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連載 「未来に渡す、仕事をしよう」
第2回:中村大志(戦略広報グループ)
「自分のスキルや専門性を、社会と未来のために役立てたい」。本連載では、そんな思いでGovTech東京にやってきた職員が、仕事への思いを語ります。2回目となる今回は戦略広報グループの中村大志さん。長く民間でPRの仕事を続け、PRパーソンとして周囲からの信頼を獲得していた中村さんが、なぜ行政領域を自分の仕事場所として選んだのか?きっかけは、行政で働く人のマインドに出会って起きた、パラダイムシフトでした。
中村大志(なかむら だいし)
大学で心理学を専攻し、新卒でマイナビに入社。在職中に広告制作に興味を持って受けたコピーライター講座がきっかけで、PRの仕事に興味を持ち転職。食品・ヘルスケア領域のPRを行う企業で6年、教育系スタートアップの広報担当として4年経験を積み、2024年12月にGovTech東京へ。現在戦略広報グループでメディアコミュニケーションやイベント企画、業務効率化目的のポータルサイト構築などを担当している。
目次
連載 「未来に渡す、仕事をしよう」 第2回:中村大志(戦略広報グループ)
人への尽きない興味がPRという仕事に運んでくれた
自分が欲しいのは称賛ではなく、「しくみ」かもしれない
都の職員が教えてくれた、「より良いバトンを渡す」意義
官民協働は、相互理解の上にしか機能しない
人への尽きない興味がPRという仕事に運んでくれた
幼少期から、「今日はこの人に話しかけてみよう」とか、「AさんとBさんをつなげてみたらおもしろいかも」とか、そんなことにワクワクする、人とのコミュニケーションが大好きなこどもでした。勉強や運動は人並み以下で目立たなかったのですが、「みんなのハブ的存在」としては認知されていたかなと思います(笑)。人が考えていることをもっと知りたいと思って、大学では心理学を専攻しました。
大学を卒業してまず営業職に飛び込みました。マイナビの営業だったので、求人広告を毎日たくさん見ていた中で広告制作に興味がわき、研修や講座を受けるようになってPRという仕事を知りました。自分が考えた施策次第で、社会に大きなインパクトを与えられる仕事だということに魅力を感じて、PR会社に転職を決めました。
PRの仕事は実際とても楽しく、自分に向いていました。クライアントとの信頼関係の構築や、様々な立場の方と関わりながら希望を聞く仕事が大半なので、ここでも「みんなのハブ・中村」の本領が発揮できている実感がありました。ありがたいことに結果もついてきました。まだ20代だったので、「中村さんだからできる、中村さんが入ってくれて変わった」と評価していただける機会があったことは、純粋に嬉しかったです。
自分が欲しいのは称賛ではなく、「しくみ」かもしれない
しかしPRを長く続けて、マネージメントまで任されるようになると、少しずつ冷静になっていきました。例えば担当した商品が売れた、メディアで取り上げられたという結果には、見えないたくさんの人たちの意志が働いています。PR施策もたくさんのスタッフや専門の方たちが集まって、力を合わせてやっと成立します。「自分一人がやったことなんてあまりに小さい」。この前提に立つようになってから、個人の成果よりも「チーム一人一人に、いかに気持ち良く力を発揮してもらうか」にフォーカスしている自分に気づきました。
みんなが気持ちよく働ける強い組織ができれば当然、もっと思い切った施策ができるし、アイデアも豊富に出てくる。社会的インパクトも大きくなる。それならどんな人が参加しても楽しく、円滑に進む「しくみづくり」こそ、自分のやるべきことなのではないかと気づきました。個人の成果は、いつか私が会社を去ればただの過去になります。でもしくみは一度できれば、組織の中で機能し続けて、多くの人の役にも立つ。後に続く人たちに残せる仕事をしたいなと思い始めました。
そんな私の目に飛び込んできたのがGovTech東京の求人でした。「東京都の外郭団体で、東京都庁、都内区市町村、民間出身者が官民協働で東京のDXを推進していく」。そんな概要を見て、もっと詳しく中身が知りたいと思いました。もともとマイナビからキャリアをスタートしたこともあり、気になる求人は深く調べてしまうのですが、調べていくうちに行政という、未知の領域に対しての好奇心が高まり、応募してみることにしました。
都の職員が教えてくれた、「より良いバトンを渡す」意義
GovTech東京の最終面接でお会いしたのが、都庁の職員で、GovTech東京に出向してきていたお2人でした。会話の端々に「都民のためには」「都民に実感してもらうためには」という言葉が出てきて、お2人が仕事で突き詰めようとしているのは個人の成功や自己実現ではなく、「都民の幸せ」なのだと気づいて、本当に衝撃を受けました。ゴールは都民の幸せで、自分のポストや業務は、あくまでゴールに向かう手段。固執する対象ではないという気概さえ感じました。そんな徹底した利他主義に初めて出会って、仕事人として美しいなと感激したんです。
都の職員は、原則数年で人事異動が発生します。外から見ていると「頻繁にやることが変わって大変じゃないのかな」と思っていたのですが、それも組織力を獲得するための、しくみのひとつなのだということを知りました。職員をひとつの部署に定着させると、どうしてもその部署の業務が属人化してしまいがちです。定期的な異動は、いつでも次の人に仕事を渡せるように、そしてそこで培った経験を次の領域でいかしながら、より良い成果を出すだめのしくみとしても機能しているんです。
だからなのか都の職員で、「この仕事は自分がやったんだ」なんて声高に言う人は少ないような気がしますね。仕事はみんなのもの、成果は組織で獲得したもの。より良いバトンを渡し、組織を強くしていくことが自分の仕事なのだという考えが根付いているように感じています。ここが、「自分一人では何もできないからこそ、しくみづくりに挑戦したい」と望んでいた自分の心に深く刺さりました。
官民協働は、相互理解の上にしか機能しない
GovTech東京の戦略広報として入職して強く実感したのは、職員の多様性でした。官民協働組織であることはもちろん、民間出身の職員も幅広い専門性やスキルを持った人たちがいて、年代もバラバラ。最初はもちろん戸惑いました。
しかしここで、私にはもうひとつ温めていたものがありました。数年前から心理学の勉強を再開していて、GovTech東京に入った直後に産業カウンセラーの資格を取ることができたんです。その勉強の中で学んできた傾聴力やエンパシー(※)のスキルは、多様性のある職員をつなぐことに役立つのではないかと考えました。
東京のDXを推進するという大命題を掲げていながら、同じ職員同士で「あなたは官、あなたは民」なんて言っても意味がないんですよね。本当の意味で協働していくには、当たり前ですが「その人自身から出てくる言葉や動機を大事にする」という基本以外に、道はないと思っています。
まずはじっくり傾聴すること、傾聴した結果をもとに正しく人と人をつなぐこと、課題解決できるしくみに落とし込むこと……。すべて私が社会人生活の中で意識的に体得してきたことをいかせるチャンスがGovTech東京にはあります。自分がやるべきことが見えていて、それが都民の幸せ、そして未来に残せる仕事だということに、今大きな幸せを感じています。
※エンパシー:相手の立場や思考回路に立って、相手の感情を理性的に探ること