2025年4月25日、年に一度のPEP RALLY(決起会)を実施しました。9月に入社した私が初めて経験したPEP RALLYの模様をレポートします。
今年度のテーマは「クライアントに想いを馳せる」。3つのアジェンダで運営されました。
1. FY24の自分たちを振り返る
2. 顧客に認知的に共感してみる
3. クライアントフォーカスの意味を咀嚼する
では、アジェンダに沿って当日の様子をお伝えしていきます。
1. FY24の自分たちを振り返る
このパートは、いわゆる「前年度の業績と取り組みの振り返り」です。おそらく、多くの企業でも実施していることではないでしょうか。私の前職であるリテール業界でも、毎年期初に実施していました。振り返りの場は、ともすると話す人/聞く人の構成に分かれてしまい、「参加」はするものの、聞いて分かった気に終わってしまうこともしばしば。しかし、impactでは「参画」を求めるため、社員全員が聞いているだけでなく、自分で考えなければならないように構成されています。それが社員の成長に繋がるからです。
では、それをどのように仕掛けるのか。事前に振り返り資料を社員に共有しておき、他部門への質問を3つ以上考えてきてもらいます。そして当日、各部門のマネージャーは振り返りのプレゼンをするのではなく、いきなり社員からの質問を受け、即座に応えていきます。今後に繋がるように厳選して尋ねる「質問責任」、それに正直に端的に応える「説明責任」。さらには、それらを踏まえた上で自分はどう考えるのかを述べる「主張責任」が求められます。これらは、impactのPrinciple(行動指針)の1つ、「Don’t be an Operator/作業者に留まらず、3つの責任(説明責任、質問責任、主張責任)を果たす」にも則っています。Principleを掲げるだけでなく、社内のイベントでもその行動が起こるように設計されていました。
2. 顧客に認知的に共感してみる
振り返りと新年度の方針共有の間には、「顧客に認知的に共感してみる」と題したワークが入っていました。impactは、半導体、製薬、ICT、総合電機メーカー、飲食など多種多様な業界の一流クライアントとのお付き合いがあります。
それらのクライアントのキーパーソンが普段どのようなことにやりがいを感じ、どのようなことに悩ましさを感じているのかを、小グループに分かれて「EMPATHY MAP」を用いて想像していきます。ワークを終えた後には「この仮説を持ってクライアントと早く話をしたい」「クライアントのことをもっと知りたい」「クライアントのためにもっと勉強したい」などの感想が社員から出てくるのを聞いていて、4か年戦略やFY25方針を共有する準備が整ってきていると感じました。
3. クライアントフォーカスの意味を咀嚼する
いよいよ最後のセッション「4か年戦略とFY25方針の共有」をしました。今年度のテーマは「クライアントフォーカス」。戦略の内容を覚えるだけでは意味がなく、「誰のため、何のため」がありありとイメージできていることが重要。そのために前のワークでクライアントへの認知的共感を高めていたのだと気づきました。結果として、4年後にどこを目指しているのか、なぜこのOKRが設定されているのか、自部門はこれまでと何を変えるのかという方針の納得度合いが格段に高まったと感じました。
私自身、このPEP RALLYの準備と運営に携わったのですが、社内イベントであるにも関わらず、クライアントに提供する研修現場同様のクオリティが求められました。正直、そこまで人と時間とエネルギーを投入する意味が分かっていませんでしたが、ビジネスモデルやスキームではなく、社員ひとり一人が価値の源泉である我が社においては必要な投資なのだということが今はよく分かります。
また、PEP RALLY後の交流会で流されたロイヤルクライアントのCxOの方々へのインタビュー動画の撮影・編集も短期間で行うスピード感にも驚きました。もちろんこれもクライアントフォーカスの仕掛けの一つです。
このようにimpactでは社員が成長し活躍できるよう、工夫を随所に埋め込んで社内イベントを実施します。自社の組織・人材開発に100%力を注ぐこともPrincipleの1つである「Lead by Example/脱・紺屋の白袴」を体現することに繋がっていました。
最後にFY25方針である「クライアントフォーカス」の文脈で、Client Success Department(CSD)*を増員することが発表されました。CSDは、研修現場で価値を届ける部署で、ファシリテーターやコーディネーターが在籍しています。コーディネーターという職業を少しだけご説明すると、参加者が自分と向き合い内省に没入してしまう、誰も見たことのないような “学びの空間” を生み出す仕事です。参加者と直接関わり、感情を揺さぶるような研修体験の場づくりができるのがこの仕事の醍醐味です。
前段で多種多様な業界・階層のクライアントにサービスを提供していることに触れましたが、impact社員のキャリアも多種多様です。組織・人材開発の業界を経験した者はごく僅かで、物流業界やリテール業界など、ほぼ全員が異業種からキャリアチェンジ(チャレンジ)です。会社が用意した成長支援施策を徹底的に活用し、自分の成長に繋げていけば、組織・人材開発のプロとしてのキャリアを築いていけます。
人材育成やリーダーシップ開発の現場でクライアントのために貢献したい、自分の成長に繋げていきたいという念いをお持ちの方、是非一度カジュアル面談でお話しませんか。
*Client Success Departmentの仕事について:
【イチ押し!のヒト#08】安全だけど刺激のある、学びの場づくりの仕掛け人 | インパクトジャパン株式会社
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