題解決のために動けることが大事かなと。
◇K.K:
その通りですね。私は前職でも一人で担当している範囲が広かったので、転職する時も「開発だけやりたい」とは全く思っていなかったです。結果的に今リーダーという立場になって、メンバーの色々な考え方に触れたりするのも面白いなと思いますし。
ーリーダー業務は中間管理職ならではの大変さもあると思うのですが、その点はあまり困らないですか?
◇K.K:
マイクロマネジメントをされてもいないし、自分もしていないので、特にはないですね。ただ、強いて言うなら、案件や情報の窓口になりがちなので、結構気が散っている瞬間があることかな。「情報が多すぎてどうしよう」ってよくなってます(笑)。
ーH.Uさんもあります?
◆H.U:
僕は……多分問題なくやれてるとは思います(笑)。
◇K.K:
経験の差ですね(笑)。リーダーになると当然メンバーの動きも常に把握していないといけないので、その点はまだまだ苦戦しています。
◆H.U:
もちろんリーダーのマネジメントが必要な部分はありますが、それでもやっぱりスマレジは「大人な組織」だと思いますよ。
ー「大人な組織」というと?
◆H.U:
例えば、新卒で大量採用している会社だと若手がめちゃくちゃ多くて、専任のマネージャーを立てて手取り足取り教えるみたいになりますよね。そうなると、マネージャーが全部窓口になって、コミュニケーションもマネージャーを介してになるので、その下についているメンバーが育たないんです。他部署の人とのやり取りとか、ちょっと鋭い突っ込みを受けた時の対応能力が弱くなる。何が起きてもマネージャーが守ってくれますからね。
ー困ったらマネージャーに頼る癖がつきそうですよね。
◆H.U:
そうですね。スマレジはそういう意味でも、ビジネスマンとしてのスキルを求めているのかなと。「裁量が大きい」と言うと聞こえは良いですが、やっぱり根底には「自由」と「責任」がある。「自由」を享受するだけでなく「責任」もしっかり全うできる方こそ、エンジニアドリブンな開発組織で活躍できるんじゃないかなと思います。
いかがでしたか?
比較的入社してから日が浅いお二人だからこそ、客観的にスマレジの特徴だと感じられることを詳しく教えていただくことができました。
今後も、実際に働いてみないとなかなか分かりにくい、スマレジ開発部のバリューや風土について、お伝えしていければと思います!どうぞご期待ください。
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