- 【J1-09】_PdM
- 【H2-04】フロントエンドE
- K0-02_基盤PMO(EX)
- Other occupations (57)
-
Development
- 【H2-04】フロントエンドE
- H2-03_テックリードE
- J1-13_バックエンドSS
- J1-11_カスタマーサポート
- J1-10_Webアプリ
- J1-08_コンタクトセンター
- G1-03_AI室アプリ_ES
- J1-07デジGバックエンド
- J1-06デジGモバイルEng
- H2-05_テクG_SaaS
- H1-03技術統括G(SRE)
- I0-01_セキュリティ室GM
- J1-02_データマネジメント
- H4-05_データ連携
- 【G1-02】_AIプラット
- 【H4-02】データアナリスト
- H1-02_クラウドBiz
- H2-02_ソリューション
- 【K1-02】クラウドインフラ
- 【H4-04】ビジュアライズ
- H3-05_UI/UXG推進
- H3-06_UXリサーチャー
- 【H3-02】ディレクター
- H3-04_デザイナー
-
Business
- 【J1-09】_PdM
- J1-14_デジサPdM
- K2-03_ PJリーダー
- H4-06_データPdM
- J1-03_デジGPdMアプリ
- H0-02テクノロジーPMO
- E1-06_都政GPM(ES)
- E1-07_都政GPM(SS)
- E2-04_区市町村G PdM
- C2-02_財務・会計
- D1-05_採用Gパートナーズ
- J0-03_デジタル本部PMO
- E0-02_DX協働スタッフ
- 【D2-05】人材育成G
- 【D1-03】シニアリクルータ
- 【C1-01】_総務スタッフ
- 【D2-02】人材トレーニング
- K2-02_共同化Gスタッフ
- D3-01_人事労務リーダー
- 【D3-02】スペシャリスト
- D3-03_人事労務スタッフ
- 【C2-05】経営管理スタッフ
- 【D1-02】二刀流
- 【B1-02】法務アシスタント
- 【D2-01】人材コンサル
- F1-02_2030PdM
- C3-05コミュニティマネ
- Other
連載 「未来に渡す、仕事をしよう」
第1回:山内晨吾(東京アプリ アプリケーションエンジニア)
「自分のスキルや専門性を、社会と未来のために役立てたい」。本連載では、そんな思いでGovTech東京にやってきた職員が、仕事への思いを語ります。1回目は「東京都公式アプリ(東京アプリ)」のソフトウェアエンジニアとして参画した山内晨吾さん。「東京アプリ」は、都民一人ひとりが、スマートフォンひとつで行政サービスとつながることができる、東京都公式のスマホアプリです。将来的には役所に行かなくても、スマホから手続きや情報取得ができるようになるなど、デジタルの力で都民の皆さんの日常を便利にすることを目指しています。GovTech東京は「東京アプリ」のプロダクト設計、開発、UIUXデザイン等の技術面を担っています。
山内晨吾(やまうち しんご)
エンジニアである父の影響で、ものづくり大好き少年として育つ。新卒でヤフー株式会社(現LINEヤフー)に入社。数千万ユーザー規模のEC開発を担当し、iOSやバックエンドエンジニアとして従事。その後、株式会社メルカリへ転じ、アプリ開発とIoT端末メルカリポストの基盤構築をリード。モバイル・クラウド・IoTを横断したサービス立ち上げとグロースを経験。2025年4月にGovTech東京に参画。デジタルサービスグループに所属し、東京アプリの開発を担当。
目次
連載 「未来に渡す、仕事をしよう」 第1回:山内晨吾(東京アプリ アプリケーションエンジニア)
エンジニアが行政を変える瞬間を目の当たりに
自分の仕事の価値は「変えられた日常の数」で測りたい
行政サービスをアップデート可能なプロダクトへ
目指すは、都民のスマホに「Govフォルダ」
エンジニアが行政を変える瞬間を目の当たりに
幼い頃からデジタル技術が身近な環境で育ち、自然な流れでエンジニアの道へ進みました。ヤフーでキャリアをスタートし、メルカリではバックエンド・フロントエンド両方を経験しました。両社ともサービスの立ち上げ期に関わり、運良く急成長の現場を体験できたことが、自分の成長につながったと感じています。
そんな経験を経て、これからのことを考えていた時期に、かつての仕事仲間のエンジニアたちが続々とデジタル庁に参画していく流れが起きました。マイナンバーカードと保険証の連携や、パスポート更新手続きの簡略化など、次々に起こる変革を目の当たりにし、日常がアップデートされていく感覚に驚かされました。同時に、テクノロジーと行政の距離が急速に縮まっていることを実感しました。 社会インフラの中にエンジニアマインドが入り、ソフトウェアの影響力を発揮できることに大きな可能性を感じました。
さらにエンジニアたちが「もっと効率化できる!より良いものを目指せる!」と口を揃えることに、とても共感しました。やるからにはより良いものを、というマインドは、民間でユーザー満足度を追求する中で培われたエンジニアの重要なスキルだと思います。私自身もそうありたいと思っています。
自分の仕事の価値は「変えられた日常の数」で測りたい
そんな私の目に飛び込んできたのが、宮坂さん(GovTech東京理事長)の発信でした。「GovTech東京という組織を立ち上げてデジタル化を加速し、都民1400万人全員にその成果を実感してもらいたい」。その一言が胸に刺さり、「多くの人に、自分がつくったものを届け、日常を豊かにしてほしい。テクノロジーを一番必要としている場所にこそ、自分のスキルを使いたい」と気づきました。
そして、面接を重ねるうちに、東京アプリというサービスを内製でつくるという構想があることを聞いたのが、入職の決め手になりました。
例えばこどもが生まれたばかりの人なら、「まずはどんな手続が必要?どこで何を受け取ればいい?」って迷うと思います。一から調べるのは時間も手間もかかります。その時間を都民の総量に換算したら膨大な時間です。個人にカスタマイズされた情報が届き、申請手続まですべてスマホの中で完結できたら、どれだけの時間や手間が圧縮できるでしょうか。ユーザー数を追いかけるのではなく、「変えられた日常の数」によって自分の仕事を測ることで、日常をアップデートできると信じています。
行政サービスをアップデート可能なプロダクトへ
行政サービスには民間のプロダクトのような競合がなく、一度リリースしたら簡単に代わりを用意できません。しかもユーザーを特定の層に絞れないため、こどもから高齢者、デジタルに不慣れな方まで、誰が触れても迷わないユニバーサルなユーザー体験が求められます。加えてマイナンバーなど個人情報を扱う以上、高度なセキュリティ水準が不可欠。 まさに「技術課題のフルコース」です。だからこそ、毎日のように寄せられる多様なステークホルダーからの要望や意見にはすべて意味があると信じ、東京アプリの開発チームは一つ一つに耳を傾けるようにしています。
その声を素早くプロダクトに取り込むため、GovTech東京では内製での開発を進めています。民間出身のエンジニアが集まり、「行政システム=レガシー」という先入観を覆しながら、東京アプリを継続的にアップデート可能なプロダクトへ育てています。ユーザーのフィードバックを起点にサービスを磨き続けるのは、民間で当たり前のように行ってきた開発スタイルです。その経験とスキルを、今は行政というフィールドで生かせる手応えを感じています。
替えのきかない価値を提供できるということは、ものづくりをする人間にとって大きな喜びです。行政の仕事はその手応えと責任感を同時に味わえる希少なフィールドだと実感しています。
目指すは、都民のスマホに「Govフォルダ」
日本では、「GovTech(ガブテック)」という言葉の認知度はまだまだ低いと感じています。この現状は、私たちが日常生活を向上させるサービスを提供することでもっと変わっていくはずです。
先日アメリカに住んでいる知人に、スマホのホーム画面を見せてもらいました。ホーム画面には、SNSやお金などのアプリフォルダの隣に「Gov」フォルダが並んでいて、フォルダには市民証アプリや運転免許アプリ、州政府に関わるアプリが入っていました。その中から身分証明や搭乗券との連携、お酒を買う時の提示など、 生活の様々なシーンで活用していました。もちろんその人だけでなく、多くの人のスマホには当たり前に「Gov」フォルダが入っているらしいです。それくらいテクノロジーを通じて、行政が日常生活に浸透していると聞きました。
私たちは、都民のスマホから行政サービスにワンタップでアクセスできる便利な都市生活を、東京で実現したいと考えています。その第一歩として、「東京アプリ」を自信を持って薦められるクオリティに磨き上げることが求められます。アプリの便利さを実感していただいてこそ、暮らしと行政がつながり、デジタル行政が日常の当たり前になります。
「東京は、世界に誇れるデジタル都市だ」と胸を張って言える未来を、エンジニアリングの力でつくりあげていきます。そのダイナミズムの只中に立てることを、誇りに思っています。