こんにちは、株式会社レイン 採用広報担当です。
2019年の創業以来、「Light up EngINeer(エンジニアが輝く社会を)」の実現に向けて企業様の採用支援に注力してきたレイン。
2024年10月、レインはアルムナイサービスを提供するハッカズーク社との経営統合を果たし、ハッカズークグループの一員として共にビジネス拡大を目指しています。(※ハッカズーク社=企業とアルムナイ(退職者)、アルムナイ同士などのコミュニティの構築と運営をクラウドシステムとコンサルティングで支援。)
そして2025年8月末に「BBBのプラットフォームになる」という新グループVisionを発表しました。
「BBB」というワード、はじめて聞いた方も多いのではないでしょうか。今回はそんな皆さんの疑問にお答えすべく、BBBとは何か?レインのVisionの「Light up EngINeer」との関係を紐解くために、CEO芦川に直撃インタビューを実施しました!
普段はあまり公開されることのない、経営者が語る想いを是非ご一読ください。
目次
CEO 芦川について
「BBBのプラットフォームになる」とは?
決断の経緯、芦川の背中を押した存在
社員を想うからこその悩み
"Light up EngINeer"と"BBB"のつながり
①Buy(人材の採用)×Light up EngINeer
②Build(人材の育成)×Light up EngINeer
③Borrow(内部・外部人材の活用)×Light up EngINeer
HR専門集団として、LeINが今後なすべきこと
新しい仲間に期待すること
CEO 芦川について
大学を卒業後、エンジニアとして電力系SIer、中電シーティーアイへ入社。
その後リクルートエージェントへ転職し、IT・製造業領域の人材紹介に従事。100社以上のIT企業・2000名以上のエンジニア人材の転職サポートを経験し、MVP受賞等プレーヤーとして高い成果を上げる。
2014年、採用コンサルタントとして独立を果たした後、2019年に株式会社レイン(LeIN)を創業。HRコンサルティング・採用代行事業を中心としたサービスを提供している。
2024年には、アルムナイ領域でワンストップソリューションを提供するハッカズーク社と経営統合。レインCEOに加え、ハッカズーク COO兼CHROにも就任し、グループ全社としてビジネス拡大に挑戦中。
※写真:ハッカズークグループ経営メンバー
「BBBのプラットフォームになる」とは?
広報担当:
芦川さん、早速ですが、レイン・ハッカズークが共に目指す「BBBのプラットフォームになる」とは、どのような意味ですか?
芦川:
BBBとは、企業が成長や競争力維持に必要なリソースをどのように獲得するかを判断するための、戦略的フレームワークです。(参考文献)
私たちはこれを下記のように人材領域へ応用し、「BBBのプラットフォームになる」というグループビジョンを掲げました。
- Buy(人材の採用)
- Build(人材の育成)
- Borrow(内部・外部人材の活用)
企業が置かれている状況、例えば必要なスキルや市場環境、社内の能力などに合わせて、最適な人材獲得戦略を提案・提供できる存在を目指しています!
※写真:(左)ハッカズーク代表取締役グループCEO 鈴木、(右)レイン代表取締役 芦川
決断の経緯、芦川の背中を押した存在
広報担当:
BBBプラットフォームを目指すと決めた経緯を教えてください!
芦川:
実はハッカズーク代表の鈴木とは、以前からBBBの話をしていました。
鈴木は以前からこのフレームワークを知っていたそうで、1年前くらいに「今こそBBB実現の時が来た!」と言っていたのですが、当時の私は事業との結びつきをイメージできておらず「へー、なるほどー」位の解像度でした(笑)
しかし、ここ1年で「DX組織をどう作るべきか」「採用だけではIT・DX人材を確保できないので困っている」といった相談を多くの企業様から頂き、採用した人材の育成や業務委託など外部人材の活用について議論する機会が増えていきました。
そうしている中で、「鈴木が言っていた"Build(人材の育成)・Borrow(内部・外部人材の活用"の相談を、今まさに受けているのでは」と気が付いたのと同時に、エンジニアのリソース獲得こそBBB戦略に合致するのでは、と考えるようになりました。
これまでは、レインのビジョンである「Light up EngINeer ~エンジニアが輝く社会を~」を実現するために「まずは」得意分野である採用領域を事業にしていましたが、このような経緯を経て、事業を拡張させるタイミングがきたなという確信に至りました。
こうして、レインならではのBBBプラットフォームづくりをしたいと考えるようになったんです。
社員を想うからこその悩み
広報担当:
同じ経営者である鈴木さん、BBBプラットフォームという新たな概念との出会いが、芦川さんの次なる挑戦を後押ししたのですね。
この新たなビジョンを定める上で、CEOとして悩んだことはありますか?
芦川:
まず第一に、レインが創業時から貫いてきた「Light up EngINeer」というビジョンが薄れるようなことはしたくないと思いました。レインとハッカズークグループ全体のビジョンを、社員が混乱しないよう上手く整理して説明できるかなという点が気がかりでしたね。
私自身、腹落ちして自分の言葉に昇華できるようになるまで、半年程の時間がかかりました。最終的に納得感を持つことができたのは、鈴木さんからしつこいくらい、BBBの話を聞いたからなんですよね。
今はBBBがLight up EngINeerを実現するための大事な考え方だと自信を持って言えますので、これを社内外に定着させたいです。
そのためには、今度は私がしつこく発信しつづける必要があるし、共感してくれたメンバーにも協力してほしいと思っています。
広報担当:
なるほど。ご自身のみならず、社員が新たなビジョンに対してどうすれば腹落ちできるか、を第一に考えている点が、芦川さんらしいですね!
※写真:日本経済新聞社が提供するラジオNIKKEIでBBBについて語る芦川
"Light up EngINeer"と"BBB"のつながり
広報担当:
これはまさに、芦川さんが社員への伝え方に悩んでいた点だと思うのですが…
LeINが今まで掲げてきた「Light up EngINeer」と、グループの新ビジョン「BBBプラットフォーム」は、どう繋がるのでしょうか?
芦川:
エンジニアのリソース獲得と、BBB戦略は非常に相性が良いです。採用担当者の活動に直結し、かつ即戦力を社内に迎えるためにできることはBuy(採用)ですが、今の高い求人倍率の中、Buyのみで理想の人材ポートフォリオを完成させることは不可能に近いです。BuildやBorrowも検討し、3つのBをバランスよく活用することが重要だと考えています。「BBBのプラットフォームになる」ことは、「Light up EngINeer」の実現に直結すると考えています。
①Buy(人材の採用)×Light up EngINeer
IT企業以外でも、DX推進や内製化の文脈で、あらゆる業界においてITエンジニアが必要とされています。その結果求人倍率の高水準化が続いていますので、活動の工夫は必要です。適材適所の場所にエンジニアが配置(入社)することで、エンジニアがより輝いて働くことができますので、採用の適正化は重要です。ちなみにITは他職種と比べて世界共通言語が多いので、海外人材の活用もしやすいです。
②Build(人材の育成)×Light up EngINeer
IT領域は進歩が激しいため、新しい知識の習得が不可欠です。最新の技術や情報を自社のエンジニアが習得することで、企業のDXを加速させることができ、その成果は組織全体の成長に直結します。エンジニアにとっても、適切な環境で学習し成長した成果が目に見える形で現れることで、高いモチベーション維持につながります。
③Borrow(内部・外部人材の活用)×Light up EngINeer
IT領域では、社外の協力会社や業務委託の方々との連携が日常的に行われます。採用に頼らなくても外部人材の力を借りることで解決できることもあります。それから退職後も関係性を保ちやすいアルムナイ(元社員)の活用は有効です。自社特有の業務ルールについて熟知していますし、外でしか身に付かないような新しい知識を身に着けていますので、プロジェクトを円滑に進める上で大きな力となります。
広報担当:
「BBBのプラットフォーム」という新ビジョンの策定によって、レインは目指す先を方向転換した?と誤解されるかもしれませんが、実際は創業当時より貫いてきた「Light up EngINeer」と深く繋がっているんですね。
HR専門集団として、LeINが今後なすべきこと
広報担当:
今後、BBBプラットフォームの実現にあたり、レインが目指す展望を教えてください!
芦川:
人事側が担当するBuy(採用)・Build(育成)、部門側がリードするBorrow(活用)は、現在別々に進められていることが多いです。
しかし人材戦略を成功させるためには、この3つの「B」を統合的に検討することが不可欠です。
私たち専門家がその間に立つことで、企業は全体を考慮した最適な人材獲得戦略を描くことができます。LeINはこれからも、ITエンジニアやDX人材採用のプロフェッショナルとして、人事と部門をつなぐ架け橋となり、企業の成長をサポートしていきたいです。
一方、CEOの立場としては、事業拡張を焦るがあまり、すべてが中途半端になってしまってはいけないとも思っています。
レインは「Be Professional」というバリューを掲げ、品質高いプロの仕事をするということを大事にしてきましたが、今後もこの価値観は必ず守り続けたいです。Build・Borrowに事業を広げていく準備をしながら、主力事業であるBuyの実力を磨いていきたいですね!
※写真:レイン全社会の様子
新しい仲間に期待すること
広報担当:
今後、新しいビジョンを目指すレインの社員に対して、どのような期待を持っていますか?
芦川:
今レインは「いい会社」から「強くていい会社」に生まれ変わろうとしています。
私の役割は、変化に対してワクワクしてもらえるように「何を変えるのか」ではなく「なぜ変えるのか」を伝えていくことだと思っています。
社員の皆さんにはそんなワクワクを受け取ってもらい、会社の変化を楽しみながら、自身の成長に貪欲につなげてもらうことを期待しています。
これから新しくレインの仲間になってくださる方々にも、今回お話しした私たちの新たなビジョンを共感いただき、一緒に人材業界の新たなプラットフォーマーを目指していただきたいです!