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Vol.5 未来のチームメンバーへ - CEO 福島からの手紙

Text by 福島弦 , CEO

「今、自分が取り組んでいる事業は、人生を賭けて取り組みたいことか?」
この問いに、100%の自信を持って、Yesと答えられる。それが私にとってのSANUである。

人生の時間は限られているし、事業を興すというのは苦労の連続でもある。それでもぐっと歯を食いしばれるのは、間違いなくこの事業が、会社が、世界を良くするんだという確信に近い信念であるし、それによって今いる素晴らしい仲間たちに出会うことができたとも思っている。

SANUは世の中のスタートアップの教科書とはまるで正反対の方法で進んできた。まず、ファウンダー兼ブランドディレクターである本間貴裕に誘われて創業してから約1年間、SANUという名前と、理念・パーパスだけを考えて議論する日々を過ごした。(ブランド名があまりに決まらず、もう2人の名前から取ってHIGEでいいんじゃないかと思った時もあった。)

写真左:SANU ファウンダー兼ブランドディレクター 本間貴裕、右:CEO 福島弦

サンスクリット語で「太陽、山の頂上、思慮深い人」の意味を持つSANUという名前は、本間がぎりぎりになって導き出したものだ。彼はとある会議で、「SANUという名前を思いついたことと、福島弦を巻き込んだこと、この二つで自分の仕事の50%は終わったと思っている。」と言っていた。0.01%も終わっていない。いま改めて、北海道の雪山に籠っている本間にそう伝えたい(笑)。

「Live with nature. / 自然と共に生きる。」というSANUの理念も、この時間の中で生まれてきた。その背景はVol.1の本間の文章に譲りたいと思う。

基幹事業である「SANU 2nd Home」は、純粋に我々自身が欲しいが世の中に存在しなかったので作りはじめた。定期的に自然の中で過ごしたい、でも都市の生活も捨てられない。別荘を買うお金はない。だったらサブスクで気軽に色んな自然を楽しめるセカンドホームサービスを作ってしまおう。

一気に事業を立ち上げたとき、予想を超える反響に出会った。きっとスタートアップの王道は、マーケットサイズを検証したり、顧客のペインを特定したり、海外のスタートアップ事例を見るところから始まるのだと思う。

自分たちのWANTから立ち上げたSANU 2nd Home だったが、ある時一通のメールが届いた。

「娘の人生を変えるようなサービスに出会った気がします。都会から離れられないけど、この子を定期的に自然の中に連れて行きたい。そう思っていたんです。」

自分たちのWANTが誰かのWANTと重なる瞬間を目の当たりにして、これは良いサービスになるぞとひそかに自信を得たことを覚えている。

さらにもう一つ、実はSANU創業当初から決めている事がある。それは、「プラットフォームビジネスをやらない。」ということだ。自分が使いたいサービス、自分が心躍る空間は、自分で作るべし。

建物・空間というリアルを造りながら、それでも、きちんと事業として成長できるにはどうするか。そこで、「建築をプロダクトとして考える」という発想が生まれた。

Teslaが車を作るように、Appleがスマートフォンを作るように、我々は世界中の自然にSANU CABINを作っていく。日々、会員さんからの何百というフィードバックを元に少しずつ進化させ、キャビンタイプ・ファミリータイプ・タイニーハウスタイプ・アパートメントタイプと建築プロダクトのラインナップを増やしていく未来にワクワクしている。

こんな一か八かみたいな方法で進んできたSANUだが、楽観的な自分の目線では、本当に世界に大きなインパクトを起こす企業になる可能性を感じている。理由は2つ。一つは、人類が向き合うべき最も重要なテーマに向き合っていること。もう一つは、自分たちの理念とサービスへの愛情に嘘が一切ないこと。

過去50年、人類にとっての最も重要なテーマは「インターネットを通じて人々の生活をフラットに、そして豊かにする」ことだった。いまや、世界中の人々がスマートフォンを持って情報にアクセスする時代になった。

これからの50年で人類が向き合うべき最も重要なテーマは何か。我々は「人類が持続可能な生活様式を見出し、自然に触れ、人間らしく豊かで健康な日々を過ごす」ことだと考えている。

目の前で起きている気候変動・気候危機ももちろんだが、デジタル社会の中で欠如しつつある生き物としての実感。AI、メタバース、バイオテック、ブロックチェーン、あらゆる技術に向き合うであろう未来の子供たちが、1人でも多く山の空気の美味しさを知っていると良いなと本気で思っている。

SANUという会社は、今の時代が抱える課題に真正面から向き合う。そして、SANU 2nd Homeというサービス、「都市から自然に繰り返し通う」という新しいライフスタイルは、その課題に対する一つ目の矢であり、社会に対する投げかけでもある。

我々が捉える「人と自然の共生」というテーマは馬鹿みたいに大きい。文字通り地球規模である。だからこそ、多様なバックグランドとスキルを持つチームで挑む。クリエイティブ・テクノロジー・オペレーション・マーケティング・建築・エンジニアリング・戦略・ファイナンス・サステナビリティー、あらゆる分野の情熱を持つプロフェッショナルたちにこの船に乗って欲しい。

ジェンダー・宗教・文化・ステータス、多様性を持つチームを作ることは、社会的な義務や時代の要請を超えて、SANUが理念を実現するためのMUSTである。人と自然が共生するライフスタイルを世界中の人に提案しようとする企業が、多様なライフスタイルやバックグラウンドのチームを持たずに成功するわけがない。

2050年、「SONY, Nike, Apple, Starbucks, Patagonia,,, SANU」

新しい時代の象徴として世界中の人々を魅了し、ライフスタイルを豊かにする企業・ブランドとしてSANUは世界中に広がっている。世界中のチームメンバーが創業の地、日本に集まって来て、焚火を囲みながらビールを飲みかわす。自然の中で、皆さんと乾杯できるその日が楽しみでならない。

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