はじめまして。アソビューの内田と申します。
前回の河合に続きまして、アソビューのコンサル出身者2人目になります。
私も河合と同様にコンサルティング会社を経て、昨年アソビューに入社いたしました。
今回は、アソビューに入社するまでの経緯をご紹介したいと思います。
私は慶應義塾大学メディア研究科修了後、博報堂ブランドコンサルティング(現:博報堂コンサルティング)入社いたしました。その後、ベンチャー企業でのiPhoneアプリの開発を経て、アソビューに入社いたしました。そして現在、私はアソビューで主に日本全国の自治体様に対して、各地域における課題解決を目的とした支援を行っております。国・県・市町村などからご依頼を頂き、DMOという観光組織の設立、観光動向調査、体験商品造成塾の企画・実施、ワークショップ・セミナー講師などを実施しています。
楽しさをロジックで体系化
大学・大学院では、4年間「エンターテイメントデザイン」を専攻していました。楽しさを生活者に届けるためにプロダクトを企画から実装まで実施し、プログラミングも本格的に行っておりました。当時のゼミの仲間は、ゲーム会社、制作会社、またテレビ会社などエンタメ業界で働いている人たちが多いです。
当時は、M.チクセントミハイの「楽しみの社会学」「フロー理論」、ロジェ・カイヨワの「遊びと人間」などの書籍を読み漁り、「どのようにしたら楽しさを感じてもらえるのか?」というロジックを考え、プロダクトを作り、検証をしていました。
授業にいらしていたある映画監督は、「どのようにしたら泣く体験を提供できるのか」を体系的にストーリーを考えていました。世の中の楽しいと感じるものは感覚ではなく、しっかり体系立てて、論理的に組み立ていることを知ったときは衝撃的でした。
この分野への興味関心の高さが、アソビューに入社するきっかけになったのは間違いないと思います。
魅力を届けるブランディングを専門に
修士課程を修了後、博士課程に進学することも考えたのですが、博報堂ブランドコンサルティングでのインターンを経て、そのまま入社することにいたしました。
入社した決め手は2つあります。
1つ目は、インターンの最終日に自分の開発したプロダクトを全メンバーに発表する機会を頂きました。その時、それなりに笑いはとれたのですが、、、終わった後に当時の社長から、
「楽しいと思ってもらえるだけでは価値がない。結果としてそれに対していくら払いたいと思ってもらえるかが価値である」と言われたことをいまだに鮮明に覚えています。
自己満足になりがちな研究を専門にすることよりも、しっかり楽しさを基軸にしながら価値を届け、対価を貰えるようなビジネスに身を置きたいなと思うようになりました。
2つ目は、モノづくりをしていた中で、プログラマーとして開発することよりも、それを届ける懸け橋になること、魅力を届けることの方が得意であり、興味関心が強かったためです。その一つが「ブランディング」でした。日本は良いものは売れて当たり前と思いがちですが、しっかりブランディングやマーケティングをしないと商品は売れない実情があります。
価値ある魅力をより多くの人に知ってもらうお手伝いがしたいなと思い、ブランドを軸に仕事をすることにしました。ブランド力のある会社は、社員の求心力も高いですし、新商品が出るだけでファンはワクワクするんですよね。そんな企業の成長のお手伝いをしてみたい、と思い入社いたしました。
入社後、大企業の企業ブランディングから組織設計、新規事業の立上げなどかなり幅広い業務に携わることができました。数カ月ごとに担当する業界・テーマも変わりますし、答えがない仕事を一緒に伴走しながらメンバー一同で毎晩遅くまで考えていきます。仕事は大変なことも多かったですが、やりがいもあり、とても充実していました。
地域を飛び回る仕事へ転換
その後、アソビューに入社したのですが、参画した理由として大きく3つ理由があります。
① 「楽しさ・遊び」を研究テーマにしていたためミッションである「ワクワクを すべてのひとに」に強く共感した
② 大学時代からスキューバダイビングを趣味にしており、体験・アクティビティも好きだった
③ 日本全国を自分の目で見て、地域の魅力を少しでも多くの人に届ける仕事がしたかった
ブランディングを業務にする傍ら、ダイビングを趣味にしていたこともあり、離島に行く機会が多く、離島でスポーツツーリズムのお手伝いや、食品メーカーのウェブサイト開発から情報発信などを趣味でお手伝いしていました。いつかこういう仕事ができたらいいな、と思っていたとき、Wantedlyでアソビューを見つけ、応募・採用に至ります。
主な仕事は、自治体様と一緒に地域の交流人口を増やすお手伝いをしています。そのため、月の半分ぐらいは出張で会社にいません。毎月1回、足を運ぶエリアもあります。また私は担当のエリアがなく、北海道から九州まで日々縦断していろいろな自治体の方々は勿論、地域の観光に携わっている方々とコミュニケーションをとりながら各地域の課題解決に勤しんでいます。
どちらかというと、大都市よりも人口数千人~数万人ほどの地域に行くことの方が多く、場合によっては、民間の宿泊施設がない地域もあります。この仕事をしていなければ、知る機会もなく一生足を運ばなかっただろうな、というエリアも多く、知らない地域に足を運ぶことも楽しみの一つでもあります。
そういった地域には、多くの場合、年間数百万人集客できるような誰もが知っている観光地ではないことが多いです。ただそういった地域にも自然は間違いなくありますので、アソビューが扱っているような体験商品・アクティビティであれば、地域への集客、そして課題を解決できる可能性はあると思っています。稲作が盛んな町であれば田植えや稲刈り体験ができますし、漁師町であれば漁船に乗ってもらうことが観光コンテンツになったりします。伝統工芸が盛んな町であれば、それ自体を体験してもらうような商品にすることもできます。
即座に交流人口を増やす魔法のような施策は簡単にできるものではなく、しっかりと体験商品を造成し、情報を発信しないと効果や結果は出ません。小さい取り組みではありますが課題解決に向けたこれらの取り組みとその積み重ねを全国の自治体様と一緒に日々考えています。そういう意味では地方創生のど真ん中にいるのかもしれません。
今回はこれまでの経歴とアソビュー入社までといたしまして、次回は具体的な業務内容をご紹介いたします。よろしくお願いいたします。