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はじめまして、中村憲治と申します。現在、株式会社キズキの学習支援事業部にて、キズキ共育塾・天王寺校教室長を担当しております。
|なんとなく生きてきた私が、本気で生きることを決めた瞬間
子供の頃は、特に努力をしなくてもある程度の結果が出せたので、褒められることはあっても、厳しく叱られたり、大きな挫折を経験したりすることはほとんどなく、なんとなく日々を過ごしていました。
高校、大学とアメリカンフットボールをしていましたが、日本一を目指すチームの仲間たちは、勝っても負けても本気でぶつかり合い、涙を流していました。しかし、私は彼らのような熱い情熱を持てずにいることを感じており、今当時を振り返ると、本気で取り組んでいるフリをしていただけかもしれないと感じました。
そして社会人になってからも、積極的に何かを学ぶ習慣はなく、ただ淡々と日々を過ごしていました。決して自堕落な生活を送っていたわけではありませんが、本気で人生と向き合うことから目を背け、趣味や楽しいことを優先しているうちに、いつの間にか25歳になっていました。
それでも周りの人たちからは、そこそこ運動も勉強もできて、仕事や友達にも恵まれ、すごく楽しそうで充実しているように見えていたと思います。しかし、心の奥底では、本気で何かに打ち込むことのない自分に、物足りなさを感じていました。そんな中、母の病気をきっかけに、自分の生き方を見つめ直すことになります。
|人生の転換点:医療から教育・福祉へ
「このままではいけない。何か自分にしかできないことをしたい。」 そう考えた私は、26歳で医療の道を志し、学生となりました。そこで恩師と出会い、「これまでの学力なんか一切関係ない。何事も本気でやれば人生は変わる」という言葉を胸に、猛勉強の末、第一種放射線取扱主任者・医学物理士という難関資格を取得し、医療の道に進みました。 さらに、医学博士の学位を取得し、放射線治療に携わりながら、がん患者さんへの貢献に努めてきました。
このように、自分の置かれている立場や環境にある程度満足し始めていた頃、突然、子どもが夜中に痙攣を起こし、救急搬送されました。そして、生まれ持っての難病だと診断されたのです。 まさか、自分の子どもがこんなことになるとは想像もしていませんでした。
妻と半年ほど暗闇を彷徨いながら、「これからどうしよう。このまま話すこともできないのか。この子の未来はどうなるんだ」と、頭の中をぐるぐると回っていました。
そのような中で私たちを助けてくれたのが、福祉サービスでした。相談支援、児童発達支援センターを通して様々な人たちの温かい感情、姿勢、考え方に日々触れ、「この家族だからこそ」楽しく幸せに生きることを自分に誓いました。 時を同じくして、キズキの「何度でもやり直せる社会をつくる」という理念に出会いました。
私自身、専門学校での学びと、難病の子どもを育てていく上での“医療だけではない福祉の支援”を通じて、何度も新しい気づきを得て人生をやり直してきました。 専門学校では、年齢やバックグラウンドが異なる仲間たちと学び合う中で、多様な価値観に触れ、視野が大きく広がりました。また、子どもの難病発覚後は医療だけでは解決できない多くの課題に直面し、福祉サービスの支援に深く助けられました。相談支援、児童発達支援センターなど、様々な機関や人々の温かい支援を通して、絶望の淵から希望を見出すことができたのです。 これらの経験から、人はいくつになっても、どのような状況にあっても、学びと支援を通じて何度でも立ち上がることができると確信しました。
このように、キズキの「何度でもやり直せる社会をつくる」という理念は、まさに私が体感してきたことと重なると感じ、ぜひキズキで働きたいと思いました。
|キズキでの挑戦は新たな自分との出会い
現在は、キズキ共育塾・天王寺校の立ち上げに携わり、校舎運営全般を担当しています。続々と生徒さんが増え、それぞれの目標に向かって努力する姿を見ることは、何よりの喜びです。
また、不登校で悩む方々へのオンライン勉強会の企画・運営も行い、講師として自身の経験を伝えるだけでなく、教材作成にも携わっています。
生徒さんの成長を間近で見られること、そして、私自身も思考力や対話力が磨かれていると実感しています。学ぶことに終わりはなく、どれだけ経験を積んでも、新たな挑戦が待っている。それがこの仕事の醍醐味だと思います。
この文章を読んで少しでも何かを感じていただけたなら、ぜひキズキに興味を持っていただけると嬉しいです。
キズキには、過去の私のように、新たな道を模索している人がたくさんいます。年齢や経験に関係なく、誰もが挑戦できる場所。それがキズキです。
「風の時代」と言われる今、変化を恐れず、新しいことに挑戦する人を、キズキは全力で応援します。キズキという大きなうねりの内部でしか体感できない変化、驚き、感動、そして成長が待っています。私たちと共に、温かく朗らかなエネルギーに満ちた社会を創りましょう。