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カヤックを志望したのは、「面白い会社」で検索したら最初に表示されたから。気になる先輩社員の存在、合同説明会やインターンでの経験が入社を後押ししたという村上さん。アイデア勝負の仕事に魅せられ企画職の道に進み、ソーシャルゲーム『キン肉マンマッスルショット』のメインディレクターとして活躍しています。実際のところ、カヤックは本当に「面白い会社」なのか取材してみました!
村上智香
1994年生まれ、2017年入社
ゲーム事業部・企画部/メインディレクター
趣味はビール、プロレス観戦、KIN29SHOPに足を運ぶこと。靴下を洗う時間が惜しいので基本的に冬も素足です
研究の道からアイデア勝負の世界へ
ー最初に、村上さんがカヤックを志望した理由について教えてもらえますか。
大学では化学を学んでいて、実験室で攪拌機(かくはんき)がぐるぐる回っているのを見続けているような日々でした。研究の道に進むことをやめて進路を変えようと思った時に、インターネットで「面白い会社」と検索してみたら、最初に表示されたのがカヤック。さらに調べるうちに、当時カヤックのプランナーだった氏田雄介さんを知ったことが志望のきっかけになりました。氏田さんのTwitterが面白くて、ますますカヤックに興味がわいたんです。
ー「面白い会社」で検索してみたんですね、笑。就職活動中、印象に残っていることはありますか。
カヤックの『1社だけの合同説明会(2016)』に参加したことです。実際に氏田さんに会い、社員によるものづくりの発表会『つくっていいとも』を見て、「こういうことがやりたかったんだ!」と確信できました。アイデア勝負的なところが面白かったです。
▲『つくっていいとも』は、カヤックで毎月行われている社内イベント。会社での業務とは別に、ジャンルを問わず興味のあるものを、個人や有志でつくり発表している
面接も印象深いです。実は、一度書類選考で落ちてしまって......。「もう少しポートフォリオを充実させた方がいい」というアドバイスを受けてものづくりに励み、面接の度につくったものを持って行き、フィードバックをもらいました。緊張したけれど、すごく楽しかったです。
ーインターンにも参加されたのだとか。
内定後、クライアントワーク事業部(現面白プロデュース事業部)で1週間のインターンに参加しました。プランナーのアシスタントとして働いている中で驚いたのは、すぐブレストがあちこちで始まり、アイデアが次々に出てくること。ブレスト合宿も圧倒されました。
「氏田さんと一緒に働きたい」という思いと、「面白いアイデアがどうやって生まれてくるのか知りたい」という好奇心が、入社の決め手になりました。
面白く働くコツは「何かをとことん好きになる才能」
ー入社後はどのような仕事をしてきましたか。
新卒から現在までの5年間、ゲーム事業部でソーシャルゲーム『キン肉マンマッスルショット』にまつわる企画や運用進行に携わってきました。
▲カヤックが運営するスマホ向けRPG『キン肉マンマッスルショット』。2015年から続く、人気の長期タイトル
ゲーム内のバトルステージの設計や、超人のセリフ・性能を考えることも仕事のひとつ。『キン肉マン』の世界観を理解するためにも、キン肉マンⅡ世を含めて100巻以上の漫画をひたすら読み込みました。まさか、社会人になって、会社で漫画を読みまくるとは思いませんでしたが、笑。父親がプロレスをよく見ていたこともあり、もともとプロレスは好きだったんです。わりとすんなり『キン肉マン』の世界に入ることができました。
現在はメインディレクターとして、『キン肉マンマッスルショット』全体のディレクションを務めています。
ー村上さんが仕事で大切にしていることを教えてください。
いいアイデアは、色々な情報をインプットし組み合わせることから生まれるので、日々『キン肉マン』の情報を追い、『KIN29SHOP』に通っています。やっぱり、熱量が大事。「仕事だから......」という気持ちではだめなんです。
また、ファンの皆さんの気持ちがいちばん大切だと、常にチームで話しています。「原作者のゆでたまご先生が、ゲーム用に立ち絵を描き下ろしてくださったら皆が喜ぶのでは?」と考え、手紙を書いてお願いしたことも。7.5周年記念で描き下ろしが実現した時は、感動の声をたくさんいただいて嬉しかったです。これからも、『キン肉マンマッスルショット』をどんどん盛り上げたいですね。私自身も面白がりながら、皆が面白い・楽しいと思えるものをつくりたいと思っています。
ー面白がりながら働くコツは何だと思いますか。
「何かをとことん好きになる才能」ですかね......。今では『キン肉マン』の世界にどっぷりハマっています。今日はロビンマスクのパーカーを着て、ウォーズマンのメガネをかけて来ました。
ちなみに、推しはウォーズマン! 強い超人なのに、実は照れ屋で優しいところが好きです。そこまで知名度が高い超人ではないのですが、スカイマンも好きですね、入場がいい。かっこいい音楽と派手な衣装で堂々とリングに立って、オーバーマスクを華麗に投げるんです。イカしてます。
もちろん、仕事なのでいつも面白くて楽しいことばかりではありません。大変なことも辛いことも起きますが、「深刻化しない」ことを意識しています。失敗は悪いことではなく、「何かをつくりたい」と強く思う気持ちが重要だと考えるようにしています。これは、カヤックに根ざしている考え方なんです。
カヤック=面白い会社、の根底にあるもの
ー村上さんはカヤックの新人賞も受賞したのだとか。
入社後、同期が「新人賞を狙う!」と言っていたので自分も乗っかってみようと思い、全社メール宛の日報で受賞宣言してみたんです。それを見たチームメンバーが全員で後押ししてくれて、経験の浅かった自分にたくさんの挑戦をさせてくれました。おかげで、実際にその年の新人賞を受賞することができました。
ー受賞できたことも踏まえて、自分とカヤックがマッチしていると思う部分は?
「やらないよりは、とりあえずやってみよう」と思うところでしょうか。カヤックはそういうマインドの人が多い。迷わずに挑戦してみたら楽しいことって、たくさんあるんですよね。
例えば、SHOWROOMで放送している『キン肉マンマッスルショット公式情報局』の出演者がお休みされた時、代打で出演することに挑戦しました。プロレスマスクを被って出たのですが、チームメンバーがマスクをミシンで縫ってくれたり、ゲーム内アイテムの『絆BOX』を実際につくってくれたりして、すごく面白かったです。ファンの方にも喜んでもらえました。
▲スカイマンのプロレスマスクを忠実に再現。実際に被って出演した後、改良版にも挑戦した力作
ー最後に、「面白い会社=カヤック」という検索結果について聞かせてください。村上さんはカヤックのどんなところにワクワクしますか。
面白法人らしい価値観から生まれた、ユニークな制度がたくさんあります。ゲーム事業部だったら、月毎の発表会『月刊ゲームSHOW』、クリエイティブバトル『FTD(フリーにつくるダンジョン)』など、「世界一面白そうにゲームをつくるための制度」があるんです。
前述したプロレスマスクとゲーム内アイテムの制作も、『FTD』でつくりました。本格的なゲームを1本つくる有志のグループもあれば、ゲームづくりの合間に楽しむバーカウンターをDIYした人もいます。本当に自由です。
しかも、皆、本業とは違う分野でスキルを発揮していることが多い。ディレクターが音楽制作したり、サーバーサイドエンジニアがキャラクターデザインをしたり......。私もドット絵でキャラクターを書いたりしました。隠れた才能に光が当たる場、他領域の学びの場にもなっています。
カヤックって、文化のふきだまりみたいなところ。検索結果の「面白い会社」、まさにその通りだと思います。
(取材・文 二木薫)
カヤックサイト インタビューより引用- https://www.kayac.com/news/2023/01/interview_murakami
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