「挫折が、人をつよくする。」──山本直彌が語る、逆境と再挑戦のリアルストーリー
「たぶん“ちゃんと真っ当に生きよう”って思ったの、子どもができたときだった。」秋田県・男鹿半島。港町で元気に育った少年が、東京で働く覚悟を決めた。それが山本直彌さんの“人生の本当の始まり”だった。ただ生きるために、がむしゃらに働き、必死に立ち上がり続けてきた人生。だが、そうした“どん底”にこそ、人間の本質が見える──。■ 恩師がつないでくれた「東京行きの片道切符」「進学も就職も決まってなかったけど、“働く”以外に選択肢はなかった。」山本さんは進路も決めずにノープランだった。だが、当時の恩師が動いた。一本の電話で東京の企業に繋ぎ、面談もないまま“電話口で内定”が出た。「東京で月給16万5,...