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「炊き込みごはん事件の結末」から考える言語化の尊さと、コウダプロの時代が来たことについて

「約24年抱えてきた問題が今朝解決しました」。こう切り出したのはコウダプロ社長の幸田さん。

24年も? 一体何!? と思いますよね。問題解決に至ったのは幸田家で起きた「炊き込みごはん事件」がきっかけだったそう。

今回、仕事の話じゃなくて、幸田さんのプライベート話? と思われる方もいるかもしれませんが、そうです。

しかし、この話は人間にとって普遍的なテーマであり、仕事人に向けたヒントが詰まっています。

では、どこの家庭やカップル間でもあり得そうな事件の発端からお伝えしていきます。

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こんにちは、プレスラボの池田園子(@sonokoikeda)です。昨年より、月1回「コウダプロ朝礼レポート」を担当させていただいています。

前回(2024年6月)の朝礼noteはこちらから。

コントロールせず、誠実な人を集めよ。最強の組織のつくり方|福岡でコツコツまじめにやってる会社の平凡な日常
人は生きている間、何度も生まれ変わります。 生きながら生まれ変わるというのは、これまでの生き方や在り方を支配してきた考え方や価値観を自発的に転換し、人間として成長していく--いわゆる「自己革新」を指しています。 「考える人」はとくに自己革新の頻度が高いです。コウダプロ社長の幸田さんもそんな人のひとり。 ...
https://note.com/koudapro/n/n63404fc85566



それでは朝礼レポートをお届けします。






「炊き込みごはん事件」当日〜翌日


まず、冒頭の「炊き込みごはん事件」とは何かを説明します。

炊き込みごはんって多めに炊きませんか? 一食で食べ切る量ではなく、翌日も一食分くらい食べられる程度の量です。

そんな「炊き込みごはんあるある」も、事件を引き起こすきっかけのひとつとなったのかもしれません。

幸田家のある日の夕食は炊き込みごはんでした。翌日昼間、妻と子どもたちが出かけて、ひとりで家にいた幸田さん。人気任侠作品『日本統一』鑑賞を楽しんでいました。

気づくとお腹が空いていて、冷蔵庫に残っていた炊き込みごはんを食べます。しかし、それだけでは足りなくて冷凍ごはんも追加したのです。

その日の夜。家族4人で囲んだ食卓で「えっ?」な事態に。幸田さんだけごはん(お米)がありません。

ワケが分からず「なんで?」と問う幸田さんに妻はこう告げます。「昼にごはんを食べすぎたでしょ。だから、あなたのはないよ」。

幸田さんが昼にご飯を食べすぎたせいで、夜に食べる予定だった家族の分がなくなってしまった。だから幸田さんの分はナシ。という奥様の判断に幸田さんはショックを受けたそう。

妻の思考回路に疑問を感じて「なんで(そういう考え方になるのか)?」と、幸田さんはイラッを隠せませんでした。

幸田夫妻は結婚して四半世紀近くになります。幸田さんは「妻は一緒にいて面白い人♪」と言うくらい妻のことを好きでいますが、一方で結婚当時から妻の思考回路に「?」を抱く瞬間もときにあり、そこが喧嘩の引き金にもなってきたといいます。

多くの夫婦やカップル間でも見られるであろう「この人のこういうところ“なんで?”かなポイント」ではないでしょうか。これが解決できないまま過ごしている夫婦やカップルが多いからこそ、互いに苛立つのだと思います。

翌朝(朝礼当日の朝)、前夜の事件が引っかかっていた幸田さんは、妻にこう告げて家を出ます。

「(昨夜のあなたのああいう)考え方を修正してくれないと、俺つらいよ」

同じ方角に向かう息子を助手席に乗せて車を走らせる幸田さん。息子も昨夜の事件に思うことがあるのか、車内は静かでした。幸田さんは息子にこう話します。

「俺は、今こうして命があることに感謝する、そういう価値観で生きている。けど、彼女は違う。前に俺、会話の中で彼女に『感謝の気持ちがない人間だね』とか言っちゃったことがあるよ。そういった根っこの部分にある考え方が合わないと、相容れないよ。生活のあらゆるシーンで同じような問題が発生して、同じようなやりとりに着地するからさ」





息子ナイス!言語化で24年続いた問題が解決


すると息子の口から幸田さんにとって予想外の意見が飛び出します。

「ちょっと違うと思うよ。おとう(幸田さん)は炊き込みごはん事件を重く捉えすぎてる。おかん(妻)は感謝する人間だよ。おとうがいないときの言動から察すると、おかんはおとうにも他のことに対しても、感謝の感情を持ってる人間だよ」

「ただ『こう言うと相手がこう思うから、ああ言おう』『相手にこう受け取られないように、ここは言い方を少し変えたほうがいいかな』みたいに察したり、適切な言葉を選んだりする能力は、おかんよりもおとんの方が高いってことじゃない?」

息子の推察を受けて幸田さんは「なるほど、そういうことか!」とハッとします。そして「それは新しい!」と新鮮な感覚も抱き、24年ほど抱えてきた問題に対し解決への光が差し込んだと感じたのでした。

その直後、妻とのコミュニケーションの中で「自分ならこういう考え方をするのに」「自分ならこういう言葉を使うのに」といったふうに、自らを基準に考えてきたことにも気づきます。

自分と他人とは違う人間で、得意なことも苦手なこともバラバラです。「違うのが前提」だから「自分の基準で考えない」「比べない」が無駄な怒りを抱かない秘訣ではありますが、自分ごととなるとそんな前提を忘れてしまうことがありますよね……。

息子の「言語化、コンセプト化の力」によって、問題解決が見えたことに感謝すると同時に、自身は仕事柄、言語化やコンセプト化を得意としているものの、その領域では専門外の妻に自分と同じレベルの言語化力を求めてはいけない、とも納得したのでした。

それからの幸田さん、とても素早い行動に出ます。妻に即電話したのです。

「結婚してからずっと抱えていた問題が解決したよ。今までそのことで不機嫌になったり怒ったりして本当に悪かった。ごめんなさい。今後は同じようなやりとりになりかけたとしても、これまでみたいな態度は取りません」

ここまでのやりとりには人間そのもの、自分と他人、そしてコミュニケーションのあらゆる要素が包含されていて、自分ごととして考えさせられることが多くありました。




時代がコウダプロに追いついてきた


さて、話は少し変わります。7月7日、東京都知事選がありました。幸田さんは注目を集めた候補者やそれに対する支持率の高さを見て、こんな感想を抱いたといいます。

「選挙戦の始まりから開票までの一連の流れを見ていると、既存のシステムを壊すタイミングが来ていて、その人が票を集めたのは『時代の必然』であるとも感じた」

現職が選ばれる結果となりましたが、東京という日本の中心で行われた同選挙は関係者だけでなく、直接的には関係なくとも関心を持って眺めていた人々に、時代が変わりつつあることを感じさせたのではないでしょうか。

そんな変容する社会において、幸田さんは今コウダプロが一企業として読まなくてはいけない風について「社会のあり方や、働く人たちが会社や仕事に求めるものや望む働き方」だと指摘します。

昨今の人々はどんな企業に入りたいと思うのかを考えてみましょう。その前に、昔は雇用主から「うちに入ればこんないいことがあるよ」と、こんな「口説き文句」が出てくることがあったそうです。

「女優と結婚できるよ」
「腹いっぱい飯が食えるよ」

いやいや一般企業の話じゃないでしょ(笑)! とツッコミたくなりますね。上は前田日明さん、下は千代の富士関がスカウトされたときのものだといいます。

プロレスと相撲という特殊な業界であり、かつ極端な例ではありますが、マクロな時代認識をした上で、時代の空気や働く人たちが何を欲しているかを読み、会社として適切な見せ方やアピールをする必要があると、幸田さんは伝えたかったのです。

昨今の働く人たちは「楽しい×社会的意義がある×事業として成長する仕事」を求めていて、その先の話として「豊かな生活も送れたら理想的だな」と考えている傾向があると、多くの求職者と接してきた幸田さんは分析しています。

今や「安定」「お金」だけでは人はなびかなくなっているのです。「面白い」「やりがいがある」「貢献感が得られる」など、仕事をする喜びを感じられる職場環境であることが大事なのだと思います。

その点で幸田さんは「時代がコウダプロに追いついてきた」とも確信しています。現に「コウダプロnoteを見て〜」というエントリーやお問い合わせも多く寄せられています。

一般的に「経営資源」というと、伝統的にはヒト・モノ・カネ・情報が挙げられますが、コウダプロが独自で考える経営資源は優れた経営戦略及びアイデア・人と組織・事業を継続的に実行できる資金の3つです。

今はコウダプロ的3大経営資源が揃っている、と自信をもって言える時期。そうなるとさらなる発展を遂げていくのが必然といえます。



「心から仕事を楽しむ人たちの組織」が選ばれる


では、そもそもどんな会社が選ばれるのか? というと、選ばれる会社の本質は「その職場の人たち(自分たち)が仕事を楽しむ、幸せに働く」ことに尽きます。

言い換えると「自分及び自分たちのチームが面白いものであり続ける」ともいえるでしょう。

そうすれば、同じように幸せに働く人、楽しみながら働く人が集まってきます。現に今のコウダプロでは間違いなくその循環が生まれています。

「コウダプロはマジョリティ受けする会社ではありません」と幸田さん。

確かに、コウダプロのコーポレートサイトの「コウダプロ憲法」やnoteを100人が見ると、うち85人は「ちょっと自分とはカラーが違うかな」となるかもしれません。それは良い意味で、自然発生的なスクリーニングができている、ということです。

100人全員から好かれるのも、「好きでも嫌いでもない。どっちでもないかな」みたいな人が100人いるのも意味はありません。好きか嫌いか明確に分かれる方が、好きな人にはぴったりささっていることにもなります。

採用面ではその方がいいのです。コウダプロの思想や組織風土にドンピシャに合う人が来てくれる可能性が上がり、互いが不幸になるミスマッチが起こりづらいともいえます。

100人中15人が「何この会社。面白いかも」とうっすら関心を持ち、うち5人が「めちゃ気になる」、うち2〜3人が「ここで働きたい!」となれば十分、と幸田さんはいいます。

母数が増えれば、100万人中2〜3万人がコウダプロを「ここで働きたい!」と思ってくれるわけですから。

それに、コウダプロに見学や面接に来る「100人中2人」レベルの限られた人材は、現に会社や社長(幸田さん)の思想にフィットしていて、見事に活躍して幸福な働き方・生き方をしているのもその証しといえるでしょう。


まとめ


本日もそろそろまとめに入ります。冒頭の炊き込みごはん事件のような身近なテーマから人間を見つめていく時間は、大変に価値があったと思います。人間そのもの、自分、他人について思考を巡らせる機会になります。

それにしても、社長が家庭内のこんなネタをあけっぴろげに話してくれて、メンバーから「それは奥さまが幸田さんの健康を考え、糖質の量を調整しようとしたのではないか」といった見解が飛び交うのも面白すぎます。

朝礼に参加するたびに「私は100人中5人に含まれる人間だな」と実感します。この日の朝礼も入社希望者が見学に訪れていました。コウダプロにフィットする人材たちの中で、会社としての注目度がますます上がっているように感じました。

その点、noteの発信はコウダプロらしさ全開ゆえ、採用戦略として大成功しているように見えます。これからも、主要な採用経路のひとつとなっているnoteにおいて、この朝礼noteを執筆することで貢献し続けたいです。

Text/池田園子










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