「モヤモヤから始まった...」──"業界を変えたい!"その一念に、仲間が集まった。辻さんの転職ストーリー。
「正しいことをやっているはずなのに、会社はそれを求めていない」
「このままじゃ、お客さまに本音を伝えられない」
そう感じたことは、ありませんか?
さくら事務所で20年目を迎える辻さんの原点も、まさに“モヤモヤ”でした。
このインタビューは、そんなモヤモヤから始まり、志へと変わっていったひとりの女性の歩みの記録です。
「この会社では、嘘をつくことになる」
──大手デベで芽生えた違和感
辻さんはかつて、業界大手のマンションデベロッパー(マンション開発会社)で、建築や営業の最前線に立っていました。
新卒で入社した頃は大不況期。一度傾いた経営を立て直すべく就任した、金融出身の哲学を持った新社長のもと、“本物のものづくり””本質を語れる営業”を徹底的に叩き込まれた日々。
「モデルルームなんて偽物でお客さんをごまかすな。本当に価値をお客さんに届けなさい!」
「営業トークじゃなく、構造や設計施工の工夫、本物の品質で勝負しなさい!」
建築の現場から設計・販売に至るまで、会社全体がどこにも嘘がなく、理屈と熱量で勝負していた。
ところがある日、経営資本が変わり、新社長のもと、経営方針が一変します。
「もっと売りやすく、もっと効率的に」
真っ先に削られたのは、モデルルームをつくらないというポリシー。
商品そのものに宿る“本質”を見せるために築いてきた社風が、間違いなく変わっていく。
「このままじゃ、お客さまに本音を伝えられなくなる」
「自社商品に心からの自信を持ち続けることはできるだろうか・・・?」
モヤモヤが、限界を超えた瞬間でした。
「この会社…なに?」──偶然出会った“変な会社”
そんな折、とある同僚の営業マンが言いました。
「昨日、プロっぽい人が契約の場に来てたんですけど…
僕、めっちゃ褒められました!プロに褒められて感動しました!」
それが、さくら事務所との出会いでした。
聞けば、不動産取引に第三者として立ち会い、依頼者の目線で契約をチェックしてくれる“コンサルタント”。
当時としては前例のない取り組みでした。
興味本位で調べてみると、ホームページは手作り感満載。
でも、そこに書かれていたのは、建築・不動産の本質に迫るプロたちのブログ。
「悪いところだけでなく、良い仕事に出会ったら業界人を褒めてる…」
「こんな視点で、こんなに正直に業界を語る人たちがいるなんて…」
気づけば、深夜に履歴書を作り、さくら事務所に送りつけていました。
「辞退するつもりだった」──面談ではなく“共鳴”
でも、実は最初の面談で応募を辞退するつもりでした。
ブログを読めば読むほど、「こんなプロばかりの中で自分やっていけない」と怖気づいていたから。ビルの前まで行き、お詫びを伝え帰るつもりでドアを開けました。
ところが、面談が始まると、採用面接というより“雑談”のような雰囲気に。
「マンションの仕様ってさ、あれ本当に住み手のため?」
「建築サイドから見ると、●●ってやっぱ変だよね?」
あれよあれよという間に、辻さんは話し込んでしまいます。
話せば話すほど、自分が抱えていたモヤモヤに、相手も同じように向き合っていたことが分かったのです。
「あ、この人たちと話し続けたい」
そう気持ちが芽生え、当時代表だった創業者・長嶋からは最後に「履歴書も何も見てないしなんかわかんないけど、一緒に働きたい気するなー」と言われたそうです。
「私もすっかり採用面談だったことを忘れて”今日はありがとうございました!”と、気持ちよく帰ってきちゃったんです。笑」
家に着いてから「あれ?なんか最後に言ってたけど、どういうことなんだ?」と思ってメールしたところ、ぜひ一緒にやろうと返事をもらい、さくら事務所に入ることになりました。
さくら事務所は、“業界を変えたい人”のよりどころだった
当時のさくら事務所は、全員がブログで日常の情報を発信していました。
そのどれもが、現場への愛情と、一部の不誠実な業界への怒りと、変革への願いに満ちていました。
エンドユーザーのために仕事する、は当然の前提。
エンドユーザーのためにできる仕事の本質は、「業界を変える」ことにあった。
自分がいた会社、愛していた業界の“ある部分だけ”が我慢できなかった。
でも、そもそもは大好きな仕事だった。
だから、変えたいと思った──。
そんな人たちばかりだった。
「私も、あのまま離れるだけでは終われなかった。
“もう一度、本質的な仕事ができる場所”が欲しかったんです」
「昔を守れ」なんて、誰も言わない
辻さんは今、20年のキャリアを経て、こう語ります。
「この会社の“歴史”を守ってくれ、なんて思わない。
むしろ、もうどんどん変えていっていいと思ってる」
さくら事務所は、創業者・長嶋修の“問い”から始まり、
数々の仲間たちが、それぞれの志とモヤモヤを持ち寄って形作られてきた会社です。
だから今も、「理想を形にしたい」「業界を変えたい」そんな“問いを持つ人”に開かれています。
✉️ 最後に少しだけ、求人の話を
この記事をここまで読んでくれたあなたへ。
もしかするとあなたも、
・働きながら、「このままでいいのか」と思っている
・業界や仕組みを変える企画を、メモ帳に書きためている
・でも、起業するには自信がない。だからどこにも出せていない
そんなモヤモヤを抱えていませんか?
私たちは、あなたのその「まだ形になっていない想い」に出会いたいと思っています。
何か特別なスキルはいりません。
ただ、“変えたい”と思ってしまった経験があるかどうか。
それさえあれば、あとは一緒に、企画しましょう。
「志の持ち込み、歓迎します。」
──それが、私からのメッセージです。