こんにちは、ファストドクター代表の水野です。
この度、「Startup Culture Lab. 2025年度 #1 「ミッション・ビジョン・バリューを浸透させる社内コミュニケーションとは?」に登壇しました。
唐澤さんを始め、岩崎さん、佐々木さんありがとうございました!このnoteでは、イベントでお話しした内容を改めて整理し、ファストドクターのミッション・ビジョン・バリューと、今後の採用についてお伝えしたいと思います。
開催概要
開 催:2025年5月14日(水) 18時 〜
イベント:Startup Culture Lab. 2025年度 #1
テーマ:ミッション・ビジョン・バリューを浸透させる社内コミュニケーションとは?
共 演:岩崎 由夏 氏(株式会社YOUTRUST 代表取締役CEO)、佐々木 丈士 (元 株式会社INFORICH 執行役員CHRO)、唐澤 俊輔 氏 (Almoha共同創業者COO / 一般社団法人カルチャーモデル研究所 代表理事)
ミッション・ビジョン
- 「減らす」ではなく「なくす」という覚悟
ファストドクターは「生活者の不安と、医療者の負担をなくす」をミッションに掲げています。
この言葉には「生活者」の方々の医療的な不安を取り除きたい、そして日本の医療を献身的に支える「医療者」の方々の負担を取り除きたいという2つの思いが込められています。実は創業した瞬間には、このミッションは設定しておらず、2018年に当時の経営陣で議論して言語化をしました。このときに私たちが大切にしたのは「このミッションが達成されたら、この会社を解散してもよい」と思えることを会社のミッションに掲げようということで、あえて「負担を減らす」のではなく「負担をなくす」としました。これは今もなお、変わらない私たちの覚悟です。
ビジョンに関しては、Vision2025「不要な救急車利用を3割減らす」とVision2030「1億人のかかりつけ機能を担う」の2つを掲げています。期限を設けて達成を目指したいという思いがあり、具体的な年号と達成したい数字を入れて作成しました。Vision2030はコロナ禍を経て、会社が急成長する中で、創業時に考えていた救急医療の領域だけでなく、日本が今後の大きな医療課題として抱える「かかりつけ機能 (※1)」の不足を担う存在を目指していこうということで再設定し、会社の事業領域も一層拡張していく方向へ舵を切りました。
(※1 かかりつけ機能:身近な地域における日常的な診療、疾病の予防のための措置その他の医療の提供を行う機能)
創業当初は、生活者の方々に向けたBtoC事業に100%注力していました。夜間・休日に医師が家にかけつけることで、患者さんを助けることができる。そして感動してくださる。しかし、その一方で医療従事者が疲弊してしまったら、「負担」を転移させるだけになってしまうのではないかという思いを抱いていました。
北海道のセイコーマート創業者である赤尾昭彦氏が語っている「インフラであるということは、それを提供している人が不幸なものはインフラとは言えない」という言葉があります。それを提供している人が幸せでなければ意味がない。私たちにとっても、医療者が疲弊し不幸になってしまう状態では、真の医療インフラとは言えません。だからこそ生活者と医療者、双方の課題をなくすことで真のインフラを創造できると信じていますし、それが私たちの存在意義であると考えています。
バリューについて
ファストドクターでは、以下のバリューを掲げて日々の業務の行動指針としています。バリューとは「社の人間としてあるべき行動」を示すものですが、人の行動や価値観はそれまでの経験や判断に深く根ざしていますよね。それを、会社が後から「これがバリューだから」としても、そう簡単に人が変わるものではないと思っています。だからこそ、採用選考時の判断基準として「当社の価値観をともにしていただけるか」という視点は重要だと考えています。
例えば「Go,GEMBA」
当社は「現場に行ってなんぼ」。例えば、「ひたすらデスクで難しいことを考えることだけが好き」という方が必要とされる会社もあると思いますが、今のファストドクターはそういった価値観の方には辛いかもしれません。医療従事者の方々、医療を必要とする方々に何が起こっていて、そこでは何を必要としているのか、そうした声や状況に自ら触れにいくことに価値を感じられる。そういった方はきっと当社のカルチャーに合っているのだと思います。
ミッション/ビジョン/バリューの浸透
当社では社内のカルチャーを定量的に把握するサーベイを定期的にとっていますが、「ミッションへの共感度」のスコアは非常に高く、強みの一つだと考えています。
一方で入社時に「強いミッションへの共感」を必ず求めているか?というとそうではなく、業界課題というのは、その業界に深く入り込むことによって見えてくるものだと考えています。ミッション・ビジョンの共感性については入社後に育てていけるものですし、それは経営者にとっての義務です。ファストドクターではその手段のひとつとして、より一層社内での共通認識を高めていけるように、現在「社内シンポジウム」というものを開催しています。
例えば「Vision2030『1億人のかかりつけ機能を担う』とは何か?」というテーマや、外部の専門家を招いて「組織づくり」をテーマとした回を開催をしてきました。このシンポジウムを通じて、組織が大きくなっても価値観の共有を維持し、ミッション/ビジョン/バリューを「共に考える」文化を今後も育てていきたいと考えています。
社内シンポジウム時の様子
社員総会時の集合写真
事業について
少し事業についても触れておくと、当社は実際リアルに人・モノが動くことで成立しているリアルオペレーションの事業です。一方医療系ベンチャーの多くは、SaaSなどプラットフォーマー型の事業で、優秀なエンジニアがソフトウェアを開発してセールスが売り込むことで完結できます。
例えるならファストドクターは医療業界のAmazonです。サイト自体は楽天やYahoo!などと大きく変わりませんが、Amazonは裏にある物流や倉庫に強みがあります。我々ファストドクターも医療の世界で「リアルオペレーションに強みを持った会社」というのが、他の医療ベンチャーとの大きな違いです。この強みを活かし、医療経営支援事業にも取り組んでいます。
ミッション・ビジョンがあったおかげで、やらなかったことが1つあります。コロナ禍で世の中の状況が変わる中で、多くの企業が参入されていた自由診療(美容やAGAなど)の領域です。
ファストドクターとしても、キャッシュフローのことを考えてそういった議論が上がったことはありましたが、私たちのミッションに照らし合わせた時に、私たちが出した答えは「コンプレックスを煽るような自由診療には参入しない」でした。たとえマネタイズの可能性があっても
・我々のリソースをそこに使うべきではない
・会社を信じて入社してくれた従業員が目指す姿とは違う
という判断をしました。
ミッションは抽象的な部分もあるので、解釈によっては多くの事業への参入が可能ですし、もしかしたら今のビジョンが解消していると自信を持って言える状態になった時にはそういった領域に参入することになるかもしれませんが、その時はミッションをまた「解決したい課題・ありたい姿」を検討し直す必要があるかもな、と考えています。
全力採用中です!
最後に、現在28ポジションの採用をしています。今特に募集強化をしているポジションについて、紹介させてください。
ビジネス
開発
SREエンジニア
TechLead
プロダクトエンジニア
AI新規事業|DX推進
医療現場のオペレーションに強みがあるからこそ、テクノロジーを活用しながら、直接的に現場オペレーションを改善し続けることができます。AIによって医療ドメインを劇的に進化させる可能性にチャレンジでき、また自分が「何のために取り組んでいるのか」手触り感を感じることができます。裁量を持って取り組める今だからこそ、面白いフェーズです!
カジュアル面談も受付中です!
もし具体的なポジションに迷われている方や、ファストドクターのミッション・ビジョン・カルチャーについてもっと知りたい方は、ご興味を持っていただけた方は、ぜひお気軽にご連絡ください。カジュアル面談も受け付けています。
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一緒に医療の未来を創りましょう。