ここは、インド・バンガロール。 言葉も文化も違うこども達が、たった一枚の壁画を、力を合わせて作り上げる。 そんな素晴らしい機会に、私たちアイティップスも関わらせていただきました。
今回は、2025年8月に開催された「日印こども壁画交流プロジェクト」の様子と、私たちがそこに込めた想いをお届けします。
日印こども壁画交流プロジェクトとは?
世界各地で国際壁画交流を行ってきた壁画家・西森禎子氏をリーダーに、日本のこども達がインドを訪問。バンガロールの学校に通うこども達と共に、巨大な壁画を制作する国際交流イベントです。
私たちアイティップスは、ベンガルール総領事館などと共に、このプロジェクトに協賛という形で参加させていただきました。
なぜ私たちにお声がけ頂くことができたのか?
実は私たちは、スーパーゼネコン・鹿島建設様からインドで建設工事を請け負う建設会社でもあります。現在担当している大規模工事はすでに2年以上の長期案件ですが、その現場で全協力業者の中から安全管理の徹底ぶりが評価され、表彰を受けた実績があります。
もちろん、インドの訓練校でも安全訓練は厳格そのもの。「安全第一」は私たちの文化です。今回も、そんな私たちの姿勢に期待を寄せていただき、「子ども達が安心して創作に打ち込める環境づくりをお願いしたい」と、この貴重な機会にお声がけいただいたのです。
国境を越え、一つの作品を創り上げるために懸命になるこども達。そしてその舞台を、情熱をもって支える主催者の皆様。
この素晴らしい挑戦を、私たちも支えたい。
私たちは、ヘルメットを含む安全対策備品を提供し、現場での安全管理を支援しました。その結果、子どもたちが安心して創作に集中できる環境を整えることに一役関わることができたのです。
声をかけてくださったMUSE CREATION代表の坂田マルハン美穂さん、ありがとうございました。
一枚の壁が「仲間」を育むまで
言葉が通じなくても、見た目が違っても、同じ目標に向かって絵の具に触れ、笑い合う時間。それは、言葉で「国際交流」を説くよりも、ずっと雄弁に、人と人の心を繋いでいきます。
完成した壁画には、日本とインドの自然、文化、歴史、そして宇宙や未来まで、こども達の希望が溢れていました。それは、友情の証であり、支える大人たちをも「仲間」にしてくれるものでした。
当日の様子と、新たな繋がり
壁画制作後の8月10日には「Japan Festival」が開催されました。 私たちもブースを出展し職業訓練校「oyakata」を紹介。現地に駆けつけたiTipsメンバーが、来場された多くの日系企業やインドの教育関係者の方々に、私たちの事業や想いを直接お伝えする機会をいただきました。
ブースでは嬉しい再会もありました。以前、社員教育をご依頼頂いた日系メーカー様が訪ねてくださり、私たち訓練校で学んだ卒業生の社員のご活躍ぶりを嬉しそうに語って下さいました。
私たちの活動がこうして信頼の輪を広げ、卒業生たちの未来に繋がっていく。
これ以上に嬉しいことはありません。
最後に
私たちが心から願うのは、今回のこども達のように、誰もが互いを認め合い、支え合える社会です。
それは、私たちが掲げる理念「すべてのがんばる人に、幸せを」の実現に他なりません。
そしてそのためには、日々の仕事や活動の中で「安全」を何よりも大切にすることが欠かせません。
現場での徹底した安全管理も、訓練校での厳しい安全教育も、その想いを未来に繋ぐための大切な基盤。
これからも、一人ひとりが身の安全を守り、笑顔で次の一歩を踏み出せるように。がんばりましょう!