目次
- ■日本で就労するインド工科大学生
- ・ASIA to JAPANの活動とは
- ・FAST OFFER
- ・日本語話者の育成
- ■採用担当者が抱く不安
- ■まとめ(ASIA to JAPANのサポート体制)
日本経済の採用市場では、昨今の少子化の影響も相まり、理系を中心とした新卒採用の充足率低下が危ぶまれています。また日本の経済停滞に不安を抱き、海外で働くことを選択する若者も近年増加傾向にあり、ますます日本市場内だけでの若手採用が難しくなってきました。
しかし、「母数」という点で考えると日本に限らず世界中に活躍できる若者が存在します。そして、日本というフィールドに夢と希望を抱く人材も多くいます。
弊社ASIA to JAPANは、そんな高度外国人材が日本で就職する「きっかけから、活躍」まで支援を行っており、2024年その取り組みの一部を元旦の1面の日本経済新聞で掲載いただきました。
■日本で就労するインド工科大学生
取材いただいた記事は、各企業の取り組みや実際の数値をもとに日本経済の若返りに向けた動きについて掲載されました。担当記者の方は、日本企業に就労するインド学生が増加傾向にあることに注目されており、日本におけるIIT(インド工科大学)の採用支援を最も多く行っているASIA to JAPANに白羽の矢が立ち、取材のお声がけをいただきました。
・ASIA to JAPANの活動とは
ASIA to JAPANが関わる日本経済の若返りの一つが「新卒外国人材の採用支援」です。その一環としてIITの学生と日本企業のマッチングから採用面接の実施、そして内定から入社までの期間を使った語学教育サポートなど一貫した就職支援を行っています。取材で「日本円の価値が低下している中、今までのように外国人材が日本に来てくれないのでは」と質問をいただきました。外国人採用担当者の中にも同様の疑問を抱く方はいるでしょう。しかし実際には、今でも日本に仕事を求める外国人材は一定数います。2023年のIITプレースメントでは、参加した外国企業の中でもトップレベルで採用人数が多く、160人が日本企業への入社を決めました。
IITだけでなく日本で働く外国人材は年々増加傾向にあり、厚生労働省が公表する「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和5年10月末時点)では対前年増加率は12.4%と、届出が義務化された平成19年以降過去最高を更新しています。
※関連記事「【IITプレースメント速報!】日本企業の選考スロットが上昇!2023年度のインド工科大学採用面接会」
・FAST OFFER
IITプレースメント以外にも外国人材の採用支援を実施しています。それが日本で“日本語+理系+新卒外国人材”を採用できる「FAST OFFER」です。参加する企業各社はASIA to JAPANがアジア各国、各地域のトップクラスの大学で提供する「理系学生向けの無料の日本語授業」を受講した学生を中心とした、独自のデータベースから面接したい学生を選び、3社以上の企業から選ばれた学生を無料で日本に招待し「日本で実施する、対面での面接イベント」です。
外国人材採用を行う場合「面接候補者を誘致」「現地訪問」「現地の就活イベントに参加」など様々な方法がありますが、どれもそれなりのコストがかかります。もし初めてで結果のイメージができない担当者からすると、場合によってリスクに感じてしまうかもしれません。
FAST OFFERでは、企業が抱える不安を極力取り除くため、国内での開催としています。また事前にマッチングを行い人材のギャップを減らし、誘致にかかる費用など負担するなどのサポートを行うことで、企業の負担軽減に努めています。
※関連記事:【イベントレポート】海外理系学生の来日型面接イベント「FAST OFFER」を利用した企業様の声をご紹介
・日本語話者の育成
外国人材の採用を行う際、多くの企業が「面接を日本語で行いたい」と考えています。しかし、理系新卒外国人材で日本語を話せる学生は残念ながらほとんどいません。そこでASIA to JAPANは、アジアを中心に11カ国1地域にあるトップクラスの22大学と提携を結び、日本語人材の育成を目的とした「日本語授業」を無料開講しています。プログラムは大学ごとに組んでおり、約1年半かけて学生を日本語で面接ができるレベルまで成長させます。
そして無事にプログラムを修了した学生は、日本で働くためにFAST OFFERに登録をし、企業とのマッチングに進むことができます。
■採用担当者が抱く不安
外国人材採用が未経験の採用担当者にとって、採用や対応を含めルールや方法が異なる人材採用に不安を抱くことは至極当然です。しかし、不安だからと手をつけず機会を先延ばしにすると、どこかでしわ寄せがくるでしょう。過去にASIA to JAPANの採用支援を受ける企業の担当者に「なぜ外国人採用をはじめたのか」と伺いました。すると「日本市場だけでは人材を賄いきれない」や「いずれ日本のマーケットだけでは採用が続かないであろう」という先を見据えた動きであったとお話しいただきました。
※関連記事:【出版記念イベントレポート】グローバル採用最前線!人事担当&外国人学生 オフライン交流会
日本の市場の若者の母数は年々減少し、若い働き手の数が減りつつあります。またインバウンドなど来日する外国人の需要は増える一方で、対応できる人材が確保できず手が回らないなど、国内市場の偏りが発生しています。こうした中で、若手の外国人材受け入れを進めない限り、日本経済の若返り化は難しくなるでしょう。特に地方など若者の空洞化が進む中、次世代の担い手が見つからなければ企業存続の危機に陥ります。
■まとめ(ASIA to JAPANのサポート体制)
世界には日本の市場で活躍することを夢見る、実力を兼ね備えた若き外国人材が多くいます。そして重要性に気づいている企業はすでに採用を進めています。ASIA to JAPANは受け入れの事前準備、外国人材採用面接、受け入れ後のサポートなど外国人材採用に関して総合的にサポートしています。
もし、弊社で働くことに興味がある方は是非下記募集へご応募下さい。