大手日系企業から、「Live with nature. / 自然と共に生きる。」 をコンセプトに掲げるライフスタイルブランドSANUへ、より自分らしい生き方を求めて3年半前に転職を決意。
現在はSANUで開業オペレーションのプロジェクトマネージャーとして、新拠点の立ち上げに奔走する太田さんが語る、キャリアチェンジの決め手と、日々の仕事の醍醐味とは——。
目次
自分の心に正直でいたい。だからこそ、SANUを選んだ
地味で泥臭い。でも、自分の手でつくる滞在体験がある
「自分の好き」がサービスづくりに活きる職場
「心に従う」ことで、自分の力が最大限出せる
採用情報
——前職はNTTデータでシステムエンジニアをされていたんですよね。なぜ転職を?
新卒でNTTデータに入社して、金融系のシステム開発や海外チームとのプロジェクトマネジメントなどを担当していました。大規模なプロジェクトにも関わらせてもらい、社会人としての土台をつくってくれた会社ですし、感謝も大きいです。
ただ、数年経ったころから、仕事を通じて生み出される価値と自然が好きな自分個人の価値観との間に溝を感じて、「自分の心に従っていないな」と違和感を覚えるようになりました。
——「心に従っていない」とはどんな感覚だったんでしょう。
仕事にも慣れ、新しいプロジェクトを任せてもらえると決まったときに、「それに全力で向き合いたい」という気持ちが湧かなかったんです。その状態で自分の時間を使うことにも抵抗があり、中途半端な気持ちで仕事と向き合うなら、まずは自分と向き合おうと思い、退職を検討し始めました。
一方で、プライベートでは自然という存在に惹かれ、サステナブルなライフスタイルに関心を持つようになっていました。週末はサーフィンに出かけ、環境問題について学んで自分の消費活動を見直す中で、自分が本当に大切にしたいものが明確になっていくと同時に、仕事でも同じものを大切にしたいと思うようになりました。
自分の心に正直でいたい。だからこそ、SANUを選んだ
——そこから、どうしてSANUに?
最初は「海沿いで環境に配慮した宿をやってみるのもいいかな」と考えていました。そこで、元々空間に魅力を感じていたBackpackers’ Japanの運営するゲストハウス『Nui.』で働き、宿泊業について勉強しようと思っていました。調べるうちに、Backpackers’ Japanを創業した本間が、新たな事業に取り組むため、SANUを立ち上げたばかりであることを知りました。
「人と自然が共生する社会の実現を目指す」というSANUのビジョンを見て、「これだ!」と思い、すぐに飛び込みました。
——なににそんなに惹かれたのでしょう?
私自身、社会課題には関心を持ちながらも、NPOのような課題解決を主軸とする働き方だと、現代のライフスタイルに対して否定的なスタンスを取りやすいことに対して違和感を覚えていたんです。でも、SANUは会社のバリュー(行動指針)である「Be the Sun.(北風ではなく、太陽として世界を明るく変えていこう)」にもあるように、警鐘を鳴らすことで人を変えるのではなく、明るく、未来のライフスタイルを変えながら、自然と人の関係をつなぎ直そうとしている。その姿勢に純粋に共感しました。
さらに、SANUは自然と人とをつなぐグリーンインフラとして、より多くの人が自然にアクセスできる仕組みを作ろうとしています。まだ会社の規模は小さいですが、そのダイナミズムに面白味を感じました。
地味で泥臭い。でも、自分の手でつくる滞在体験がある
——現在の業務は「開業オペレーションのPM(プロジェクトマネージャー)」だと伺いました。
新しい拠点を開業する際のプロジェクトマネジメントと、施設運営に向けた準備全般を担っています。
具体的には、開業準備が遅延なく進むよう進捗や課題を管理するとともに、開業後のお客さま体験の品質担保をしています。
また、事業開発チームと理想の滞在体験を描きながら、それらを現場のオペレーションや体験へと落とし込んで具現化していく役割でもあります。どういったものを置くのか、無人運営でどのようにスタッフの体制を整えるかなど、細かい部分まで見ています。
——スマートなライフスタイルを叶えるサービスの裏側は、想像以上に泥臭いのですね。
リアルな体験を提供しているので、実はハードな側面も多いのです。
自然立地に展開している以上、想定以上の降雨や降雪、時には台風などの自然現象に左右されるため、特に新しい建築の場合、施工スケジュールがどうしても遅れやすく、そこから玉突きのように運営準備が全く進まない……ということも多々あります。
本来作業が重ならないはずの施工作業と運営準備を同時に進めなくてはならない場合もあり、ただでさえ期日が差し迫った現場で双方に譲り合いながら作業することにも限界が来て、関係がギクシャクしてしまうこともありました。
しかし、全員が同じゴールを目指しているため、良い雰囲気で進めていきたいと考え、時には施工者の朝礼や準備運動に参加するなど、まずは顔を知ってもらうことから始め、お互いが気持ちよく現場で過ごせる工夫を実践していました。
現場での準備運動の様子
大変ではありますが、もともと人を巻き込みながらゴールを目指すことが好きな性格なので、楽しみながら取り組めています。
開業に関わる関係者は多く、施工者さんや清掃・管理パートナーさん、建築チームをはじめIT・撮影・PRチームなど、あらゆる社内外の方々との連携が必要となります。各ステークホルダーと協働しながら準備を進め、最高な状態でお客さまを迎えて滞在いただく。
苦労するシーンもありますが、その先に自分の信じるサービスを届けられる手応えがあるから「やる価値がある」と思える限りは、やり切れる。日々そんな想いに突き動かされています。
館山1st 開業準備の現場
「自分の好き」がサービスづくりに活きる職場
——他に印象に残っていることはありますか?
サービススタートした頃は、山側での展開が中心で、焚き火台を置いて「森の中で火を囲む時間」を提案していました。しかし、海側では、近くに民家もあり、風も強く、焚き火は難しい。客室から海が見えない施設もある中で、どうやってブランドコンセプトである「Live with nature. / 自然と共に生きる。」 を体感してもらうのかすごく悩みました。
わたし自身の海辺での好きな過ごし方が、ビーチで横になって本を読むことだったので、「ビーチラグがほしいな」というところから始まり、過ごしてもらいたい時間を考えました。最終的には、家族や友だちと一緒に、海に足を運んでもらえるようにと、ビーチバッグとラグやコーヒーセットを設置して「海辺で大切な人と過ごす時間」を提案しました。
すると、実際にお客さまから「ビーチバッグを持って海でランチを食べたのが最高の思い出になりました」とコメントをいただいたりして、自然に触れる体験につながり嬉しいなと感じる仕事でした。
太田さんが企画から携わった、ビーチセット。
——自分の趣味や視点が、仕事にそのまま活かせているんですね。
そうですね。私自身、自然の中で過ごす心地よさを理解しているので、「ここにこんなモノがあったら嬉しいな」という視点で備品も選べる。
ユーザーの目線を忘れずに、どうしたら届けたい体験に近づくかを常に考えています。
「心に従う」ことで、自分の力が最大限出せる
——最後に、SANUで働く魅力をどう感じていますか?
ひとことで言うと、「心に従って働けている」ということ。これは、私にとってものすごく大きいです。自然を大切にする気持ちも、自分のライフスタイルも、無理せず仕事と重ねられる。それが、いまの私の支えになっています。
SANUの社員は私と同世代から年上の方も多いですが、みなさん仕事への姿勢だけでなく、自然や家族との向き合い方含めて人としてかっこよく、尊敬できる人が多い。将来こんな生き方をしたいと思える人が身近にいることも魅力のひとつです。
——どんな人がこの仕事に向いていると思いますか?
「Live with nature. / 自然と共に生きる。」という世界観に共感できる人。そして、誠実に人と向き合える人。
この仕事は、華やかに見えて、実は人と人との関係性で成り立っている部分が大きいので、社内メンバーや地元パートナーさんと真摯に向き合い続けられる力が大事です。
もし今、仕事との関わり方に違和感を感じている人がいたら。そんな方に、ぜひSANUのことを思い出してもらえると嬉しいです。
採用情報
現在、SANUでは、開業プロジェクトマネージャーを始め様々なポジションで採用強化中です。
ご興味がある方は下記よりご応募ください。
・開業プロジェクトマネージャー
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・SANU採用情報
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