コードタクトには、教育の未来を深く探求するスペシャリストが集まる社内研究部門「教育総研」があります。教育総研では「個の力をみんなで高め合う学びの場」の実現を目指し、データやAIといった最先端の技術を活用した研究を日々行っています。
2024年度は、より良い教育の実現に向け、特にデータとAIに着目した6つの実証プロジェクトを実施しました。約1年間の研究を通じて、教室にどのような変化が生まれ、子供たちの学びがどう深まったのか、その一部をご紹介します。
研究ハイライト:生成AIが児童の多角的思考を促進
数あるプロジェクトの中でも注目すべきは、「AIと一緒に学ぶプロジェクト」です。このプロジェクトでは、生成AI技術を活用して児童生徒の議論を深化させ、多角的な視点を持つことを促進する授業設計を検証しました。その結果、85%以上の児童が生成AIの活用を「有用」と回答し、多様な視点からの考察を助けることが明らかになりました。AIが単なる情報提供に留まらず、子供たちの思考を刺激し、学びを深める強力なツールとなる可能性を示しています。
また、「自己調整型の学びプロジェクト」では、児童生徒が自ら学習計画を立て、粘り強く取り組む力である「自己調整型の学びのスキル」を開発したツールを用いて可視化し、個々に適した教員の個別最適な指導・支援方略を検証。さらに、「振り返りAI分析の利用が学習効果に及ぼす影響の検証」では、国語での振り返りにおける「事実」や「結論」への観点が多い児童ほど、学んだ内容を理解し、言語化することで成績向上に有効であることが示されました。
これらの成果は、教育システム情報学会の研究会でも発表し、詳細な分析結果は論文として発表する予定です。
詳しい実証成果はこちらでチェック!
各プロジェクトの具体的な内容や、さらに詳細な実証結果については、ぜひ以下のスクールタクトのnote記事をご覧ください。
【2024年度 研究報告】データやAIは、教室をどう変えるのか~6つの実証から見る「これから」の学び
教育総研では、今回の成果をスクールタクトの機能に反映させるとともに、さらに発展させる新たな取り組みを企画しています。「主体的で個別最適化された学びが実現できる環境」や「データに基づいた効果的な指導と効率的な業務支援が両立する環境」とは何かを追求し続けていきます。
2025年度も教育総研では、新たにプロジェクトを計画し実施していく予定です。今後スクールタクトのnoteで詳細をお知らせしていきます。
コードタクトの事業、そして教育総研の取り組みにご関心をお持ちいただけたなら幸いです。
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