僕が一番イラつくのは、仕事に対する温度感が全然違う相手に出会ったときだ。筋とか義理とか、そういう感覚がまるで通じない人間と接すると、本当に腹が立つ。
でも冷静に考えると、そこには「相手も同じ気持ちで向き合ってくれるはずだ」という期待がある。怒りって、結局は信じていた証拠なんだと思う。
怒鳴っても抑えても、相手は変わらない。変わるのは自分の気分だけだ。それでも僕は出すようにしている。リスクはあるけど、黙ってごまかすよりは正直でいたい。
悔しさをバネに頑張ることもあるけど、それが本当に結果につながっているかは正直わからない。ただひとつ確かなのは――無関心だったら怒りは湧かないということ。
期待して、信じて、だから裏切られて腹が立つ。つまり怒りは「愛の裏返し」なんだと思う。仕事の場でも、人との関係でも。