■ 事業共創の背景
厚生労働省が発表した「事業場および労働者を対象としたテレワークの実施状況とストレスおよびメンタルヘルスに関連する要因に関する実態調査※1」によると、テレワーク導入後、労働者のメンタルヘルスやストレスが「悪化した」と回答したのは 10.5%であり、多くの事業場で、在宅勤務に合わせたメンタルヘルス、ウェルビーイング改善が求められています。
在宅勤務時のリラックス効果や集中を高めるための商品やサービスを利用することで、実際にメンタルヘルス・ウェルビーイングの改善に繋がっているかを、事前・事後の調査で定量的に観測し、データを活用した事業化を検討しております。
本事業共創では、在宅勤務時のウェルビーイング改善を目的とし、参画企業各社と共同で実証実験を行い、事業化を目指します。
※1:事業場および労働者を対象としたテレワークの実施状況とストレスおよびメンタルヘルスに関連する要因に関する実態調査
https://www.med.kitasato-u.ac.jp/lab/publichealth/telework/pdf/1.pdf
■ 実証実験イメージ
ラフールと博報堂で、メンタル状態・ウェルビーイングパターンを可視化
ラフール:
ラフールサーベイにより、メンタル、フィジカル、エンゲージメント、人間関係、組織関係、仕事内容、社内外ハラスメント、離職リスク、高ストレス者、をはじめとした総合的な人材データを可視化。加えて、リング型デバイスで、自律神経、心拍数(変動数)、睡眠状態も計測します。
博報堂:
「生活者ウェルビーイング21因子」を活用して行った生活者調査をもとに『ウェルビーイングタイプ診断(ソフトクラスタリング)』を開発、ウェルビーイングパターンを可視化します。『ウェルビーイングタイプ診断』は、ラフールサーベイに機能実装しているため、サーベイと併せて調査分析が可能です。
ライオン・Le Furoによる、商品やサービスの提供
ライオン:
より良い生活習慣を起点としたサービスやソリューション提供を検討します。
Le Furo:
ミネラル摂取を行うプロダクト「クラフト温泉®︎」や湯治SPAサービスの提供を行います。
■ 今後の展望
商品やサービスの利用による、在宅勤務時のメンタル・ウェルビーイングの変化を可視化することで、企業はデータをもとに適切な対策を図られるようになります。また、個々人のセルフケア意識が高まることで、ウェルビーイング状態が高まり、生産性の向上や業績の向上も見込めるようになります。
企業のウェルビーイング経営実現に向けて、共同での実証実験で得られたデータをもとに、各社検証評価をしてまいります。