主力事業である「STAFF START」を軸に着実な成長を遂げているバニッシュ・スタンダード(以下、VS)。その成長を最前線で支え、顧客の成功を導くのがカスタマーサクセス(以下、CS)です。
顧客の「声」を最も近くで聞き、その「熱」を社内に伝えるハブとなるCS。その責任者として、チームと事業の未来を力強く牽引する谷口(以下、谷さん)がVSにジョインしてから約3ヶ月(※インタビュー当時)で感じたこと、そしてCSが目指す「未来」について聞きました。
谷口 功洋(たにぐち よしひろ)
大手通販会社にて商品企画・MD、店舗事業の立ち上げを経験。その後、株式会社リクルートの新規事業開発室を経て、高校向けの法人営業部でプレイヤーおよびチームマネジメントに従事。その後、医療業界向けアパレル企業では、toB向け営業部の立ち上げから役員まで経験した後にfreee株式会社ではPOとして複数のサービス開発ロードマップ策定、販売戦略、営業・マーケティング実務まで幅広く経験。2025年6月にバニッシュ・スタンダードへ入社し、CS責任者として活躍。社内での愛称は「谷さん」。
(聞き手:Corporate Design・大熊 彩乃)
「足りないものを取りにいく」挑戦の連続
ーー今までどんなお仕事を経験してきたか教えて下さい!
谷さん:1社目はアパレル業界の大手通販会社に入社しました。商品企画や生産MDを担当する一方で、ちょうど店舗事業を立ち上げるタイミングだったので、そちらの業務にも関わることになりました。新卒ながら事業立ち上げの現場を経験できたことは非常に大きく、「新規事業ってこんなに面白いんだ」と実感した最初のきっかけになりましたね。
そこから「営業のスキルを磨きたい」と思い、株式会社リクルートマーケティングパートナーズ(現株式会社リクルート)へ転職しました。新規事業開発室に入りましたが、事業自体がうまくいかず、最終的には200人規模の営業部隊へ配属されました。そこでプレイヤーとして営業をしながらチームマネジメントも経験しました。実はMVPのような個人表彰は取れなかったんですが、僕のチームは常に達成率がトップクラスだったんです。そこで気づいたのは「自分は個で勝つタイプではなく、チーム全体の力を引き出して勝つタイプ」だということ。この気づきは自分のキャリアにとって大きな財産になりました。
3社目は医療業界向けのアパレル企業で、法人営業部隊の立ち上げを担当しました。病院に直接営業して数千枚単位の制服を受注したり、BtoCとBtoBの違いを学んだりと、売上ゼロから数億円規模まで事業を成長させる経験を積みました。最終的には役員も経験し、「ゼロから組織をつくる」「営業を軌道に乗せる」というところをやり切った感覚がありましたね。
その後はSaaSに挑戦したいと考え、フリー株式会社(以下、freee)に入社しました。複数の新規サービスに携わり、プロダクトのロードマップを描き、営業戦略を考え、自らセールスやマーケティング施策も動かす。PdMとして開発側もリードしながら、事業全体を統括するような立場を経験しました。アパレル時代の「商品企画」、リクルートでの「営業組織づくり」、そしてfreeeでの「プロダクト開発と事業推進」。これまで積み重ねてきた要素がすべてつながった感覚がありました。
VSを選んだ決め手は「ビジョン」と「人」
ーー転職1つをとってみても、明確な目的意識を持ちながら会社を選ばれていたんですね。それでは今回、VSを選んだ決め手を教えてください。
谷さん:決め手は大きく2つあります。まずひとつは「ビジョン」への共感です。僕はこれまでいろんな業界で働いてきましたが、ずっと心のどこかに引っかかっていたのが、店頭に立つスタッフさんの存在でした。素晴らしい接客スキルや専門知識を持っているのに、それが正しく評価されず、転職や離職に繋がってしまう。そんな現実を目の当たりにするたびに、「このままでいいのか?」というモヤモヤが募っていたんです。
VSが掲げている「スタッフの力を正当に評価する」という想いは、そのモヤモヤに真正面から挑んでいるものだと感じました。自分のキャリアの延長線上に、まさにやりたかったテーマがある。それがまず大きな決め手でした。
もうひとつは「人」です。代表の小野里のブレないスタンス、そこに強く惹かれました。僕は自分自身がカリスマ的なリーダーというよりも、強いリーダーのそばで組織を支え、補完して力を発揮するタイプだと思っています。だからこそ「自分にない強さを持っている人のもとで働きたい」と思っていました。面接の場で小野里と話したとき、「この人のビジョンを一緒に実現したい」と直感したんです。
VSにジョインするまでは「転職は自分のキャリアを作るためのもの」という観点で考え、行動してきました。様々な会社で幅広い業務を経験してきましたが、自分のキャリアを振り返ったときに、ふと「エキサイティングさが足りない」と感じたんです。ビジョンへの共感や熱狂、サービスが成し遂げたい世界観への共感、そして誰と仕事をするか。それらを最優先で考えた結果、迷わずVSを選びました。
想像以上に「ビジョンへの熱量」が強かった
ーー入社前に抱いていたイメージと、実際に働いてみてギャップはありましたか?
谷さん:正直に言うと、あまりギャップはありませんでした。というのも、VSはYouTubeや記事などで情報発信が豊富で、選考を受ける前から「こういう会社だろうな」という輪郭がかなり見えていたんです。でも、実際に入社してみて感じたのは「情報通りなのに、想像以上に熱量がすごい」ということです。社員のバックグラウンドも価値観も本当にバラバラですが、不思議と全員がプロダクトビジョンへの純度の高い共感を持っている。これは他社ではなかなか見られない文化だと思います。
また、自分でやりたいことがあったら基本的に何でもできる会社で、声をあげやすい文化があると思います。VSはいい意味で「整いきっていない」環境で変化が多く、その変化を楽しめる人にはすごくマッチすると思います。社員が「これやった方がいい」と気づいて行動を起こせば、会社として非常に助かりますし、そういう提案を歓迎する雰囲気があります。
採用サイトやSNSで見るだけだと「部活っぽい」「ウェイ系なんじゃない?」と誤解されることもあるかもしれません。でも実際に入ってみると、みんなオンとオフをしっかり切り替えて、仕事にはすごく真剣。僕も歓迎会で初めて皆さんとご一緒したとき、「めちゃくちゃ楽しいけど、日中の集中力とのギャップがすごい!」と驚きました。意外と落ち着いていて、真面目な人が多い会社だと思いますね。
「顧客」と「事業」を繋ぎ、未来を創るハブとしてのCS
ーーCSユニットはVSにおいてどのような存在でしょうか?
谷さん:CSユニットは、お客様に最も近い位置で仕事をし、お客様の声や温度を一番理解している部署です。我々は、お客様の懐深くに入り込み、信頼関係を築くことで、時にはお客様企業の人事制度や評価制度を変えるような、根本的な課題解決にも貢献します。だからこそ、CSは単なるサポート部署ではなく、「CS主導で事業を動かしていくんだ」という感覚を持つことが大切だと考えています。お客様からのフィードバックをプロダクト側に還元してロードマップの精度を上げたり、PRやマーケティングと連携して世間への訴求の精度を上げたり。CSは、会社における大切なハブとなる存在なんです。
個の強さをつなぎ合わせ、組織の力へ変えていく
ーー入社後CSユニットのマネージャーとして活躍されていますが、チームの雰囲気や、見えてきた課題、それに対するアクションについて教えてください。
谷さん:CSユニットは今まで20代後半から30代前半のメンバーが中心で、多様な経験を経て、自立して動ける人が多い印象です。素晴らしい仕事をする個人が多い一方で、自己完結しがちな傾向があるとも感じました。そのため、チームとしてのノウハウや資産が蓄積されていなかったり、明確な指針や具体的な戦略・優先順位が明文化されてこなかった点が課題だと認識しました。
私のアクションとしては、まずチームの方針を決め、今後すべきことに具体性を持たせることから始めました。また、なぜそれをやるのかという理由をメンバーに理解してもらうこと、そして一人ひとりのナレッジを可視化できるようにミーティングの内容を変えるなど、現在進行形でチーム作りを進めています。目指すのは、CSユニットに所属する一人ひとりが「VSでの経験が自分にとっての財産になった」と思えるチームです。メンバーのキャリアプランをヒアリングしながら、今後の経験を提案できるような取り組みも始めています。
「年収1,000万円プレイヤー」が生まれた瞬間の感動
ーー入社して間もない期間ですが、最も充実感ややりがいを感じた経験や瞬間はどのようなことでしたか?
谷さん:最もワクワクしたのは、ある会社のスタッフさんが、自身の成果に対してインセンティブが還元された結果、年収が1,000万円を超えたことです。これは、VSが掲げている「スタッフさんの年収を1,000万円にする」という目標の一歩であり、今まで日の目を浴びることができなかった人に光を当てることができたことが何よりも嬉しい瞬間でした。
この結果は、信頼関係を地道に築き、お客様の評価制度を変えることに成功した結果だと思います。このような事例が一つでも出たことは非常に重要で、これから業界内で追従する企業が増えてくるタイミングで、さらに面白くなってくると感じています。
未来を一緒に描く仲間と、業界を牽引する存在に
ーー最後に、今後VSに入社する未来の仲間へ伝えたいこと、そしてCSユニットが目指す未来について教えてください。
谷さん:VSはこれまで「STAFF START」、「LINE STAFF START」、「FANBASSADOR」といったサービスを軸に展開してきましたが、非連続的に成長していくためには事業を広げていく必要があります。CSユニットには、顧客と対峙し、課題を深く理解することで、お客様に合う新たなソリューションを提案していく、「攻めのマインド」が求められます。そのため、変化の激しい環境にワクワクできる人に来てほしいです。
そして、ただKPIを達成していくだけでなく、スタッフさんが輝ける世の中を創るという大命題に共感してくれる人が何よりも大切です。
今後は、新しいプロダクトをお客様に提案し、フィードバックを得てプロダクトチームと連携し開発に展開するという、CS主導の事業開発的な動きが増えてくるでしょう。お客様と市場のことを一番理解しているCSが、事業を動かし、新たなプロダクトを作る。そういうチャレンジをしたい人には最高の環境です。CSは会社のハブとして、他のどの部署とも連携しながら、未来の業界を牽引する存在になっていくと信じています。
谷さんの言葉から浮かび上がるのは、CSユニットが単なるサポートではなく、顧客の声を起点に事業を動かし、業界全体の価値を押し上げていく「ハブ」としての未来像でした。
挑戦を恐れず、変化を楽しみながら、新しいソリューションを生み出していく。そんな「攻めのCS」としての姿勢が、VSの成長を大きく加速させていくはずです。
このインタビューを読んでくださったあなたにも、ぜひVSのCSユニットが描く未来を一緒に描いてほしいと思います。一人でも多くのスタッフを輝かせるために、CSユニットでは共に未来を描いていく仲間を必要としています。ご興味をお持ちいただけた方は、ぜひお気軽にエントリーください。