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私のBuddy体験
― 私が「Buddyにしてもらえた」日 ―
■ Buddyという仕事に出会うまで
2020年私は国内最大級の情報プラットフォームを運営する企業に新卒入社し、4年間コンサルティング営業として関東から関西まで約150社の不動産仲介会社を担当していました。扱うサービスは主要都市の利用率が80〜90%にもなるポータルサイト。
言ってみれば、“広告”でお客様の集客を支援する仕事です。
当時よく言われていたのは「効果を出すのは当たり前。その先のお客様の事業成長をどう牽引できているかを考えろ」ということ。私もまさにその言葉を胸に、顧客の成長に本気で向き合っていました。
しかし、どこかで限界も感じていました。
ポータルサイトは投資すればするほど、効果が頭打ちになります。本当にお客様の成長を考えるなら、集客よりも“売上につながる仕組み”を変えなければならないと日々感じており、気づけば私は広告提案よりも「営業の仕組み」「採用」「育成」といった根っこの部分を一緒に考えるようになっていき、その提案でお客様が変わっていく姿やその期待をいただけることに仕事の楽しさを覚えていました。
すると次第に“もっと多様な業界で、お客様の事業成長に向き合いたい”と思うようになり次の挑戦を考え始めました。
そんな時、転職サイトに登録して3分後、現上司の大久保からメッセージが届き「転職考えてるん? 久々に飯いかん?」と(笑)。
(大久保は私が大学生の時のインターンの上司でもあり、8年前からの知り合いです)
その食事の席で見せてもらったのが、Buddyという仕事の世界でした。
「顧客の持続的成長を創るには、ここまでやらなきゃいけない」──そう言って見せられた取り組みは、私が前職で積み上げてきた提案の何十倍も緻密で、本質的。
自分が“井の中の蛙”だったことを痛感し、その瞬間、震えたことを今でも鮮明に覚えています。
その後10社ほど最終選考まで進みましたが、あの時の震えが忘れられず、SALESCOREへの入社を決めました。
■ 私がBuddyという仕事で出会った現場
入社後、Buddyとして担当したのが大手SIer企業様の現場定着支援。
データドリブンな営業組織をつくるためのSFA/CRM構築、営業プロセス設計、BIツール構築といった仕組みづくりを終え、
「その仕組みを現場に根付かせる」──それが私のミッションでした。
ただ、期間はたった1ヶ月。通常は3ヶ月かけて定着を支援する内容ですが
“短期で期待を超える”ことが求められていました。
支援先の2つの課はどちらも平均年齢20代の若手組織。課長は引っ張りだこで多忙。メンバーは知識もスキルも発展途上で、案件の進め方に悩んでいました。
そこで私はSALESCORE Vizualizeを活用した週次会議と日次会議の仕組み化に着手しました。週次では受注に向けたアクションプランを宣言し、日次ではその実行・振り返りを行うサイクルを回していきます。
会議体の導入を通じて「なぜこれをやるのか?」「現場にどんなメリットがあるのか」を毎日丁寧に伝え続けました。素直で真面目な組織文化もあり、最初の1つの課ではすぐに効果が表れました。
「課長が捕まらない悩みが解消されました」「進め方が明確になって助かりました」そんな声が次々に上がり、案件が前に進み始めたのです。
一目で課題が可視化される、SALESCORE Vizualizeで会議の運営を実施
しかし、もう一方の課はまったく別の状況でした。
■ 困難と突破 ― “課長ショック”との戦い
その課では、日次会議がリスケ続き。実施されても雑談8割、業務2割。
空気もだらけていて、正直「このままでは無理だ」と感じました。
原因は、課長のマネジメントスタイルにあったのです。
営業数字の話ばかりでは、メンバーにプレッシャーをかけてしまうと考え、
場を和ますために雑談や軽い冗談が増えてしまっていたのです。
私はこれを“課長ショック”と呼んでいました(笑)。
課長は悪気があるわけではなく、むしろ優しい人でした。
でも、その「優しさ」が、組織の緊張感を奪っていたんです。
このままでは何も変わらない。
そう思い、私はすぐに課長と1on1を実施しました。
開口一番、彼が言った言葉は──
「組織に言われてるからやるんですけど、やること多いんすよ」
新組織の立ち上げでタスクが山積み。一つひとつの施策の“意味”を咀嚼できていない状況でした。
そこで私は、課長の動機づけから始めます。
「課長にとってのメリット」「メンバーにとってのメリット」──
この両軸を丁寧に言語化し、いきなりすべてを変えるのではなく、
“雑談5分+営業会議20分”という柔軟な提案をしました。
行動変容の要素を抑えて、課長に伴走する形で支援
次の日、課長はその通り実行してくれました。1週間続けるうちに、会議の雰囲気が明らかに変わり、メンバーも課長の変化を感じ取ったのか、会議の集中度が上がっていったんです。
■ Buddyにしてもらえた瞬間
その後も毎週1on1を続け、課長の本音を知る時間を積み重ねました。
「なぜ雑談が多かったのか」「それぞれのメンバーの成長ポイントは何か」──深く対話するうちに、課長自身が自分のマネジメントを内省し始め、ある時こう言ってくれたんです。
「各メンバーの育成方針や立ち回り方を考えたい」
この言葉を聞いた瞬間、私は心の中で「Buddyにしてもらえた」と感じました。単なる“外部支援者”ではなく、組織変革の伴走者になれたんです。
結果として、課長とBuddyの二人三脚でメンバー育成のサイクルを構築。営業アクション設定の常態化を実現し、チーム全体の生産性も大きく向上しました。
■ 苦しさと成長、そして得た教訓
この経験の中でも、最も苦しかったのは、“課題の根源が管理職にある”と気づいた瞬間でした。10年以上キャリアを積んだ管理職に、外部の私が1ヶ月で変化を起こす──
正直、怖かった。
でも、前職で感じた「持続的な企業成長を創る」という志のきっかけになった前職での悔しさが、私の背中を押してくれました。
この経験を通じて学んだのは、
「組織の変革は、一人の変化から始まる」ということ。
そして“誰が変わるか”が何より重要だということです。
SALESCORE Visualizeも会議体も手段にすぎません。本質は、組織が自ら動けるようになるための動機づけと関係性づくり。私はそれを、このプロジェクトで学ばせてもらいました。
■ 次にバトンを渡したいBuddyへ
Buddyとは、「持続的な顧客の成長を、妥協なく考え抜く存在」。
考え抜くとは、仕組みを思考し、提案し、実行し、振り返り、
最適な形にチューニングし続けることです。
日々「お客様のために」と思いながらも、環境や指標の制約で一歩踏み込めずにいる人にこのバトンを渡したいです。
顧客のことを本気で考えるのが好きな人、そして日本企業の変革に挑みたい人。ぜひ一緒に、Buddyとしてこの挑戦を広げていきましょう。