こんにちは。ミツモア採用広報担当です。
今回は、プロダクト本部でプロワンのプロダクトオーナーとチームリーダーを兼任する坂本さんのインタビューをお届けします。ミツモア入社の決め手からエンジニアとして大切にしていることまで、詳しくお話してくれました。
坂本竜
2017年にインターンとしてミツモアへジョイン。2019年、大学院を卒業しミツモア初の新卒で入社。2022年まではミツモアの開発に携わり、現在はプロダクト本部 未来創造G グループリーダーとしてプロワンの開発を行う。
自分で決めたら最後までやれるはず。大切なのは「ええんちゃう、知らんけど」のマインド
ミツモアへの入社を決めた理由を教えてください。
ミツモアが上場などの転機を迎えたときに、それを内側から見たいと思ったんです。僕はミツモアの創業直後から学生インターンとしてジョインし、組織として成長していく様子を1年半ほど見ていました。内側から会社の成長を見る喜びを感じていたので、もし他社に入社してミツモアの成長を知ったとき、嬉しさと同時に悔しさも生まれるんじゃないかと思ったんです。
エンジニアとしての成長環境も魅力でした。ミツモアでは学生インターンの頃から、僕よりも6、7年ほどシニアでハイレベルなエンジニア4人と働いていたんです。他社に入社したら、まずは1、2個上の先輩たちと仕事をすることになったと思います。それを飛び越えて、ハイレベルな先輩たちと机を並べられるというのは、一人前のエンジニアへと成長するのに素晴らしい環境だと思ったんです。
あとは、CEOとCTOの信頼関係がしっかりしていて、安心感がありました。片方のワンマン経営にならず、ビジネス面と技術面でしっかりと議論をしながら事業を進めていく様子をみて、いいバランスだと感じたんです。
大切にしている価値観を教えてください。
「ええんちゃう、知らんけど」です。心配するより、やってみれば案外うまくいくことが多いと思っていて。それに、これまでの人生を振り返ってみると、直感でいいと思ったものはよかった気がします。
仕事では自分で責任をもってやりきることが大切だと思うんです。自分で決めたという自負があればモチベーションも保てるし、仕事への姿勢も、気持ちも、いい方向へ変わっていきます。
なので、部下や後輩から相談を受けても、こうした方がいいよというアドバイスはあまりせず、自分で決めたほうがいいよということを伝えます。結局同じ選択をしたとしても、自分で決めたことなら後から納得できるけど、他人の意見が先に来ちゃうと後悔しやすくなると思うんです。
エンジニアとしての成長は、絶対値の達成ではなく自分の成長が基準
エンジニアとして一人前になるとはどういうことだと思いますか?
組織の中でこれは誰にも負けないという技術を持つことではないでしょうか。先輩後輩関係なく、「この技術といえばあいつだよな」と思ってもらえたら認められている気がしますし、自信にも繋がります。
僕の場合、JavaScriptからTypeScriptへの移行を主導した経験が、僕を一人前に近づけてくれたと感じています。TypeScriptのシステムについて頼ってもらうことが増えて、自信がついたんです。
エンジニアの世界には、大谷翔平のようなずば抜けた人がたくさんいるので、絶対値で比較すると悲しくなっちゃうんです。そういう人を目指したり意識したりすると、無力感に打ちひしがれることになります。なので、絶対値ではなく、自分なりに自信を持つことを基準にした方が達成しやすいし、結果として成長もできると思うんです。
ミツモア開発チームの強みはなんですか?
皆が共通して持っている知識のレベルが高くて、議論のスピードが速いことです。例えば、営業チームから「こういうことをやりたい」という要求があれば、開発チームがそれを実現するための機能や手法をかみ砕いて分析し、最後まで作っていくことになります。そういった、まだ何をすればいいかはっきりしない段階でもストレートに答えが出てくるんです。
あとは、技術への感度が高い人が多いなと思います。新しいツールや技術をどこからか拾ってきて、紹介しあう文化がありますね。すごく難しいものを作るというよりは、総合力が高い人が多いと思います。
エンジニアとしての総合力はどうすれば身につくのでしょうか?
総合力の源は、エンジニアリング開発の基礎がしっかり身についていることだと思います。ここ数十年でどんどん新しい技術は生まれていますが、コンピューターやインターネットの基礎の考え方はずっと昔から生きている、変わらないものなんです。
そういう部分を押さえれば、新しい技術を目にした時も、全体像に対してどんな役割を担うもので、どんなアプローチができるか体系的に理解できるようになります。そうすると、どんなに技術が新しくなっても「アプローチが違うだけでこの2つのツールは同じ問題を解決するものなんだな」など、簡単に理解できるので、時代の流れについていくことができます。逆に、基礎となる部分がないと、何年後、何十年後に大きな差につながると思います。
ミツモア開発チームでは新人も活躍できますか?
もちろん活躍できますし、新人でも意見を言いやすい環境です。エンジニアの世界には、子供のころからコンピューターをやっていた人もいるし、大人になってから才能が爆発的に開花した人もいます。年次と能力が比例するとは限らない、ずば抜けた人が時々いる世界なんです。
なので特に開発チームでは理論的な正しさがある意見なら、年次関係なく納得しあう文化が強いと思います。それに、1つのプロダクトにずっと向き合っていると、どうしても考え方が固まってきちゃうんです。そういったときに、新しく入ってきたメンバーが新しい視点からの意見を提供してくれることがあるので、年次関係なく意見を大事にしたいという思いは皆が持っていると思います。
正しさを貫いて理想に近づくために。問題の本質を見抜いて最適解を提供し続けたい
ミツモアが今後、成長する中で大切にするべきことは何だと思いますか。
ミツモアが会社として正しいと思っていることを、正しいと思うやり方でやりきることが大事だと思っています。
例えばプロワン(※)の営業の際、「うちではこういう業務をやっているからこういう機能が必要だ」というような声をいただくことがあるんですが、「そもそもその業務自体非効率だから、そこから変えていく必要があるんじゃないか」みたいな方向に議論が進むこともあって。
求められるものをただ作るのではなくて、正しいことを考えて、お客さんが求めているものの本質とか、抱えている問題の本質をきちんと見抜き続ける。そして、それに最適解を提供し続けたいと思っています。
(※)プロワンとは、現場に人を派遣するフィールドサービス事業者向けのオールインワンの業務支援システムです
ミツモアがより良い組織になるためには何が必要だと思いますか?
社歴の違いによる感覚のギャップを埋めていくことでしょうか。ここ1年くらい、どんどん新メンバーが入ってきて、長くミツモアにいる人と歴が浅い人では、浅い人の割合が高くなってきていると思います。でも、多くの組織がそうであるように、経営陣は社歴が長い人が多いじゃないですか。
社歴が長い人たちが暗黙的に理解していることも、浅い人からしたら、ひっかかりになることがあると思うんです。その背景を明文化して正しく理解してもらえるような仕組みづくりができるといいなと思っています。
こういった課題が解決されていくと、新しいメンバーがすぐにバリューを出せるようになっていくと思います。そうやって、組織としてどんどん拡大しやすくなると嬉しいですね。
読者の方へメッセージをお願いします。
ミツモアでは、高いレベルのエンジニアたちと一緒に働くことで、お互いに刺激し合い、成長できる環境があります。特に、開発とビジネスが連携して進むので、実践的なスキルを身につけられるのも大きな魅力です。「やってみれば案外うまくいく!」というマインドで、技術をどんどん磨きながら、共に未来を創っていきましょう。また、外国人エンジニアも多く英語を業務で使いたい人にもおすすめです。