採用担当者が見ているのは、「この人はシステム開発の流れを理解し、実際にプログラムを開発した経験があるか?」という点です。日本教育クリエイトにおいてでも、以下のポイントが明確になっていないと、経験値の判断が難しくなります
1. 開発業務と開発周辺業務の違いを理解する
「開発業務」とは、システムのコードを書き、アプリケーションの機能を実装し、バグ修正や最適化を行うことを指します。一方で、「開発周辺業務」は、テストや運用、データ抽出、設定変更など、開発に関わるがコーディング自体を伴わない業務を指します
例えば、以下のような業務を主に担当していた場合、それは「開発経験」とは言えないかもしれません
- SQLを使ったデータ抽出やレポート作成
- 既存システムの設定変更(コード改修なし)
- テスト仕様書の作成やテスト実施のみ
- マニュアル作成やドキュメント整理
「開発に関わっていた」だけではなく、実際にプログラムを書き、システムの一部を作り上げた経験があるかどうかが重要です👍
2. 開発環境=担当業務の記載になっているもの。また、不明瞭な職務経歴書は評価されにくい
採用担当者が困るのは、「どのような開発環境で、どんな業務を担当していたのか」が明確でない職務経歴書です。また、開発環境=担当業務のご経歴もよく見かけます。「Webシステムの開発に携わる」と書かれていても、それだけでは技術レベルを判断できません。実際に以下のようなポイントを具体的に書くと、経験の深さが伝わりやすくなります✨
(1)どういった開発環境でどれぐらいのチーム規模で、作業をしていたのか?
- OS、プログラミング言語、フレームワーク、使用したツールなど
- 例:「Linux環境でPHP(Laravel)を使用し、MySQLを利用したWebシステム開発」
- 例:「エンジニア5名のチームで、API開発を担当」
(2)開発工程のどの部分を担当したのか?
- 要件定義 / 設計 / 実装 / テスト / 運用・保守 のどの工程か
- 例:「詳細設計から実装、単体テストを担当」
(3)プログラムの仕組みを理解しているか?
- ただライブラリを利用しただけでなく、カスタマイズや独自実装をしたか
- 例:「WordPressのプラグインを利用しつつ、独自カスタマイズでAPI連携を実装」
特に、業務でプログラムを書いていた場合は、「どの部分をどのように実装したか」を明記することがとても大切です😊
3. 開発工程全体の理解があるか
エンジニアの職務経歴書を見ていると、「自分が担当した業務」だけを箇条書きするケースが多いですが、採用側は「どこまで開発工程を理解しているか」を重視しています🐈
例えば、単に「API開発を担当」と書くのではなく、以下のように工程の中での役割を記載すると、理解度が伝わります☝️
- APIの設計(RESTの設計方針、エンドポイントの設計)
- 実装(DB設計、ORMの利用、認証・認可)
- テスト(単体テスト・結合テストの実施)
- デプロイ(CI/CDを活用したリリースフロー)
開発の流れを理解していることが伝わる職務経歴書は、採用担当者に「即戦力」としての印象を与えます
まとめ
エンジニアとしての職務経歴書を書く際には、どんな開発を、どの環境で、どこまでの範囲を担当したのかを明確にすることが重要です。採用担当者は開発工程全体の理解度を見ていますので、「何をどこまでやったのか」を具体的に記載し、採用担当者に「この人は開発を理解している」と思ってもらえる内容にすることが、次のキャリアへの大きな一歩になりますよ😊