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『完璧な人より、悔しがれる人と働きたい。』

facingには、特別な才能を持った人はいません。でも、どんな壁にぶつかっても「もう一度、立ち上がる」人が集まっています。私たちはB2B企業の営業やカスタマーサクセスの現場を支援するコンサルティングファームです。扱っているのは、ツールや仕組みではなく、「人の行動構造」そのもの。そのため、現場での試行錯誤や、泥臭い挑戦を避けることはできません。どれだけ経験を積んでも、うまくいかない日はある。思うように結果が出ず、悔しい夜もある。それでも、データを見直し、会話を見返し、もう一度「自分にできること」を探す。そんな姿勢が、チーム全体を強くしていく。facingでは、成果よりも向き合い方を重視しま...

怒りの正体について

僕が一番イラつくのは、仕事に対する温度感が全然違う相手に出会ったときだ。筋とか義理とか、そういう感覚がまるで通じない人間と接すると、本当に腹が立つ。でも冷静に考えると、そこには「相手も同じ気持ちで向き合ってくれるはずだ」という期待がある。怒りって、結局は信じていた証拠なんだと思う。怒鳴っても抑えても、相手は変わらない。変わるのは自分の気分だけだ。それでも僕は出すようにしている。リスクはあるけど、黙ってごまかすよりは正直でいたい。悔しさをバネに頑張ることもあるけど、それが本当に結果につながっているかは正直わからない。ただひとつ確かなのは――無関心だったら怒りは湧かないということ。期待して、...

この夏、もう一度"基礎練"から始める

「地味なことを、誰よりも繰り返せる人が勝つ」「結局、地味なことを誰よりも繰り返せる人が勝つんですよ」社会人3年目の夏、先輩からかけられたこの言葉を、今でも鮮明に覚えています。当時の私は営業チームの一員として、毎日必死に働いていました。アポイント数、商談数、提案件数──数字に追われながらも、心の奥では「このやり方で本当に正しいのだろうか」という不安が常にくすぶっていました。自分なりに精一杯努力しているつもりなのに、なぜか思うような成果が出ない。同じ時間を費やしているはずなのに、結果を出す同期との差は日に日に開いていく。そのギャップに焦りと自信の喪失が重なり、もがくような日々を送っていたので...

比べるから積み重ねるへ──SNS時代の自分との向き合い方

朝起きてSNSを開くと、誰かの「新しい挑戦」が目に飛び込んでくる。転職、起業、フォロワー1万人達成、受賞、資金調達──。「また、すごいな」 「自分は何をしているのだろう」そんな感情に飲み込まれるのに、1秒もかからない。別に張り合いたいわけではないのに。自分には自分のペースがあることを理解しているのに。それでも焦る。置いていかれる気がして、そわそわしてくる。そんな自分が、少し嫌だった。自分のスピードで進んでいるはずなのに、"誰かと比べた瞬間"に、自分を否定してしまう。「まだこれしかできていない」「全然成長できていない」そんな言葉が、脳内に自動再生される。---だけど最近、少しだけ変わった...

なぜ僕らは"非効率"を選ぶのか──出社主義という、ある種の賭けについて

リモートワーク全盛の時代において、あえて「出社主義」を掲げることは、正直なところ"やや面倒"だと思われることも少なくない。「通勤コストが無駄ではないでしょうか?」「オンラインで十分に回るのに、なぜですか?」よく聞かれる質問だ。実際、ロジックだけで考えれば、在宅勤務の方が合理的なケースも多い。それでも僕らは、"非効率"を選んでいる。なぜか。それは、「思考の速度」と「信頼の濃度」には、オフラインでなければ生まれない瞬間があるからだ。Slackでやりとりしていたアイデアが、たった5分の立ち話で大きく前進する。なんとなく違和感を感じていたメンバーの表情に、同じ空間にいたからこそ気づくことができた...

「止まったら終わり」という呪縛から解放された話

27歳の頃、先輩から言われた言葉がある。「走り続けろよ。止まったら終わりだぞ」当時の僕は、この言葉を真に受けて必死に走り続けていた。毎月のKPI達成、週報の提出、商談件数、提案資料の作成。とにかく動いて、成果を出して、数字を上げて、上司に報告する。そんな日々だった。走れば走るほど評価される世界で、自分が本当に何をしたいのかなんて考える余裕はなかった。でも、ある日の営業帰りの電車で、突然涙が出た。特に理由があったわけではない。ただ、何かが壊れている感覚だけがあった。「なんで、こんなに走っているんだろう」何のために?誰のために?数字の先に、一体何があるんだろう?その週末、思い切って携帯の電源...

「選ばれない人生」をどう生きるか

同期が昇進していく。プレゼンの場で拍手を浴びるのは、いつも誰か別の人。数字を出しても、誰も気づかない。夜遅くまで残っていたことすら、誰にも知られない。自分のやってきたことは、何だったのだろう。そう思ったことが一度でもある人にだけ、届いてほしい。選ばれない人生は、思った以上に静かだ。誰も見ていないところで踏ん張って、誰にも届かないまま、また朝が来る。確かに、目立った成果はないかもしれない。しかし、「見えないところで戦っている人間」にしか持てない強さがある。それは、誰に評価されなくてもやり切る覚悟。誰にも期待されなくても、自分の意志で立ち続ける勇気。たった一人でも、「私はやる」と決める力。選...

発信できなかったのは、発信に価値を感じていなかったからだ。

SNS発信が「仕事の一部」になるまで時間管理ではなく、意識の問題ここ数日、仕事に追われてSNSに投稿する余裕がありませんでした。しかし、これは単なる時間管理の問題ではないと反省しています。根本的には「SNS発信が、自分のルーティンワークに組み込まれていない」ことの表れだと考えています。2025年になってようやく重い腰を上げ、SNSを通じて自分の考えや事業を外に向けて発信しようと決意しました。遅すぎるかもしれませんが、私にとってはこれが自然なタイミングだったのだと思います。なぜなら、私はずっとSNSという場に対して「ある種の距離」を取ってきたからです。SNSの息苦しさと距離感SNSは確かに...

再現できる型こそが真の財産だ

「再現可能な成功のフレームワーク」多くの企業が口にする言葉ですが、本当にそれを作り上げるために必要なものは何でしょうか?実は、ほとんどの企業がこのフレームワークを作るための核心に辿り着けていません。なぜなら、多くの人が「成功を引き出す方法」を実際に設計する力を持っていないからです。単に成功事例を模倣するだけでは、再現可能な成功は築けないのです。ー成功を模倣しても、再現できない。再現可能な型を作ることが、成功の本質まず必要なのはデータに基づく仮説検証です。営業成果、顧客反応、行動データを詳細に分析し、どの要素が成果に結びつくのかを明確にします。成功のパターンを見つけ、それをどう再現するかを...

努力が報われない夜に、人は何を信じればいいのか?

出る杭は打たれる。でも、それでも自分を信じるべき理由「出る杭は打たれるから、目立たない方がいいよ」そう言われるたびに、少しだけ心が萎えることはありませんか?確かにその通りかもしれません。目立てば批判され、声を上げれば煙たがられる。自分の意見を堂々と主張した人が、なぜか"やりにくい人"として扱われていく光景を、私も何度も目にしてきました。「出る杭」は力の証しかし、本当に"杭"を引っ込めた方がいいのでしょうか?私はこう考えています。出る杭が打たれるのは、「力がある証拠」なのだと。何かを変えようとしている人。現状に疑問を持ち、より良くしたいと行動する人。そういう人ほど、現状維持が心地よい人たち...

言葉が届かない夜を越えて

「伝えたつもりだったのに、届いていない気がする。」 そんな瞬間が、最近少しずつ増えてきました。 部下が相談をしてくれること自体は嬉しい。けれど、どれだけ丁寧に向き合っても、ふとした表情や沈黙に、"この言葉では心が動かない"と、どこかで感じてしまう。正直、もどかしさを覚えます。しかし、そこから気づかされたことがあります。共感だけでは足りないということ。優しさや寄り添いは大切です。 けれど部下が本当に必要としているのは、——動き出せる足場なのだと。 「これから、どう進めばいいのか」「今、どこに立てばいいのか」その"足場"が見えたとき、ようやく人は前に踏み出せるのではないでしょうか。私もかつて...

売れる営業と、売れない営業の「決定的な違い」は、●●でしかない

「売れる営業」の本質は"言葉の説得力"にあるこんにちは。今回は多くの方から質問される「売れる営業と売れない営業の違い」について、私の経験から得た洞察をシェアします。売れる営業の秘訣はシンプルだった「売れる営業って、何が違うんですか?」この問いに対する答えは意外とシンプルです。スクリプトでも、商品力でも、経験の長さでもありません。違いは、『言葉の説得力』にあります。言い換えれば、"その営業が話すと、なぜか納得してしまう"という空気を作れるかどうか。それが全てです。営業は「人」が売っているどれだけ素晴らしい機能や価値があっても、相手の中で"信じる理由"になっていなければ購入には至りません。同...

自己紹介

川﨑勇樹|構造で"再現性"を生む、実行特化型コンサルタントfacing株式会社 代表取締役私たちの使命私は、PoC〜PMF〜Growth〜CSAまで、事業フェーズごとの「顧客接点の構造化支援」を行っています。営業やCSといった"フロントのやり方"を変えるのではなく、そもそもその接点で交わされる言葉・流れ・反応構造自体を変革することが、facingの本質です。「なぜ、このトークでは反応が鈍いのか?」「どの仮説が、なぜ成功したのか?」「再現可能な"勝ち筋"とは何か?」こうした問いに対し、現場での検証と構造設計の両面から解を導き出す伴走型の支援を提供しています。具体的なアプローチ現場で扱うのは...

"なぜ売れたか"を説明できない組織は、必ず失速する

営業現場で起きている"成果"の多くは、実は再現できないものです。たまたま相性がよかった先方の予算が合っていた担当者の熱量に引っ張られたこれらはよく"売れた理由"として語られますが、これは「成果」ではなく「偶発」なのです。 そして偶発に依存した営業組織は、いつか必ず失速します。私たちが支援する中で見えてきた、営業が強い会社の共通点が一つだけあります。それは、「なぜ売れたか」を言語化できる構造を持っていること。つまり「勝ちパターン」がチームに共有され、繰り返せる状態になっているのです。この構造化のために、やるべきことは明確です。以下の3つに集約されます。① 仮説を立てる(Who / What...

顧客の本音を聞くことが、成功への第一歩

 「顧客が本当に求めているものを、どれだけ深く理解していますか?」この問いかけが、私がこの仕事を続ける原点です。現場で日々感じるのは、顧客の本音をしっかりと聞き、真のニーズを理解し、向き合い、解決していくことの大切さです。カスタマーサポートという言葉は簡単に口にできますが、実際は大きな責任を伴う仕事なんです。「必要だけど、誰もやりたがらない仕事」—最初はその価値に気づかなかったけれど、やってみるうちに本当の意味が見えてきました。顧客の小さな不安や違和感を取り除くことで信頼関係が深まり、それが最終的に売上の最大化にも繋がるんですよね。地味で目立たない部分だからこそ、確実に効いてくるんです。...

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