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“働き続けられるスタートアップ”を目指して──パパ育休の今とこれから

スタートアップで働くビジネスパーソンにとって、「育休を取る」という選択は現実的なものとして受け入れられているでしょうか?ハードワークのイメージが強い業界で、果たして育児と仕事の両立は可能なのか。

今回、実際に育休を取得した有馬さんと、これから育休を取得予定の高井さんのお二人に、育休取得の背景や気づき、そしてスタートアップで働き続けることのリアルについて語っていただきました。

自己紹介

Q:まずはお二人の自己紹介をお願いします。

有馬:プロダクトマーケティングマネージャーの有馬です。現在は新しいプロダクトの価値検証や仕様設計を中心に業務を担当しています。育休を取得した当時は、カスタマーサクセスの責任者としてマネジメント業務をしており、育休中の引き継ぎやチーム運営も重要なテーマでした。育休は2023年11月、第二子の誕生にあわせて約1カ月間取得しました。ただしマネージャー職ということもあり、完全に業務を離れるのではなく、週1.5日ほど、30%稼働で対応していました。

高井:コンサルティング事業部の高井です。Salesforceを中心としたシステムの設計、開発、導入支援、およびその後の運用保守まで一貫して担当しています。初めての育休を、2025年8月20日ごろから約1カ月取得する予定です。私は有馬さんとは違い、完全に仕事から離れて育児にフルコミットする計画です。

【育休取得の決断と、チームとのやりとり】

Q:育休を取ろうと思ったきっかけは何ですか?

有馬:第一子の時は入社直後だったこと、そして妻が里帰り出産を選択したこともあって、育休取得は考えていませんでした。しかし第二子の出産は自宅近くの病院で行うことになり、両親のサポートも難しい状況でした。上の子の面倒を見られる大人が必要だと考え、妻の体力回復も含めて、1カ月は家にいるべきだと判断しました。

Q:高井さんが育休を決断した理由は?

高井:私の場合、理由は大きく二つです。一つは家族を最優先したいという価値観。もう一つは、理想の父親像として「協力する」のではなく「一緒に育てる」存在でありたいという思いです。自分の子どもに対して“協力する”という表現がしっくりこなくて、自然と育休を取得しようと考えました。

Q:育休前の働き方や調整で工夫したことは?

有馬:予定日が近づいた段階からリモートに切り替えました。職場から自宅までの距離があることもあり、臨機応変に対応できるようにしていました。育休中もチームのメンバーが主体的に動いてくれて、非常に助かりました。

高井:私も臨月に入ったらリモートを活用する予定です。育休中の業務は完全に離れる予定で、引き継ぎについても事前にしっかり準備を進めています。プロジェクトメンバーの理解もあり、安心して育休に入れそうです。

Q:不安はありませんか?

高井:もちろん初めてのことなので不安がゼロというわけではありません。ただ、それ以上に「どんな日常になるんだろう」というワクワク感の方が大きいです。赤ちゃんとどう過ごすかという未知の体験に対する好奇心がありますし、業務においてもプロジェクトの状況やチームの信頼感から、大きな心配はしていません。

コンサルタント 高井さん


【育休中の気づきと、復帰後の変化】

Q:育休中に印象に残っている出来事や気づきは?

有馬:マネジメント業務から一時的に離れたことで、チームが自走している姿を目の当たりにしました。正直、最初は自分がいなくても大丈夫かという不安がありましたが、全く問題なく回っていました。その姿を見て、メンバーへの信頼がより深まりました。また、上の子と一緒に公園で遊ぶ時間が取れたことや、夜間は自分がミルクを担当するなど、妻の体調回復を支える時間もつくれたのは良い経験でした。

プロダクトマーケティングマネージャー 有馬さん

Q:復帰後の変化や、育休中に意識が変わった点は?

有馬:育休を通じて、「自分がいなくてもチームは回る」という安心感を得られたことが大きいです。また、自分が抜けることで他のメンバーの主体性や成長も促されたと感じています。業務設計を仕組みで支える文化が根付いているからこそ、こうした柔軟な運営ができたのだと思います。

高井:今回の対話を通じて、「育休=育児」だけではなく、「妻の回復を支える」という意味合いもあるということを再認識しました。これまで育児だけにフォーカスしていましたが、育休の本質は家族全体を支える時間なんだと実感しました。

【未来へのメッセージ】

Q:これから育休を取る方に向けて、準備や心構えについてアドバイスをお願いします。

有馬:遠慮せず、もっと長い育休を取ってもいいと思います。1カ月はあくまで一例で、家庭ごとの最適な選択をしてほしい。自分の時も、制度が柔軟に対応してくれたおかげで取得しやすかったですし、そういう会社であることが大事だと感じました。育休は単なる“休み”ではなく、家族の未来への投資でもあります。

高井:僕が今回育休を取りやすいと感じられているのは、有馬さんのように一歩先に実行してくれたロールモデルがいたからです。そういう意味では、自分も次の誰かが自然に育休を選べるような、橋渡しの存在になれたらと思っています。家事や育児を積極的に担うのはもちろん、家庭というチームの中でも信頼される存在でありたいです。

Q:仕事も家族も大切にできる会社とは、どんな会社だと思いますか?

有馬:「仕事」と「家族」をトレードオフにしない会社。どちらかを犠牲にしなくても両立できる柔軟さがあり、その時々の状況に応じて最適な選択ができる会社だと思います。

高井:制度があるだけでなく、ちゃんと機能している会社。育休を取ってもキャリアに影響が出ないと感じられる環境が大切ですし、うちの会社の「ヒトに向き合う」というバリューがそれを体現していると感じます。

Q:この記事を読んでくださる方へ、最後にメッセージをお願いします。

有馬:育休を取ることに後ろめたさを感じる必要はありません。家族と向き合う時間をつくることは、自分にとっても、組織にとっても価値のあることです。働き方の選択肢が柔軟にあることで、もっと自分らしい働き方が実現できると思います。

高井:自分の周囲に「育休を取った先輩」がいることが、今回の自分の決断をすごく後押ししてくれました。もしこの対談が、誰かの背中を押す一助になれば嬉しいですし、育休がもっと当たり前に語られる社会になってほしいと思います。


育児と仕事、どちらも全力で取り組むことは不可能じゃない──。今回の対談を通して、そんな前向きな気づきが見えてきました。育休は、ただの「休み」ではなく、家族を知り、人生とキャリアの両方を豊かにするチャンスなのかもしれません。

最後に

SALESCORE株式会社では仕事も家庭も両立し、従業員が長く高いパフォーマンスを発揮できる環境を作ろうと思って日々事業運営をしております。

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