―自分の想いと違和感―
◆会社を立ち上げるまでの歩み
2022年7月4日、株式会社beadsを設立しました。
医療や介護の経験がない僕にとって、この分野に挑戦するのは簡単なことではありませんでした。でも、在宅診療や介護・看護に熱い思いを持つ先輩方が、現場に同行させてくれたり、事業への想いを聞かせてくれたりしたおかげで、本当に多くのことを学ばせてもらいました。
そんな中で、自分がつくりたい世界観を思い描きながら、「ホスピス住宅」の事業計画を何度も書き直しました。(今も試行錯誤しながら磨き続けていますが…)
◆大切にしたかったこと
事業について考えれば考えるほど、僕が一番大切にしたいのは、「何のためにこの事業をやるのか」「どんな価値観を大切にしたいのか」 ということでした。
そこで、改めて会社の経営理念をしっかりと言葉にしようと思い、まずは自分のメモ帳やノートに書き出してみました。
でも、いざ正式に掲げる言葉を決めようとすると、なかなかしっくりくるものが見つかりませんでした。
なぜなら、僕が書いた言葉は、どうしても自分の視点や考え方に偏ってしまう気がしたからです。もちろん、創業者として自分の考えを明確にし、事業を形にしていくのは大切なこと。でも、もっと自分を開いて、より多くの視点から言葉を探してみたい…と思いました。
―対話で深める―
◆クリエイター・長浜さんとの出会い
そこで、言葉をもっと磨くために、友人の紹介でクリエイターの長浜さんと対話を始めることにしました。この対話が、想像以上におもしろく、そして深い時間になりました。
◆「コール&レスポンス」のようなやりとり
やりとりの流れはこんな感じです。
1:まずは僕が考えを一方的に話す
長浜さんはじっくり聞いてくれて、共感できるポイントを言葉にして返してくれる。
2:長浜さんが感じたことを文章にして送ってくれる
それを僕が読んで、またミーティングで対話を重ねる。
3:僕もコピーを書いて送り返す
さらにお互いに意見を出し合い、表現を磨いていく。
僕たちはこれを「コール&レスポンス」や「アンサーソング」と呼んでいました。まるで音楽をつくるように、毎週、お互いのアウトプットを見て・聞いて・味わって・また書いて…を繰り返していきました。
◆経営理念を決める合宿へとつづく…
こうして約1ヶ月半、このプロセスを続けた結果、「これはいい感じだ!」と思える文章が形になってきました!
そこで、次のステップとして、創業メンバー全員で経営理念を決める合宿を開くことにしました。みんなでじっくり言葉と向き合い、会社の根っこになる理念をつくっていくために…。