こんにちは!
UXONE LT会運営チーム
UXデザイナーの谷嶋です。
1月25日(火)に、初の外部公開となるUX Light #6を開催しました。
今回は外部公開ということで、もっと多くの方に気軽にご参加いただけるよう、
YouTube配信にてUX Light #6をお届けしました!
◆ UXONE LT会とは…
UX Lightとは、UXONE主催によるオンラインLT(ライトニングトーク)会です。
普段は現場の違う個性豊かなクリエイターたちが、
WebやUXに関係することを気軽に発信し、
知見を共有しあうことを目的としたカジュアルなイベントです。
第5回目の様子はこちら
◆UX Light #6
今回のUX Lightのテーマは
『フリートーク』です!
登壇者は、
ディレクターとしてご活躍されている鈴木毅さん、
メディカルマーケティングカンパニーのプロデューサー兼ディレクターの日髙晃輔さん、
そして調査手法研究所のUXデザイナーである田尾柚花さん
の3名に登壇していただきました。
◆論理的に考えるということ
まず1人目は、鈴木毅さん
鈴木さんは以前から登壇してみたいと言ってくださっていたため、運営からお声がけさせていただき、
今回ご登壇いただけることとなりました!
今回の登壇では、社内のクリティカルシンキング講座に参加して学んだことを、アウトプットとしてご紹介いただきました。
冒頭で、「論理的に考えることは必要なスキルなのか?」という問いに対して、
仕事をするうえで必要となるスキルです、と答えた鈴木さん。
なぜならば、
「論理的に考えることは、仕事をするうえで無意識のうちに日常的に行っているからです」
とのこと。
論理的に考えるとは「問い(イシュー)」と「答え」を考えることであり、
さらに構造的に考えるためのログであるピラミッドストラクチャーについて
教えてくださいました。
Step.1 イシューを特定する
Step.2 枠組み(答えに対する問い)を考える
Step.3 情報を解釈してメッセージを抽出する
Step.4 メッセージを適切な根拠で支える
ピラミッドストラクチャーとは、上の4つのステップで考え、
最後にメインメッセージである答えを抽出する方法です。
さらに、アウトプットの仕方についても教えてくださいました。
アウトプットの際は、考えるときとは反対の、結論→理由→具体例→結論の順で行うそうです。こちらはPREP法と呼ばれる文書構成方法であり、知っている方も多いのではないでしょうか。
論理的に考えることは、簡単に見えますが、実際にやるとなると簡単ではありませんよね。
入社して論理的思考の必要性を知り、講座を受講したり本を読んだりと、
大多数の方が論理的思考を身につけるために努力してきたと思います。
しかし、鈴木さんが受講された講座の先生が、
「問い(イシュー)と答えを考えることが仕事でできている人は少ない」
とおっしゃっていたそうです。
私も普段の業務でできているか自信がないのですが、
今回の鈴木さんの発表を聞いて、改めて論理的思考のプロセスについて知ることができたうちの一人なので、明日からさっそく業務に活かしていこうと思います!
鈴木さん、ありがとうございました。
◆製薬業界のマーケティングって何するの?
続いて2人目は、日髙晃輔さん
日髙さんは、メンバーズメディカルマーケティングカンパニーで
製薬会社のデータ分析や業務フローの改善等DX支援を担当されている方です。
今回は、製薬業界の専門用語やKOLマネジメントについて、いろいろとお話しいただきました。
普段私たちは、風邪をひいたり病気になると病院に行き、薬を処方してもらいます。
ドラッグストアで市販薬を購入することもよくありますよね。
しかし、同じ効能でもいろいろなメーカーの薬があったり、お医者さんによって処方する薬が違ったりと、お薬の業界のことは、実はあまり知られていなかったりします。
化粧品や日用品と同じで製薬会社にも競合があります。
身近なところでいうと、最近は花粉症で苦しまれている方も多いと思いますが、その花粉症の薬だけでもかなりの種類があります。
薬は一般的にドラッグストアで購入するか、病院での診察の後に処方されるかのどちらかです。
薬にも分類があり、医師の処方箋がないと入手できない医療用医薬品を扱う会社は、
患者ではなく処方するドクター(医師)に自社の製品を売り込む必要があるのです。
後半にかけては KOLマネジメント についてご説明いただきました。
あまり聞きなじみのなかった方も多いのではないでしょうか…。
ここで、今回の発表の中で出てきた製薬業界の用語を一部ご紹介します。
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MR(Medical Representatives)…製薬会社などに所属して医師や薬剤師などの医療関係者に対し自社の医薬品を販売するとともに、医薬品の品質・有効性・安全性等に関する情報を伝える。
MSL(Medical Science Liaison)…製薬会社のメディカル部門、メディカルアフェアーズ部門等に所属し、医学・科学的なエビデンスや高度な専門知識をもとに、新しい治療法や最適な治療を普及させる役割を担う。ドクターの論文執筆サポートなども行う。
KOL(Key Opinion Leader)…医療業界で多方面に影響力を持つ医師のことを指す。医薬品メーカーは、自社製品の販売促進活動の一環として、医学専門家であるKOLに働きかけ、他のドクターへの最新の製薬情報の普及・浸透をはかる。大学病院の教授、大病院の院長クラスの医師、疾患領域の権威である医師などがKOLにあたる。
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製薬業界の専門用語は、初見の方々からするとかなり難しく聞こえたかもしれませんが、
薬は私たちの生活になくてはならないものなので、日髙さんの発表をきっかけに、
皆さんにも興味をもってもらえたらと思います。
日髙さん、ありがとうございました。
◆社内コンテンツを利用したUXの事例発表
そして最後の登壇者は、田尾柚花さん
田尾さんは、メンバーズUXONEカンパニー内の研究グループ『調査手法研究所』のメンバーであり、
社内でもUXといえばこの人!と皆が思い浮かべる方です。
今回は、
「社内で実践的なUXの勉強をしたいけど何かいい方法はないか」
と悩んでいる人必見!の調査手法や分析方法について、説明いただきました。
まずは課題達成に向けた目標を設定し、
立てた目標に対しての制作フローを見せていただきました。
こちらのフローは、各メンバーが参考書や常駐先で得た知識だったり、学んでみたい手法などをいろいろ検討しながら編み出したものだそうです。
「もちろん目標を達成するためにこちらのフローを制作したのですが、
自分たちがやってみたいこと、学んでみたい手法を取り入れながら計画できるのは
自主学習ならではだと思います」
と、田尾さん。
たしかに、実際の業務ではアレコレと試すことはできないので、
調査手法研究所でしかできないことです。
これぞ良い手法を発見するための『研究』ですね…!
続いて、以下の調査手法について詳しく教えてくださいました。
- スクリーニング調査
- ユーザーインタビュー(半構造化インタビュー)
- 各媒体の特徴
- KA法
KA法は私も初めて聞いた手法なので、大変勉強になりました。
こんな手法もあるのか、と同じく参考になった方も多いのではないでしょうか。
また、調査手法研究所メンバーの感想からは、
- 知識の幅も深さも深まった
- 実際に手を動かすことによって経験が積めて良かった
- 案件でも立ち回りやすくなった
…と、今回のUXリサーチを通して各々成長できたことが伝わってきますね。
現在は、分析から得た示唆をもとに具体的な施策に落とし込むため、
簡単なペルソナの作成及びカスタマージャーニーマップの制作を行っているとのこと。
田尾さんの発表を聞いて、やってみたい!と思った方は、
ぜひ田尾さんにコンタクトを取ってみてください(^^♪
今回も、勉強のかたわら田尾さんお手製の素敵なイラストを見ることができて、
一石二鳥な気分でした(笑)
田尾さん、ありがとうございました!
鈴木さん、日髙さん、田尾さん、
実りある登壇を誠にありがとうございました!
当日Liveを見てくださった皆さん、本当にありがとうございました!
参加いただいた皆さんが少しでも、「学びになった」「楽しかった」と感じてくださいましたら嬉しいです。
また、今回YouTube Liveが途中で切れてしまったりと、
視聴者の方々にはご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。
次回以降は反省をしっかり踏まえて、より質の高いLT会を皆さまにご提供できたらと思っておりますので、引き続きUX Lightを何卒よろしくお願いいたします!
今後のUX Lightも、乞うご期待!
次回の外部公開UX LightについてはConnpassでお知らせいたします。
少しでも気になった方は、この機会に是非メンバー登録をお願いいたします!!👇👇👇