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「堂々とCTOを名乗りたい」3年間の軌跡を伝えたStartup CTO of the year2022でオーディエンス賞受賞

こんにちは。ログラスでCTOをしております、坂本(@http204)です。
本記事は「株式会社ログラス Productチーム Advent Calendar 2022」25日目の記事です。
これまで欠くことなく毎日続いてきました!メリークリスマス!

先日行われたStartup CTO of the year2022にて、オーディエンス賞を頂きました。
この記事では、CTOを名乗り始めて3年間の軌跡を、Startup CTO of the year2022戦記という形でお伝えします。


『Startup CTO of the year2022』にて、ログラスCTOの坂本龍太がオーディエンス賞を受賞
『Startup CTO of the year2022 powered by AWS』とは 経営と技術の融合を加速するスタートアップCTOの挑戦を讃える場として、株式会社ニューズピックス主催で行われたピッチコンテスト。ファイナリスト6名のスタートアップCTOの中から、デジタル庁CTOの藤本 真樹氏をはじめとした5名の審査員により、技術課題の解決を通じた経営・事業成長への貢献度や組織開発力などを評価指標に、今年最も輝いたスタートアップCTOが表彰されました。 ▽『Startup CTO of the ye
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000068.000052025.html


目次

  1. はじめに(関係者の方には感謝してもし切れません)
  2. どうして“Startup CTO of the year2022”の公募にエントリーしたか?
    1. 人類を前に進められる経営者になるため
    2. “CTO”を名乗って3年。堂々と胸を張りたい
  3. さて、、、何を語ろか?
  4. 一次FB会で、お互いの手の内を完全に知る
  5. さらにさらに、プレゼンを改善
    1. CEO布川からもらったFBでさらに大幅に変更
  6. 結果、オーディエンス賞を頂ける、刺さるプレゼンに
  7. 参加しての感想
    1. ※オフラインイベントならではのグッズもイケてた
  8. We are hiring!

はじめに(関係者の方には感謝してもし切れません)

スタートアップ界隈を大いに盛り上げてくださってきたTechCrunch Tokyoのクローズに伴い、CTO of the yearも終了するかもしれない、という状況にありました。


1 年間で最も輝いたスタートアップの CTO を表彰。「CTO of the year」の軌跡をふり返る | Amazon Web Services
テックイベント「TechCrunch Tokyo」ではイベント内イベントとして、「TechCrunch CTO of the year powered by AWS」を開催してきました。これは、スタートアップ企業の CTO(Chief Technology Officer:最高技術責任者)にフォーカスを合わせたピッチコンテストです。 本イベントでは 2014 年から 2021 年まで、その年に最も輝いたスタートアップの CTO の功績を称えて「CTO of the year」を表彰してきました。この記事で
https://aws.amazon.com/jp/blogs/startup/cto-of-the-year-2014-2021/


NewsPicks主催、AWS社のメインスポンサードにて、2022も開催されるという大革命があり、今回の開催に繋がります。
協賛のはてな様、Qiita様も含め、関係者の方々には感謝してもしきれません。決して、社会的に強者ではないスタートアップの我々、そして決して“映える”とは言えない我々CTOにスポットライトを当ててくださった、その全てにです。


CTO OF THE YEAR2022 | 経営と技術の分断をつなぎ直す──。
1年で最も輝いたスタートアップCTOの挑戦を讃える「Startup CTO of the year 2022 powered by AWS」。いまこそ、経営と技術の関係性を問い直し、新たにつなぎ直す1日へ──。
https://np2022.startup-coy.com/


どうして“Startup CTO of the year2022”の公募にエントリーしたか?

人類を前に進められる経営者になるため

私の一番の目標は、「人類を前に進めること」。Howとしては、「ログラス社の経営とミッション実現を通じて、偉大な経営者になること」です。

CTO Night and Dayでも、CTOや経営者としての成長について質問させていただきました。


CTO Night and Day 2022 長崎に初参加してきました!|坂本龍太: Loglass|note
ログラスCTOの坂本です。ログラス社の概要は以下のnoteなどで!※「テクノロジーで、経営をアップデートする。」をミッションに、大企業向けの経営管理のためのSaaSを展開しています。 福岡までは何度も訪問してきましたが、初の長崎。時間は限られましたが、出島観光もとても刺激的でした。 現在は、教科書で習った"海に浮かぶ扇形" ...
https://note.com/loglass_sakamoto/n/n11fef8765b42


偉大な経営者は、「世の中に対して自らが立ち向かっている社会課題について情熱を持って発信し、多くの人・モノ・金を巻き込んで、課題解決を成し遂げる」ことだと考えています。
そのための手段として、CTOとして注目いただき、発信の場を与えて頂けるStartup CTO of the yearは最良の舞台だと判断しました。

“CTO”を名乗って3年。堂々と胸を張りたい

また、私はコンピューター科学出身のCTOではありません。大学では文系で会計学をやっていました。エンジニアとしての能力としても超一流とは言えません。
しかし、ログラス社の創業CTOに限って言えば、国内でも指折りの適性があった、だからこそ共同創業した、ただそれだけです。

正直に言うと、CTOと名乗るのは私にとってはずっと恐ろしいことでした。同じCTOだからこそ分かります、世間には技術的に圧倒的に優れる素晴らしいCTOが多くいます。そもそもエンジニアが私以外に一人もいない段階からCTOを名乗り始めたのは3年前。社外的にとても分かりやすいから、あとは肩書とのギャップを埋めていくという私の覚悟、というのが実態でした。

歴代CTO of the yearの方々、当たり前ですがめちゃくちゃ強いです。私がここで勝つことが出来れば、3年間やってきたことに胸を張れる、そう思いました。

2014:株式会社イエソド 代表取締役 竹内秀行氏
2015:株式会社ソラコム Co-Founder & CTO 安川健太氏
2016:Repro株式会社 チーフアーキテクト 橋立友宏氏
2017:dely株式会社 執行役員 コマースカンパニー GM 大竹雅登氏
2018:atama plus株式会社 Co-Founder 川原尊徳氏
2019:株式会社LegalForce LegalForceキャビネ開発部 部長 時武佑太氏
2020:デザミス株式会社 取締役 CTO 小佐野剛氏
2021:株式会社I'mbesideyou Co-founder & CTO 能勢康宏氏
参照:1 年間で最も輝いたスタートアップの CTO を表彰。「CTO of the year」の軌跡をふり返る
AWS Startup ブログ

さて、、、何を語ろか?

審査基準にフィットする内容を5分で話さねばなりません。
自己紹介、サービス概要を抜かすと大体4分で4テーマ!タイトです。

参照:Startup CTO of the year2022|選考基準

とりあえず、審査基準に対して、愚直にこれまでの発信内容、ログラス社の強み、創業以来3年間積み上げてきたことを精査していきました。

社内でレビューしてくれる心強いEMメンバー達

そして、作り上げたドラフトのドラフト

ver0.1(モリモリ、かつ、ストーリーがない)

そして作り上げた、一次ドラフトがこちらです。

作り上げたドラフトver2.0

この時点で、それはもう大きな壁にぶち当たっていました。。。

  • “あらゆる方面で正しいことを地道に正しくやってきたこと”がログラスの真の強みで、誇れることだが、どう伝えようとしてもCTO of the yearに選ばれる内容には思えない。
  • 技術的難易度、技術についての内容が非常に希薄である。Loglassの技術について適切な角度で、丁寧に、お伝えすることが出来ていない。

一次FB会で、お互いの手の内を完全に知る

本番一週間前、ユーザベースさんのオフィスで、登壇者全員、AWSの方、プレゼン指導の前田 鎌利(マエダ カマリ)さんの前でプレゼンをし、FBを頂く機会がありました。


この時点では、スライドを全く覚えていません(右手にスマホを持っていいて、全部読んでいる)。
当然ですが、今回出場者の方々の強さに、とても厳しい現実を突きつけられました。CTOの技術力も、ビジネスも非常に強い…!
このままでは、私の優勝は絶対にないと確信しました。

参照:Startup CTO of the year2022|PITCH CONTEST


事前FB会を経ての全力の学びです。

事前FBを経て、スライドはこう変わりました。

  • 全体をストーリーで語り、思いと感情を込める
  • 論点をとにかく絞る(今回のテーマに沿うものだけにする)
  • 1スライド、1コンテンツにする
  • 独自技術の必然性、価値をわかりやすく丁寧に表現する
こうしてすべてを盛り込んだ未デザインスライドが完成

さらにさらに、プレゼンを改善

かなり良くなってきたという実感がありました。
弊社デザイナー高瀬の手も入り、完成が近づいた、ああ、長かったなと思ったのも束の間。
まだ序章に過ぎなかったのです。。。

一旦の完成を見たように見えるver7.0

数々のピッチコンテスト覇者である弊社CEO布川に相談することに。
※以下の記事、ピッチイベントに挑む方に非常に参考になります。


【ICC優勝!】カタパルトグランプリを制したスタートアップピッチの極意|布川友也|note
こんにちはログラス代表の布川です!!!ログラスって何の会社なの?という方は是非、この記事を読む前に以下のページをご覧下さい! さて、この度 ICC KYOTO 2021「カタパルトグランプリ」にて優勝 させて頂きました!!!! 「カタパルト グランプリ」は、Industry ...
https://note.com/loglass_fukawa/n/ne890b3f834fe


CEO布川からもらったFBでさらに大幅に変更

一部を紹介します。

  • 内容について
    ストーリーの醍醐味である、どうしてGitHub的なソリューションなのか?が、全然伝わらない。
    「ARR(年間定常収益)で示すよりも、一般の人にも分かる売上のほうがいい」などの言葉の通じなさ。
    「1スライドで1メッセージ」でまとめる。
    視線が上下する構成は辞めて、みやすさを追求する。
    肝である、技術的困難さとして、「データモデルの永続的正しさが必要」は、どの会社でも当たり前では?
  • プレゼン
    書いてある内容をそのまま読まない。100回練習して完全に覚え切る。頭が真っ白になっても脳が勝手に喋るレベルまで覚え切る。
    スライドを進める際に、次のスライドへの期待を持たせる構成に。
    感情のグラフを作成し、抑揚ある話し方にしなければ要点が伝わらない。

「本当に間違いない。同意でしかない。」という言葉しか出ないFBでした。
加えて、さらに弊社広報檜山からも言葉遣いについてFBを貰いました。

創業時の思いから始まるシンプルなストーリーに整え、スライドを半分に。
あとは、愚直に100回練習。

結果、オーディエンス賞を頂ける、刺さるプレゼンに


エモさ×技術力×事業成長×ビジョン



参加しての感想

まずは、チャレンジして本当によかった!
私とログラス社、お客様と作り上げた3年間を振り返りながら、「何を伝えるか?どうすれば5分で伝わるか?」について徹底的に考え抜いた日々は久々に青春でした。

結果、CTO of the year2022には選ばれませんでしたが、優勝されたスマートラウンド小山CTOは、私のビズリーチ社時代の元同僚であり、親しい仲でもあります。本当に素晴らしい内容であったと改めて思っています。

CTOとして非常に優れた方々と肩を並べられ、オーディエンスの方々の最多の投票をいただけたことが、大きな自信になりました。

なにより、ログラス社が取り組んでいるミッション、社会課題について、非常に多くの方にお伝えすることが出来たという点で、経営者としての成長を感じられた日でもありました。

参照:Uzabase_Tech Twitterより|Tweet

我々が大切にしている3つのVALUEのうち、But we goを体現できたからこその成果だと思っています。

※But we goは、楽観へと逃げず、厳しい現実を直視しつつも、必ず壁を越えられる強く信じながら力強く進む、というVALUEです。

ログラス採用資料

3年前、CTOと名乗ることに戸惑っていた私にはきっと信じてもらえないだろう。
今後どんなに高い壁があっても、必ず越えていける。振り返って今はそう思えます。

※オフラインイベントならではのグッズもイケてた

CTO of the year2022、グッズもイケてた…!!



We are hiring!

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採用情報は以下から。


株式会社ログラス採用情報|Loglass Job Board
株式会社ログラスの採用情報です。ミッション、バリューや、活躍しているメンバー、求人情報を掲載しています。
https://job.loglass.jp/
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