ミラティブが新規事業を発表 "All for Streamers"を掲げ全配信者への支援をスタート
スマホゲーム配信者数で日本一を誇るゲーム配信プラットフォーム『Mirrativ(ミラティブ)』(以下Mirrativ)を 運営するミラティブは、5月26日に新たな事業戦略 「All for Streamers」を発表した。
https://realsound.jp/tech/2025/05/post-2033285.html
※2025年8月1日時点の記事です
スマホ1台でゲーム実況ができる配信プラットフォーム「Mirrativ」を運営するミラティブは、2025年5月26日、新たな経営戦略と共に「All for Streamers」というタグラインを発表しました。さらに多くの配信者への価値提供を図る新規事業への注目が高まるなか、既存事業となるMirrativアプリも歩みを止めず、進化を続けています。
リリース10年目となるMirrativアプリの現在の立ち位置と今後の展望について、代表取締役CEOの赤川隼一と執行役員でミラティブ事業責任者の岡田裕次郎が対談いたしました。
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代表取締役社長 赤川 隼一
慶応義塾大学環境情報学部卒業後、2006年DeNAに新卒入社。最年少執行役員として海外事業、ブラウザゲーム事業等を管轄。2015年、同社の事業として「Mirrativ」を開始。2018年2月にMirrativ事業をDeNAからMBOし、株式会社ミラティブを創業、現在までに約100億円超を資金調達。「わかりあう願いをつなごう」をミッションに、日本発の新たなコミュニケーションの形を世に展開している。
ミラティブ事業本部 本部長 岡田裕次郎
早稲田大学文学部卒業後、ゲームパブリッシャーである株式会社ネクソンに入社。同社で、クリエイティブ部門全体のマネージャーに就任。2021年、ミラティブに参画。イベント企画部とデザイン部の部長を務めたのち、ミラティブ事業本部本部長としてMirrativアプリの事業総責任者に就任。
―岡田さんの現在の役割について教えてください。
岡田:ミラティブ事業本部の本部長としてMirrativアプリ事業の総責任者を務めています。チームが一丸となって進んでいけるよう、事業成長の青写真を描くことが私のミッションです。
―赤川さんはどのような気持ちでMirrativアプリの事業を岡田さんに任せたのでしょうか。
赤川:2018年に株式会社ミラティブを創業してから現在に至るまで、私たちはMirrativアプリが唯一にして最大の事業という形で成長を続けてきました。新規事業に挑戦するフェーズに入った現在も、変わらずMirrativアプリは重要ですし、ずっとアプリの成長を見てきた身としては、ミラティブ事業から離れ、事業全体を誰かに任せることにはもちろん葛藤もありました。
一方で、「このフェーズなら、岡田のほうがうまくやれるな」とも思いました。彼自身がクリエイターであり、クリエイターの気持ちを理解した上で組織をマネジメントできるだけでなく、経営的な議論もできる稀有な存在だからです。
実際に、岡田がMirrativユーザーの分身である「エモモ」のデザイン部部長になってから、チームの雰囲気が一段とよくなり、メンバーのモチベーションも高まって、ユーザーさんにもこれまで以上に喜んでいただけるようになりました。クリエイターチームのマネジメントをここまでうまくやれる人は、なかなかいません。そんな岡田になら、信頼してMirrativアプリを任せられると思いました。
―改めて、2025年現在のMirrativアプリの立ち位置を教えてください。
岡田:Mirrativアプリがリリースされてから10年が経ち、ゲーム配信市場は大きく変化しました。以前は動画を配信プラットフォームにアップロードする方法が主流でしたが、現在はライブ配信が浸透し、リアルタイムで視聴者さんと配信者さんが交流できるようになっています。こうした時代の流れのなかで、ミラティブは日本におけるスマホでのゲーム配信の民主化を大きく後押ししてきたといっても過言ではないでしょう。
2025年現在、さまざまなライブ配信プラットフォームが存在しますが、競合他社と比べたときのミラティブの強みは以下の4つだと思います。
1つ目は、圧倒的に配信へのハードルが低いことです。スマホ1台あれば、誰でも簡単に配信ができます。
2つ目は、エモモのクオリティが高いことです。アバターを手軽に扱えるライブ配信プラットフォームは今でこそ複数ありますが、これほどの質と量を提供しているサービスは他にはないだろうと自負しています。
3つ目は、日本や世界の名だたるゲーム開発会社とのお取引があり、配信を通じて同じゲームの友だちができる体験があることです。ゲーム会社の方々から配信を奨励するためにゲームのアイテムを供給いただけるなど、長年積み上げた良い信頼関係が多くの会社さんと作れています。
4つ目は、ライブゲームの完成度が群を抜いて高いことです。配信者さんのゲームプレイに視聴者さんも参加し、コミュニケーションを深めることができるライブゲームのクオリティは、当代随一だと思っています。
―日々技術が進歩し、他社のサービスでも顔を出さずに配信ができるようになりましたが、エモモの強みはどこにあると考えていますか。
岡田:パッと見て「かわいい」と思えることが、エモモの最大の強みです。デザイン部部長を担当していたときから日々クオリティを高めていくことを徹底しており、初稿へのフィードバックは今でも私自身が行っています。デザイナーもそれに真摯に向き合って、お客様に満足いただけるようクオリティを高め続けています。また、リリースのサイクルも速く、毎年少しずつエモモが描画されるUnity上での表現の幅を広げています。
赤川:彼らのクリエイティブには魂がこもっているんです。エモモのアバターチームは、優秀なクリエイターが別の優秀なクリエイターを引きつけるサイクルが回っており、より良いものを作りながら互いのスキルを高め合っているように感じます。彼らがすごいのは、単に自分が作りたい絵を描くのではなく、ユーザーさんがどういうものを欲しがっているのかをいつも真剣に観察していて、その上でクリエイティブなエモモを作っているところです。
ライブ配信のサービスは、良くも悪くもリリースした直後にユーザーの反応がよく見えます。作った立場としてはしんどい瞬間も正直あると思います。それでも、クリエイターがユーザーさんの気持ちや感想に本気で向き合い、毎週新しいものを作り続けているのがミラティブの強みです。
―リリースから10年目ですが、Mirrativアプリの変わらないところはありますか。
赤川:Mirrativアプリの事業を立ち上げたときから「友だちの家でゲームやってる感じ」というコンセプトがありました。会社設立後、「わかりあう願いをつなごう」というミッションと「好きでつながり、自分の物語が生まれる居場所」というビジョンを掲げ、世界観を共有してきましたが、サービスの根幹となるコンセプトはずっと変わっていません。
新規事業でも既存事業でも、大切にしているのは「人が欲しがるものを作る」ことです。クリエイターのエゴをぶつけるのではなくユーザーさんに向き合って、全身全霊でいいものを考え、作り続けてきました。わかりあおうとし続け、その上でユーザーさんに「これはどうですか?」と堂々と問えるのが、ミラティブらしい企業文化です。
とはいえ、いいものを作っても売れなければチームを大きくしていけません。ミラティブはいいものを作った結果、売上が増え、利益も右肩上がりに伸びています。ビジネスとしても土台がしっかりできているからこそ、採用面でもいい人がいい人を呼んで、組織が強くなっていきました。
―これから新たに挑戦したいことはありますか。
岡田:Mirrativアプリでやりたいことは、まだまだたくさんあります。配信面では、さらにエモモの表現の幅を広げること、エモモを通じた配信機能を高めることに投資し、エンジニアやデザイナーの力を借りて、もっとユーザーさんに喜んでもらえるものを提供していきたいです。
ライブゲーム事業においても試行錯誤を重ねてきたおかげで、視聴者さんが盛り上がれる仕組みとはどのようなものかが解像度高く見えてきました。ライブゲームという新しい体験の提供を通して、配信をもっと身近なものにしたいです。その結果、より多くの人が自分の居場所を見つけるきっかけになってほしいと願っています。
また、私はアプリ事業と並行してポップアップストア事業も担当しており、先日博多マルイでポップアップストアを実施しました。配信者さんと視聴者さんが直接会う場に居合わせると、このプラットフォームを続けてきてよかったと思いますし、多くのユーザーさんの人生に良い影響を与えられた実感がわきます。
赤川:ミラティブでは、コロナ禍以前からオフラインイベントを積極的に開催してきました。普段はオンラインが「好きでつながり、自分の物語が生まれる居場所」ですが、オフラインでもそういった場所を作りたいと考えています。コロナ禍でオフラインイベントを一時期中止していましたが、最近はマルイ各店舗でのポップアップストア展開や、「ミラティブ推し活カード」を通して、再びつながりの進化・融合にも注力しています。
―赤川さんは今のミラティブの組織やチームについてどう感じていますか。
赤川:前提として、会社やチームがメンバー一人ひとりにとって、仕事を通じて「自分の物語が生まれる場所」になってほしいです。その上で、リーダーやヒーローが多く生まれる組織であることが大事だと考えています。
個々人にとって物語が生まれる組織からは、組織全体の強さが生まれると思います。たとえば、新しくリリースされたエモモの売れ行きを今の私はほとんど予測できません。一方、日々ユーザーさんに向き合っているメンバーは、「これは喜んでもらえる」「これは広くはないが深く刺さるかも」という見込みを立てられます。これは一個人でできることのレベルを超えた、組織としての強さだと思います。
―岡田さんはどんなふうに組織をマネジメントしていきたいと考えていますか。
岡田:ミラティブには非常に優秀な社員が多いのですが、誰しも得意・不得意はあります。メンバーそれぞれの強みを活かしながら、ユーザーさんに届くものを作れるチームを築いていきたいです。
たとえば、売上としてはいまいちでも、「この衣装を待っていた」「ずっとこれを着続けたい」と喜んでもらえる、ひとりの心に深く刺さるものを生み出せることもあるんです。こうしたクリエイティブに対するチャレンジが許容され、それに挑んだメンバーが評価される組織であってほしいと思うし、僕自身が率先垂範すべきだとも考えています。
また、「わかりあう願いをつなごう」というミッションをメンバーが体現し、ユーザーさんに向き合うことを当たり前だと考えられる組織でありたいです。
赤川:社員の口から「わかりあいのために聞くのですが」とか「わかりあえていますかね?」という言葉が出る頻度は世界一だと思っています。組織には常に課題がありますが、「職種が違っても、お互いにわかりあった上で仕事をしないといいものは作れない」というカルチャーがあるおかげで、物事がうまくいくことが多いです。
―改めて、ミラティブグループの今後の動きについて教えてください。
赤川:Mirrativアプリを超え、世界中の配信者さんに価値を提供していくことを目指し、私たちは今回「All for streamers」というタグラインを新たに発表しました。
私たちはMirrativアプリ事業を通して多くの配信者さんと向き合ってきたからこそ、彼らがどんなものを欲しがっているかを解像度高く理解できています。配信者さんが求めていることは、Mirrativの中でも外でも大きくは変わりません。視聴者さんとの間にナラティブ(物語)を作る手助けをして、配信者さんに喜んでいただいてきた歴史があるからこそ、新規事業を通じてより多くの配信者にその価値を届けていけると考えています。
既存のアセットがあるから新規事業ができるという意味では、戦略発表で紹介した「ぶいきゃす」も同様です。これまでMirrativアプリを通じて世界中のゲーム会社さんと、ゲーム好きな人たちのコミュニティをより豊かにする一助を担ってきたからこそ、それをMirrativ外の配信者さんに提供することができるようになりました。
私たちは、あくまでもMirrativアプリを起点として、そこで培ってきたものをMirrativの外の人たちにも届けていくことに挑戦します。
おかげさまで、Mirrativアプリはこの10年間、売上が伸び続けて利益も出る組織になっています。今回新しいチャレンジができるのも、Mirrativアプリが黒字を出し続けているからです。Mirrativアプリを通して配信者さんと向き合う営みはより進化させつつ、それとは別にMirrativアプリ以外の配信者さんにも価値提供していき、シナジーを生み出していくような事業体を構想しています。
―最後に、今後のMirrativへの思いを聞かせてください。
岡田:改めて挑戦者であり続けなければならないと感じています。そして、私たちが挑戦し続けられるのは、Mirrativアプリで遊んでくださっている配信者さんや視聴者さんのおかげです。
Mirrativアプリは持てるすべてを注ぎ込む価値のあるサービスだと思っています。今後もチームが一丸となって配信者さんや視聴者さんに向き合い、全力でより良いサービスを作っていくので、ご期待ください。
今後、ミラティブグループは、Mirrativアプリで培ってきた実績をもとにMirrativアプリの枠を超え、YouTube/Twitch/TikTokなど「あらゆるプラットフォームの配信者」に向けた新規事業を展開してまいります。
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・ 株式会社ミラティブ 代表 赤川隼一 × 株式会社アイブレイド 代表 妻木泰夫 対談
ストーリー:https://www.wantedly.com/companies/mirrativ/post_articles/1019850
YouTube:https://youtu.be/nNKBf62x3og
・ 株式会社ミラティブ 代表 赤川隼一 × 株式会社キャスコード代表取締役中川翔太 対談
ストーリー:https://www.wantedly.com/companies/mirrativ/post_articles/1019852
YouTube:https://youtu.be/QxMoVxGmit4?si
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