エイジレスでキャリアアドバイザーとして活躍する佐藤さんに、これまでのキャリアの歩みやエイジレスでの挑戦、そしてこれからの目標について伺いました。20代での営業経験、10年間の専業主婦期間、そして再びキャリアの道へ――。多様な経験を経て、「年齢に縛られない社会」を支える側へと転身した佐藤さんの想いとは? これまでの経験がどのように現在の仕事につながっているのか、深くお話を伺いました。
これまでのキャリアについて教えていただけますか?
最初は不動産業界でマンション販売の営業事務に2年半ほど従事しました。マンションの売れ行きが好調の中、営業と同様の仕事をするも男性と女性で給料に差があり、将来に不安を感じて退職。その後大手人材企業で、採用広告の営業を担当しました。やりがいのある仕事でしたが、結婚を機に退職。それからは転勤の多い夫と転居を繰り返し、10年間専業主婦として家事と育児に追われる毎日でした。
子どもが少し手を離れてからやっと仕事を再開。最初はスイミングのコーチとしてアルバイトをした後、大手銀行で6年半ほど渉外業務に従事しました。担当企業の取次と年金富裕層を回る仕事がメインでしたが、徐々にリスク商品の販売が中心となる中、自分には合わないと思うようになり退職。
次に派遣会社でコーディネーターとして10年間働きました。ただ、そこで年齢が高い登録者の方をなかなか紹介できない現実に直面し、違和感を覚えました。「自分と同年代以上の人たちがもっと輝ける社会を作りたい」という思いが強くなり、キャリアコンサルタントの資格を取得して、57歳で転職しました。その後、大手人材企業で再就職支援の仕事を9年間続け、66歳で定年退職しました。そしてエイジレスと出会って、現在に至ります。
エイジレスを選んだ理由を教えてください。
「エイジレス」という名前に惹かれましたね。当時はまだ、社員が7~8人ほどの小さなスタートアップで、若い社員たちが「年齢の壁をなくす」というビジョンを掲げていることに、面白さを感じました。これまでの経験を活かしながら、年齢に縛られない社会づくりに貢献できるのではないかと思い、ぜひ一緒に働きたいと思いました。
入社してどんな仕事をされてきたんですか?
最初は、登録者を増やすためにスカウト業務を担当していました。
そして現在は候補者の面接対策が中心です。エンジニアの方の中には、面接の苦手な方も多いので、面接スキルを高めるためのサポートに力を入れています。
また、転職に迷っている方や、転職が数年先という方達に対して、キャリア相談を行っています。一般的にキャリア相談は売上には直結しないため、あまり重視しないエージェントも多いのですが、エイジレスは会社のブランディングとして重要だと考えて取り組んでいます。私自身もこの仕事にやりがいを感じていて、まさに「自分がやりたかったことができている」という実感がありますし、仕事が楽しいですね。
他に達成感や満足感を感じる瞬間はありますか?
候補者さんに丁寧に対応することで、会社の評判を高められていると感じる時です。例えば、スカウトに返信してくれた方は、こちらからの返信を心待ちにしていることが多いんです。そんな中で対応が遅れてしまうと、信頼を損ねる可能性があります。だからこそ、ひとつひとつ丁寧かつ迅速に対応することを心がけています。
また、「こんなことがしたい」「こうしたほうがいい」と、上長に提案すると、トライさせてくれるんです。発言したら形になる、そういう柔軟な環境がとてもありがたいです。
エイジレスの強みや課題をどのように感じていますか?
若い世代が多く、次々と新しいことに挑戦していく勢いがあります。また、メンバーがとても優秀で、課題に対してすぐに行動に移せる点が大きな強みだと思います。一方で福利厚生など、社員が働きやすくなる仕組みづくりの面では、まだまだ課題があると感じています。一つずつ改善していきたいですね。
一緒に働きたいと思うのはどんな人ですか?
勢いのある人はすでに多いので、逆に「冷静に判断できる人」がもっと増えてもいいと思います。これから会社の規模も大きくなると思いますし、社員の働きやすさを考えたり、会社の状態にあわせて、うまく全体のバランスのとれる人が増えればいいですね。
また、年齢を言い訳にせず、常に学び続ける姿勢を持った人と一緒に働きたいですね。自分の弱点を受け入れ、新しいことを柔軟に吸収できる人が理想です。
最後に、これからの目標を教えてください。
中高年向けのコミュニティを作りたいと思っています。60歳を超えても、できることはたくさんあります。そんな方たちに、隙間時間を活用しながら働けるような場を提供することで、社会に貢献できる仕組みを作りたいです。コミュニティ内で要望を吸い上げ、それぞれに合った役割を与えることで、50代・60代が輝ける社会モデルを作りたい。それが私の目指す未来です。
インタビューを終えて
佐藤さんのこれまでの経験は、年齢に縛られずに挑戦し続ける多くの人にとって、大きな励みになるはずです。長年培ってきたスキルと経験を活かしながら、新たな環境で活躍し続ける姿勢には学ぶべきことが多くあります。「年齢の壁を超える社会」を目指すエイジレスで、これからも多くの人を支える挑戦を続けていく佐藤さん。その情熱と行動力が、さらに多くの人の未来を切り開いていくことでしょう。