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野田 陽平(のだ・ようへい)
プレイドに入社する前
新卒でIBMに入社し、5年間ほどソフトウェア開発研究所でエンジニアとして働いていました。グローバルな開発体制で良い刺激のある職場でしたが、「今とはまた違った類の面白いデータを持つプロダクトに携わってみたい、単一の分野に固執せず様々な技術分野に触れてみたい」という思いも抱えていたんです。
もともと大学院時代からネット上に転がっているデータを扱うのが好きで、機械学習や自然言語処理の研究に熱中していました。それもあって、インターネット上における“人”のデータを可視化するというプレイドの構想に魅力を感じたんです。これまでインターネット上で付与されてこなかったユーザーの行動や感情、文脈などを、サイト内外の様々なデータから紐解き「いまこの瞬間」を可視化する。扱う対象は人だけでなく“モノ”のデータにまで拡張される可能性だってあります。
このような構想はインターネット上の“情報の解像度”を上げるチャレンジであり、間違いなく今後必要とされるミドルウェアになり得るなと。プロダクトをローンチする前でしたが、解こうとしている問題が正しくて大きいからこそ「ここなら世界で戦えるプロダクトの開発に携われる」という確信を直感的に持てたので、ジョインを決めました。
入社からこれまで
最初の2年間はKARTEの開発にコミットしていました。それ以降はプロダクトの成長とともにプレイドとしてやりたいことが増え、解くべき課題も変化してきたので、ロールに拘らず自分の役割も変えてきました。
クライアントの声を聞きながらプロダクトを改善するチームに所属したり、新しいメンバーがより早くKARTEの全体像を理解できるようにオンボーディングのプログラムを整えたり。今はカスタマーサクセスチームの一員として、エンジニア視点で「いかにクライアントにKARTEを上手く使いこなしてもらえるか」を試行錯誤しています。
具体的には、“データ”を軸に長期的な視点でクライアントの成功を支援していく、クライアントが抱える課題をKARTEとエンジニアリングを通じて解いていく、そんな役割と言えるかもしれません。
「日々のKARTEの使われ方」や「成果が出ているクライアントの特徴」といったKARTEにまつわるデータに加えて、Salesforceに登録されているような定性・定量的な情報、セールスメンバーがクライアントと接する中で受け取った情報を1箇所に集約し、分析。それに基づき各クライアントごとに、エンドユーザーに対するより効果的なコミュニケーション方法のアイデアを導き出します。
大事にしているのはデータドリブンであること。私たち自身、日々KARTEを使い込みながらクライアントの動向を分析し、次のアクションに繋げています(ドッグフーディングと言われる取り組みです)。
今後、挑戦したいこと
データの活用を推進しているものの、まだまだ十分ではないと感じています。KARTEのコンセプト上も、クライアントに対して一律の情報を提供するのは適切ではないので、よりきめ細やかな対応ができるといいなと。
その意味でも、今取り組んでいるのは「究極のドッグフーディング」。自分たちがKARTEを使い倒して各クライアントに最適な情報を届けられれば、クライアントもエンドユーザーに対して同じような価値が提供できるはずなので、そこまでやりきりたいと思っています。
編集後記(HR 清藤)
野田はプレイドのエンジニアの中でも特に“アップデート欲”が強いメンバーだと思っています。例えば海外のローンチされた新サービス情報を頻繁にチェックしていたり、機械学習に関する最新の論文を読み込んで社内勉強会で共有したり。常に貪欲に自分をアップデートしようとしているのが印象的です。
また、社内での活動に留まらず、プレイドで使われている技術「Vue.js」のユーザーコミュニティの運営メンバーを務めているほか、書籍執筆などにも精力的に取り組んでいます。