私たち「こども子育てサポートルームSAKU」は、発達に特性をもつ子どもや子育てに不安を抱えるご家庭を支援する場所です。名前に込めた「SAKU」は、“一人ひとりが自分の花を咲かせてほしい”という願いから。私たちが掲げる理念は、系列の志免さくらこども園と同じく 「自分の人生を自分で決められる人を育てる」 です。
子どもたちが自分らしく歩んでいけるように支えるためには、専門性と人間性を兼ね備えた職員が必要です。その中でも、事業所運営の要となるのが「児童発達支援管理責任者(以下、児発管)」です。今回は、児発管になるまでの流れを、これから福祉や教育の分野でキャリアを積みたい方に向けてご紹介します。
児発管とは?
児発管は、児童発達支援や放課後等デイサービスに必ず配置される専門職です。主な役割は以下の通りです。
- 子ども一人ひとりの「個別支援計画」を作成
- 日々の支援の進み具合をモニタリングし、必要に応じて見直す
- 保護者や学校・医療機関・行政などとの連携窓口となる
- 職員の支援内容を調整し、チームをまとめる
つまり、児発管は子どもたちの未来を見据えながら「支援の方向性」を描き、現場の実践を支える“司令塔”なのです。
児発管になるために必要な条件
児発管になるためには、大きく分けて 「実務経験」 と 「研修受講」 の2つが必要です。
実務経験
- 有資格者(保育士、教員免許、社会福祉士、精神保健福祉士、公認心理師など)
→ 通算5年以上の実務経験(うち3年以上は障害児・障害者分野) - 無資格者
→ 通算10年以上の実務経験(うち5年以上は障害児・障害者分野)
ここでいう実務経験とは、障害児通所支援での直接支援や保育園・幼稚園での保育、児童養護施設での養育、特別支援教育の指導などです。事務や送迎だけの仕事は該当しません。
勤務証明書をもとに自治体が認定しますので、経験年数のカウントはとても大切です。
研修受講
実務経験を満たしたうえで、都道府県などが実施する 児童発達支援管理責任者研修 を修了する必要があります。
- 基礎研修:児発管として配置される前に受講する入門編
- 実践研修:児発管として勤務経験を積んだ後に受講する応用編
この2段階を経ることで、制度理解から実践的マネジメントまで幅広い専門性を身につけていきます。
児発管になるまでの流れ
- 資格・勤務経験を確認
自分の経験が要件を満たしているかを整理します。 - 勤務先で候補者に選ばれる
法人から「児発管候補」として推薦を受けます。 - 基礎研修を受講・修了
修了後は事業所で正式に児発管として配置可能になります。 - 実務を積む(概ね1~2年)
個別支援計画の作成やモニタリング、関係機関連携などを経験します。 - 実践研修を受講・修了
高度な専門性を習得し、一人前の児発管として成長していきます。
SAKUで児発管を目指す魅力
こども子育てサポートルームSAKUでは、「一人ひとりが自分の人生を自分で決められる」よう支援することを理念としています。そのため児発管には、単に制度に沿った計画をつくるだけでなく、子どもや保護者の思いを丁寧に聞き取り、支援をともにつくる姿勢が求められます。
SAKUで働く魅力は、児発管としての専門性を磨けるだけでなく、子どもや保護者と深く関わりながら「人が自分らしく花を咲かせる瞬間」に立ち会えることです。小さな成長や保護者の安心の積み重ねが、やがて地域全体を支える大きな力につながっていきます。
まとめ
児発管になるには、
- 実務経験(資格の有無で年数が異なる)
- 基礎研修・実践研修の修了
という2つの条件をクリアする必要があります。
時間と努力は必要ですが、その道のりはきっと、子どもと家庭を支える力を大きく育ててくれるはずです。
「子どもと家庭を支える存在になりたい」
「福祉や教育の経験を活かしてさらに成長したい」
そんな想いを持つ方にとって、児発管は大きなやりがいと成長のチャンスを与えてくれる役割です。
こども子育てサポートルームSAKUでは、子どもと家庭の未来を支えたいと願う仲間を歓迎しています。ともに学び、成長しながら、一人ひとりの花を咲かせる支援を広げていきませんか。