こんにちは! 「すべての『ひと』が仕事で輝ける未来へ」をビジョンに掲げ、飲食店の経営課題をテクノロジーで解決することを目指す、飲食テック系スタートアップ・リディッシュ株式会社の広報担当です。
今回は、2025年5月に業務委託としてリディッシュにジョインされたばかりの中村さんにインタビューを行いました。 税理士資格をお持ちで、これまでの多彩なキャリアで培った技術力と現場に寄り添う姿勢で、飲食店のバックオフィス業務を革新しようと日々奔走されている中村さん。新たな環境で感じていることや、その仕事への熱意と温かい人柄が伝わる、ここでしか聞けないリアルな声をお届けします。
まずは、簡単に自己紹介をお願いします!
東京都出身で、産業能率大学 経営情報学部に在籍していました(中退)。2025年より業務委託としてリディッシュに参画し、現在はACチームで記帳レビューや業務設計を担当しています。
趣味は筋トレとドライブです。 休日には筋トレを通して身体を動かし、頭を空っぽにしてリフレッシュする時間を大切にしています。仕事や日常の雑多な思考からいったん離れて、ただ自分の身体と向き合うことで心が整い、結果として仕事への集中力も高まる感覚があります。
また、ドライブでは高校3年生の息子のサッカーの試合を応援しに行くことが多く、家族との時間を過ごしながら成長を間近で感じられることが何よりの励みです。試合会場までの道中では、ふとした風景や会話の中から仕事に活かせるヒントが得られることもあり、リフレッシュとインスピレーションが自然に重なる貴重な時間になっています。
多様な経験で培った「数字を扱い、仕組み化する力」
これまでのご経歴と仕事との両立の工夫について教えてください
学生時代のアルバイト経験を経て、最初は学校法人に就職しました。各種学校と幼稚園を運営する学園にて、経理・総務を幅広く担当し、業務の基礎をしっかりと身につけました。現在もその学園の税務申告に顧問税理士として関わり続けており、長年にわたる信頼関係は自分にとっての原点となっています。
その後、日立系のSIerにて原価計算業務に従事し、未来試算表や予実管理など、管理会計の実務を徹底的に学びました。数字をもとにした経営判断やシミュレーションの重要性を体感し、実践的なスキルを養う貴重な経験になりました。
続いて、ドラッグストア向けの基幹システム開発を手がける別のSIerにて、財務経理を担当。この時期にVBAやVBSを独学で習得し、業務効率化に役立てられるようになったことは、キャリアの大きな転機だったと感じています。
その後は蒲田にある税理士法人や機械メーカーにて経理業務を経験。VBAを活用した仕組みづくりと、現場での税務実務の両面を強化してきました。また、クラウド会計ソフトの開発にプロダクトマネージャー(PdM)として関わるなど、テクノロジーと会計の融合にも挑戦しています。
さらに、叔父が営む税理士事務所でも長年にわたり繁忙期のサポートを続けており、現場での柔軟な対応力や実務感覚を養う貴重な場となっています。
こうした多様なキャリアを通して、税理士としての「数字を扱う技術」に加え、「業務を仕組み化する力」や「現場に寄り添う姿勢」を大切にしてきました。
「攻めの姿勢」と「再現性」に強く惹かれて
リディッシュとの出会いと最初の印象をお聞かせください
リディッシュとの出会いは、偶然Instagramで目にした「ミツカル」さんの広告がきっかけでした。その後、ミツカルの面談を通じてリディッシュの取り組みを知る中で、単なる税務・会計業務にとどまらず、自動化やデジタル技術を活用して“飲食業のバックオフィスそのものを進化させようとしている”姿勢に強く惹かれました。
最初にコンタクトをいただいた際には、「従来の士業の枠を超えた、攻めの姿勢を持つ集団」という印象を受けました。AIやテックリードの導入に積極的で、単純な効率化にとどまらず、業務の在り方そのものを再定義しようとしている。その視座の高さに、これまで関わってきた企業やプロジェクトとは異なる刺激を感じました。
業務面では、特に「再現性ある業務設計」と「ナレッジの体系化」が徹底されている点が印象的です。Notionなどのツールを活用しながら、標準化・テンプレート化が進められており、属人性に頼らず社内外の連携をスムーズに行える仕組みが整っています。私自身、これまでVBAやAIツールを使って業務の効率化に取り組んできた背景があるため、こうしたリディッシュのスタイルには深く共感しています。
また、リディッシュの仕事は、開業したばかりの飲食事業者にとって「時間と資金のロスを最小限に抑え、安定した経営基盤を築く」ための重要な支援だと感じています。創業期は現場にリソースを集中せざるを得ず、バックオフィスにまで手が回らないことも多いですが、リディッシュが初期設計から運用・申告まで一貫してサポートすることで、事業者が安心して本業に集中できる体制が整います。こうした支援のあり方に、自分の経験を重ねながら日々やりがいを感じています。
数字と仕組みで「業務の工場化」を推進
現在担当されている具体的な業務内容について教えてください
現在は、業務の再現性と生産性の向上を軸に、以下の領域を担当しています。
主にGoogle Apps Script(GAS)を活用した月次の実績集計・分析に取り組んでいます。売上や工数データをもとに業務量の可視化やチーム全体の負荷状況を分析し、リソース配分や役割の見直しといった運用改善につながる仕組みづくりを支援しています。
また、マニュアル整備は業務の“工場化”推進の一環として位置づけており、個人に依存しない再現性のある業務設計を目指しています。Notionを活用し、記帳・申告・運用フローなどを構造化してナレッジを集約。現場ごとに異なる業務の違いも明文化し、横展開ができるよう工夫しています。文書の精度だけでなく、誰が見てもすぐに業務を再現できるよう、情報設計にも配慮しています。
税務QAについては、顧客や社内メンバーからの問い合わせに対応し、法令や通達を参照しながら実務ベースで納得感のある回答を提供しています。問い合わせが集中する領域は分類・タグ付けし、将来的なFAQ整備や自動化運用に備えた基盤づくりも進めています。
自律的な働き方と専門性を活かせる環境
リディッシュで働く中で感じる魅力や、ご自身のライフスタイルとの相性について教えてください
リディッシュでは、メンバー全員が自責の意識を持って業務に向き合っており、自律的な働き方がしっかりと根付いています。わからないことがあってもSlackですぐに相談できる雰囲気があり、安心してコミュニケーションを取れる点が大きな魅力です。
働き方の面でも、自分の生活スタイルと非常にフィットしています。平日はリディッシュの業務に集中しつつ、週末は別の記帳・申告案件に取り組むというサイクルが自然に定着していて、無理なく両立できています。
業務委託という立場において難しさを感じることは今のところ特になく、むしろ業務範囲や責任が明確だからこそ、成果に集中しやすいと感じています。
また、専門性を活かしながら柔軟に関われる機会が多いことも魅力のひとつです。プロセス改善やドキュメント整備といった領域において、自ら提案し、実行まで関われる環境が整っており、大きなやりがいを感じています。
数字と仕組みで「現場を支える」税理士へ
仕事で感じるやりがいや印象に残っているエピソード、今後活かしたい強み・スキルについて教えてください
印象に残っているのは、現在進行形で取り組んでいる「freee APIとの連携」に関するプロジェクトです。特に、OAuth2認証フローの不具合に直面しており、リクエストエラーやトークン取得の問題、リダイレクトURIの整合性など、技術的に複雑な要素が絡み合う中で改善に取り組んでいます。
CSRF対策などセキュリティ面での実装にはまだ課題があるものの、こうした障害ひとつひとつに対して仕組みを整理し、検証を重ねて前に進めていくプロセスに、大きなやりがいを感じています。 一見シンプルに見える税務申告業務の裏側には、システム的な奥深さや論理の積み重ねがあり、それを噛み砕いて形にしていくのはエネルギーを要しますが、技術者としての面白さが詰まっていると実感しています。
今後は、こうした経験や知見を活かしながら、飲食業界における税務業務の自動化支援や、KPIの可視化・改善プロジェクトなど、「数字と仕組みの橋渡し」ができる領域で、より価値を発揮していきたいと考えています。
自動化・可視化で現場を強くする経営パートナーの役割
仕事をするうえで大切にしている価値観や、ご自身の「仕事の軸」について教えてください
私が仕事をするうえで大切にしているのは、「数字を通じて現場を支える」という視点です。 税理士という職業は、単に計算や申告を代行するだけではなく、現場の意思決定を支える“経営パートナー”であるべきだと考えています。
そのためにも、自動化や可視化の技術を取り入れながら、現場が数字に強くなれるような仕組みづくりに取り組んでいます。たとえば、GASやAIツールを使った税務申告の効率化や、KPIダッシュボードの構築、ルーチン業務の自動化など、「業務と数字の橋渡し」を意識した取り組みを日々積み重ねています。
私にとっての仕事の軸は、一貫して「数字」です。 数字には、業務の癖やボトルネック、チームの強みまですべてが表れます。その数字と正面から向き合い、改善につなげていくプロセスこそが、仕事の本質であり、自分が最も力を発揮できる領域だと感じています。
申告業務から「業務改善のパートナー」へ
リディッシュでの仕事を通じて感じた成長や変化、新たに身につけたスキルや考え方について教えてください
リディッシュでの業務を通じて、税理士としての役割が「申告業務」から「業務改善のパートナー」へと進化していることを実感しています。
以前は“正確な数字を出す”ことを第一に考えていましたが、今は“その数字をどう活かして現場を改善するか”という視点を大切にするようになりました。現場との対話を重ねながら、GASやAIツールを用いて数字の自動化や可視化に取り組む中で、課題の発見や改善提案まで踏み込めるようになったことは、自分にとって大きな変化です。
現在は、KPIダッシュボードの構築を通じて、店舗ごとの収益構造をより明確にし、現場が自律的に改善に向かえる仕組みづくりに挑戦しています。数字を「見る」だけでなく「使える」状態に進化させることが、自分にとっての次なる成長テーマです。
こうした取り組みを通して、技術力だけでなく、現場に寄り添う姿勢や、数字を通じて戦略を描く力が大きく成長したと感じています。
数字を味方に、飲食業界の現場と未来を支えたい
今後挑戦したいことや目指していること、リディッシュでやってみたいことがあれば教えてください
今後は、税理士という枠を越えて「業務設計者」としての役割をさらに深めていきたいと考えています。 税務・会計の知識をベースに、GASやAIツールを活用した業務の自動化、ダッシュボードによる可視化、API連携による情報の一元管理など、現場の“仕組み”そのものを再構築するような取り組みに挑戦していきたいです。
リディッシュとの関わりのなかでは、KPIダッシュボードの構築を軸に、現場が数字に基づいて自律的に改善できる環境づくりを実現したいと考えています。 飲食業は業務が複雑で、人の手に頼る部分も多いからこそ、「工場のような自動化」と「人の判断のための数字」を融合させるような仕組みが求められていると感じています。
これから関わる方々には、「数字は味方になる」ということを伝えていきたいです。数字は一見、冷たく感じるかもしれませんが、向き合い方次第で、現場を守る盾にも、未来を描く道標にもなります。その力を、一緒に育てていけたら嬉しいです。
数字は現場を守る盾、未来を描く道標になる
最後に、リディッシュに興味を持ってくださった方へのメッセージをお願いします
リディッシュは、飲食業という“人”と“現場”が主役の業界に向き合いながら、仕組みや数字の力でその裏側を支える仕事に本気で取り組んでいるチームです。 私自身、税務や会計の枠を超えて、「業務設計者」として現場に入り込み、GASやAI、API連携などの技術を駆使しながら、仕組みそのものを再構築する挑戦を続けています。
飲食業は、人の力が欠かせない業界だからこそ、「工場のような自動化」と「人の判断を支える数字」の両立が求められていると感じています。 リディッシュでは、その実現に向けて一緒に走れる仲間を歓迎しています。
数字は冷たく見えるかもしれません。でも、正しく向き合えば、現場を守る盾にもなり、未来を描く道標にもなります。 そんな数字の力を信じて、一緒に育てていける方と出会えることを楽しみにしています。
📣 一緒に未来を創る仲間を探しています!
リディッシュは、「すべての『ひと』が仕事で輝ける未来へ」をビジョンに掲げ、テクノロジーで飲食業界に新しい風を吹かせているスタートアップです。
私たちは、単に会計や税務を効率化するだけでなく、飲食店のバックオフィスそのものを進化させ、人々が本業に集中できる環境を創り出すことを目指しています。
今回インタビューにご登場いただいた中村さんも、税理士としての専門知識と技術力を活かし、「数字を通じて現場を支える」ことを大切に、飲食店の経営判断を強力にサポートしています。彼が語るように、リディッシュには従来の枠にとらわれず「業務設計者」として価値を創造できる、自律的な働き方が根付いています。
「数字は味方になる」――このメッセージに共感し、飲食業界の可能性を信じるあなた。私たちと共に、**「数字で現場を強くする経営パートナー」**として、飲食店の未来を切り開いていきませんか?
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