同期が昇進していく。
プレゼンの場で拍手を浴びるのは、いつも誰か別の人。数字を出しても、誰も気づかない。夜遅くまで残っていたことすら、誰にも知られない。
自分のやってきたことは、何だったのだろう。
そう思ったことが一度でもある人にだけ、届いてほしい。
選ばれない人生は、思った以上に静かだ。誰も見ていないところで踏ん張って、誰にも届かないまま、また朝が来る。
確かに、目立った成果はないかもしれない。しかし、「見えないところで戦っている人間」にしか持てない強さがある。
それは、誰に評価されなくてもやり切る覚悟。誰にも期待されなくても、自分の意志で立ち続ける勇気。
たった一人でも、「私はやる」と決める力。選ばれない日々が積み上がるほど、それは確実に育っていく。
私も選ばれなかった。
何度も、見送られた。悔しくて、惨めで、誰のせいにしていいかもわからなかった。しかし、それでも手を止めなかった。そうやってしか、自分を保てなかったから。
いつか選ばれるかもしれない、などという期待はしていない。ただ、自分の背中を見て「この人がいるなら任せよう」と思わせる。そんな人間になれたら、きっともう選ばれる必要などない。
選ばれないことは、敗北ではない。ただ、構造が追いついていないだけだ。
評価が遅れるなら、先に動けばいい。誰にも見られていないなら、自分で仕組みを作ればいい。その「静かにやり続ける力」こそが、いずれすべてをひっくり返す。
今はまだ何者でもないあなたへ。
見られていない努力は、確実に積み上がっている。拍手はなくても、意味はある。その先で、あなたはきっと「選ぶ側」になる。
「選ばれない人生」をどう生きるか。それが、すべてを変える鍵だ。