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■今回のテーマ
「ベンチャーで働く魅力とは」をテーマに、「ベンチャー企業に就職した理由」や「今後どんなキャリアを歩んでいきたいか」なども交えてお話ししました。
■参加者
モデレーター野田千有里(のだ ちあり):左
大阪大学在学中に通年入社制度を利用し、2019年5月にネクストビートへ前倒し入社。その後5年目で役員に抜擢され、歴代最年少役員としてCHROを務める。また「保育士バンク!」の事業責任者として基幹事業を牽引する。
吉野樹(よしの いつき):真ん中
横浜国立大学を2020年に卒業後、株式会社YOUTRUSTに新卒で入社。CSチームの立ち上げからリーダーとしてチームを牽引し、1人目プロダクトマーケティングマネージャー、カスタマーエクスペリエンスグループのマネージャーとして活躍する。
渡邉大雅(わたなべ たいが):右
一橋大学を2020年に卒業後、新卒で株式会社エス・エム・エスに入社。事業開発、営業を行う。2022年4月にネクストビートへ入社。人事・人事企画に従事したのち、シンガポール拠点の立ち上げメンバーに抜擢され、2022年11月より赴任。
■会社紹介
株式会社YOUTRUST
「日本のモメンタムを上げる 偉大な会社を創る」というビジョンを掲げ、2017年に設立。2018年4月にリリースしたキャリアSNS「YOUTRUST」は、信頼できるつながりからキャリア・オポチュニティに出会えるサービスで、累計ユーザー数は約20万名。同時に転職潜在層が集まるSNSの独自性を基盤にしたHR Tech SaaSも法人向けに展開。
株式会社ネクストビート
「人口減少社会において必要とされるインターネット事業を創造し、ニッポンを元気にする」をミッションに、2023年に創業し、今年で10年目を迎えました。オールインハウス体制、多様な事業モデルでミッションに挑んでいます。
■トーク内容
事前にいただいた3つの質問に回答する形で、トークを進めさせていただきました。
①なぜベンチャーに入社したのか?
渡邉:中学生の時に「はげたか」という小説を読み、プロ経営者になりたいという目標ができました。新卒ではコンサルなども見ましたが、自身の目標に向けては、実際に手を動かし経験を積む重要性を感じ、ベンチャーへ入社を決めました。
吉野:そこからネクストビートへ転職されたのはどうしてですか?
渡邉:ベンチャーと言えども新卒で入社した会社は、社員数3000名規模のメガベンチャー。実際に入社してみて、スピード感が想像と違い、働く人が多いことが事業成長のボトルネックになっていることを感じ、より小さな組織で、人事として組織作りを行いたいと思い始めました。
そんな時に、たまたま学生時代に就活サポートをしてくれていたネクストビートの人事の方から、「事業戦略に基づく組織作りを強化していきたいので一緒にしないか」と声をかけていただき、入社する運びとなりました。
未経験から人事という立場で、組織作りに携わられてもらえる経験は貴重だと感じましたし、企業の規模感としては、社員数約400名とエス・エム・エスの10分の1くらいで、経営者との距離なども近い点に魅力を感じました。
吉野:中学校と早い段階から将来やりたいことが決められていてすごいですね。
私は、渡邉さんのように将来やりたいことが決まっていた訳ではないのですが、様々な企業の説明会やインターンに実際に参加してみて、例えば2、3年店舗にいないといけないなどの縛りがあるような、型が決まったやり方の企業に納得できず、20代のうちから幅広い経験を積めるベンチャーを選びました。
当時のYOUTRUSTはスタートしたばかりで、一桁社員として入社しました。高校時代の友人からたまたま声をかけられ、代表の岩崎と直接お話しし、事業に魅力を感じて入社を決めました。
野田:ベンチャーへの入社理由も三者三様ですね。
私は、大企業から数名のベンチャーまで様々な規模感の会社を見た中で、この環境で自己成長してやる!という気概が社員の方から感じられたのがベンチャーでした。私も何かになりたいと思った時になれる自分になるために、若いうちは修行した方がいいと感じていたので、熱意のある厳しい環境に身をおきたいと感じるようになりました。
その中でも特に経営者層との距離も近く、ジョブローテなどで様々な経験ができ、関心の高いライフイベント領域の事業を展開している点などから、ネクストビートが一番成長できる環境だと思いました。
家族を全力で愛せる「最強のママ」になりたいというのが私の目標なので、そのために20代では特に多くの経験と実績を積み、ライフイベントがあったとしても、お金や時間を自分でコントロールできる状態になりたいと思っています。
②成果を残すために大事にしていること
渡邉:私は新規事業に携わることが多いのですが、思考することと、行動することのバランスは、特に意識するようにしています。また、アクションからできる限り多くのことを吸収し、活かすことも意識しています。
変化を楽しむこともベンチャーで働く中で大切だと感じる瞬間が多いです。シンガポール配属もCOOからの打診後、一週間で決定しました。とりあえずチャレンジしてみようというマインドセットが活きた瞬間でした。
吉野:シンガポールのお話がありましたが、立ち上げの様子をぜひ伺いたいです。
渡邉:シンガポールでの新規事業立ち上げというと、キラキラしているように感じるかもしれませんが、泥臭いことが多いです。例えば、クライアントとの接点を持つにしても、メール、電話のアプローチでは中々繋がらないことが多く、アプローチしたいホテルに直接訪問し、人事と繋がらせてくださいとお願いするなど、やれることは全部やっています。
吉野:まさに考えているだけでは前に進まないことが、よくわかるエピソードですね。
私が成果を残すために大事にしていることは、コトに向き合うことです。語弊を恐れずに言うと、自分が変えられないヒトや組織のことを考えすぎても仕方ないと思っています。 そのため、自分がコントロールできないことを変えようと思うより、自分がコントロールできる範疇のコトに向き合うことを意識するようにしています。
野田:私は学生正社員時代に人事として初めて採用要件を作った時の経験から、アウトプットスピードの重要性を感じ、意識するようになりました。
というのも、当時のCHROに、新卒の採用要件策定を依頼され張り切った私は、1週間考えていい感じの表を作り見せたのですが、「全然だめ」と一蹴されてしまいました。そこで直属の上司に相談し、まずはイベントを開き、色々な学生さんと話すことからスタートしたら、イベント時の発言などからネクストビートに合う合わないのリアルな具体例がわかり、採用要件を一気に明文化することができました。その内容をCHROに見せたら「そうゆうこと」と、一発でOKをもらえました。
考え続けることは全く意味がないというのを実感した瞬間でしたし、スピード感持ってとりあえずやってみて、差分を埋めるための行動をやり続けることが、成果への近道だと感じています。
③キャリアにおける今後の野望
渡邉:まずはシンガポールで結果を出し、シンガポールでも複数事業を立ち上げ、拠点を確固たるものにしていくことがやらなければならない事だと思っています。その後は、その他の成長している東南アジア諸国での事業立ち上げを行っていきたいです。
日本の人口が減っていってしまっている中で、日本企業が海外進出していくことが大事だと個人的に思っているので、自身の経験を元に支援をしていきたいと思っています。
吉野:直近でやらなければいけないことは、自分がマネジメントしているグループの数字を作ること、それに加えて期待以上の成果を出すことだと思っています。
新卒の時から自分にはキャリアの強い軸がないと思っていましたが、今は会社と事業にコミットし続けることが自分の選択肢を増やすと感じられているので、まずは事業を成長させることにコミットしたいと思います。中長期的には親に恩返しをしたいですね。
北海道出身で公務員、大企業に務めている両親は東京のスタートアップって大丈夫?という状態なので、両親にも知ってもらえるような会社に成長させたいと思っています。
野田:お話しを聞いていて、組織のミッションや経済合理性が合う前提ですが、2人のWILLが現職で叶えられそうだなと感じましたし、それがベンチャーの良さの1つだと思いました。
またキャリアが明確に決まっていなくても、頑張っていたら吉野さんのように選択の正解が増えていく可能性も強く感じました。正解を求めるのではなく、自分でその場を正解にするという気持ちが大事ですね。
渡邉:自分の選んだ道を正解にできる人は変化も楽しめますし、自分の道を正解にするという気持ちや、そのためには自責の考え方も大事ですね。
■参加者からの質問
Q:渡邉さんが、メガベンチャーである前職とミドルベンチャーのネクストビートを経験されてみて感じる違いは?
A:渡邉さんより
前提として、同じ新規事業と言ってもフェーズには違いがあります。前職で携わっていた事業はリリースから数年が経ち、既に黒字化している事業でした。組織の規模感が大きくなることで、なかなか人材要件が合う人が採用できなかったり、事業の垣根、配置転換などのしやすさなどに課題を感じていましたし、現在との一番の違いかなと思います。
Q:インプットに関して大事にされていること、ポイントは?
A:吉野さんより
インプットは常にしてください、というのはお伝えしたいです。
また現在の自分よりも、2つ上の立場の視点を持つことを大事にしています。上司や経営者層の考えを理解するために、その方々がインプットしている内容と同等のものを自身でも意識的にインプットするようにしています。また本だけでなく、SNSやnoteなど様々な方法でインプットするよう心がけています。
野田:ネクストビートもまさに、評価制度に1つ上の目線をもつことを盛り込むなど、より意識していくように呼び掛けたところです。本当に大事ですよね、共感します。
ここまでご覧いただいた皆様ありがとうございました。
これからも定期的にネクストビート MEETUPを開催予定です。
皆さんの学びに繋がる内容や、キャリアの参考にいただけるような内容をお届けしますので、ぜひお楽しみに。ご参加お待ちしております。