「子どもに挑戦する姿を見せたい」「新しい世界を知りたい」――。
そんな想いを胸に、人材エージェント業界へ飛び込んだママ、益田さん。進学塾での勤務から大手オフィス家具メーカーへとキャリアを歩み、結婚や出産を経ても働き続けた経験を活かし、なぜ今、転職を決意したのか。
「年齢に左右されないエイジレスな支援」を掲げる会社での活躍や、子育てとの両立で感じるやりがいとは――。本日はインタビュアーの橋本が、益田さんのリアルな想いを伺いました。
進学塾から大手メーカーへ――「働き続ける」基盤を築く
橋本:まず、益田さんのこれまでのご経歴を教えてください。
益田:はい。最初は中学受験の進学塾で、顧客管理や入退塾手続き、引き落とし処理などを担当していました。子どもたちの成長を身近に感じられる一方で、夜間勤務が続き終電帰りになることも多く、「この働き方を長期的に続けられるだろうか」と悩むようになったんです。
橋本:そこで転職を決めて、大手オフィス家具メーカーへ。
益田:はい。オフィス家具の営業アシスタントとして、受発注管理や見積もり対応、顧客からの問い合わせなど、多岐にわたる事務業務を行っていました。学校や官公庁にも製品を納める企業だったので、社内には長く勤めているベテランの方が多かったですね。安定感があって、結婚や出産を経ても働き続けやすい環境が整っていました。
「ママとしての働き方」から「挑戦する姿を見せる」にシフト
橋本:長く働ける環境だったと思いますが、そこからさらに転職を考えたのはどうしてでしょう?
益田:大きなきっかけは、子どもが生まれて「自分がどんな姿を見せたいか」を深く考えるようになったことです。安定を得られる働き方は素晴らしいですが、「もっと新しい世界に挑戦するところを子どもに見せられたらいいな」と思ったんですよね。
仕事と子育てを両立しながら、「本当にやりたいことは何なのか」を改めて見直したときに、人材エージェントの仕事が気になり始めました。
橋本:具体的にはどういう経緯で人材エージェント会社に出会ったんですか?
益田:将来的にITの知識が必要になる時代だという思いがあって、企業選びをする中で今の会社を見つけました。そこが“エイジレス”を掲げていて、年齢に関わらず挑戦し続けられる社会を支援する姿勢に非常に共感したんです。私自身も年齢を重ねてもチャレンジする気持ちを持ち続けたいという思いがあったので、ここでなら新しいスタートが切れると思いました。
エージェント業界へ:過去の「しっくりこなかった」体験が転機に
橋本:もともとエージェントとして働くことには興味があったんですか?
益田:実は以前、転職活動をした際にエージェントを利用したことがあるんですが、そのときは「もっと寄り添ってくれてもいいのに」という場面が多くて…。求人票を機械的に案内されるだけという印象を持ったこともありました。
でも逆に、それなら「自分が理想とするエージェントになればいいんだ」という思いが高まったんです。人の人生に関わる仕事は責任も大きいけれど、その分やりがいも大きい。子どもに「挑戦するママの姿」を見せるにはもってこいの仕事だな、と。
橋本:なるほど。ご自身の経験がエージェントへの道を後押ししたんですね。
益田:はい。実際に働き始めてからは「イメージしていた通りだ」と感じる部分もあれば、「こんなに学ぶことが多いとは!」という驚きもあって、毎日刺激的です。
62歳の方を定年60歳の企業に紹介し、内定獲得!「エイジレス」の実感
橋本:人材エージェントとして印象的だった事例はありますか?
益田:やはり、定年60歳の企業に62歳の方をご紹介して、無事に内定を獲得できた事例ですね。普通なら「年齢の数字だけで厳しいのでは」と判断されがちですが、当社が取引している企業には「経験や人柄を重視したい」というところが多いんです。
その方のキャリアや強みを丁寧に伝えることで「会ってみたい」という流れになり、実際に面談を重ねるうちに「まさに必要な人材だ」と評価をいただけました。これぞ“エイジレス”な採用だと実感しましたね。
橋本:年齢という壁を越えられるのは大きいですね。
益田:そうですね。私自身もそれを経験できたことで、「やりたいことを諦める必要はない」と心から言えるようになりました。自分が挑戦したいという気持ちだけでなく、候補者の方にも「年齢を理由に萎縮しなくていいですよ」と背中を押せます。
子どものプログラミング話にもついていける! 新しい知識を得る楽しさ
橋本:IT系の求人も多いと聞きました。知識面で大変なことはありませんか?
益田:最初は「知らない言葉ばっかりだ…」と戸惑いましたが、逆に学びが多くて面白いです。例えば、新しいプログラミング言語や技術の話に触れるうちに、「そういえば子どもが学校でこんなこと言ってたな」と繋がる瞬間もあって。
家で「これってどういうもの?」と子どもに聞いたり、子どもから「ママ、それ知ってるんだ?」と驚かれたり(笑)。仕事を通じて親子の会話が増えるのは意外なメリットでした。
ベンチャーだけど落ち着きがある? 幅広い世代が活躍する社内の雰囲気
橋本:ベンチャー企業というと、若いメンバーばかりで体育会系というイメージもありますが、実際はどうでしょう?
益田:そこが意外だったんです。私の中では、新卒時代に参加した合宿研修のイメージが強くて「ベンチャー=体育会系」と勝手に思ってしまっていましたが、今の会社は20代から60代まで本当に幅広い世代が働いているんですよ。
確かにスピード感はありますが、皆さん穏やかでポジティブ。チーム間での助け合いも自然に行われています。たとえば候補者さんが立て続けに書類選考で落ちてしまったときも、「大丈夫、次はきっと上手くいくよ!」と声をかけてもらえたり、成功体験を共有したり。ベンチャー企業だけど落ち着いた雰囲気があるので、自分としてはすごく働きやすいです。
橋本:なるほど。幅広い世代が混在していると、人間関係も柔らかくなるのかもしれませんね。
益田:そう思います。日頃の雑談の中でも、若いメンバーの新しいアイデアとベテランの知見が交じり合っていて、話しているだけでも刺激的なんです。年齢の違いをお互い楽しめる環境というか。これも“エイジレス”な社風の一端なのかな、と感じます。
次に仲間に加わってほしいのは「明るく前向きな人」
橋本:最後に、もし今後仲間が増えるとしたら、どんな方と働きたいと思いますか?
益田:やはり明るくてポジティブな方がいいですね。人材エージェントの仕事は、候補者さんや企業の状況が変化しやすいので、うまくいかないときはチーム全体がどんよりしてしまうこともあります。そんなときに「元気出していこう!」と空気を変えてくれる人がいると助かりますし、前向きにリカバリーできると思います。
そういった方が増えれば、候補者さんとの面談でも自然と温かいムードを作れますし、結果として双方にとって良い転職活動に繋がるんじゃないかなと。
インタビューを終えて
進学塾での夜型勤務から、大手オフィス家具メーカーでの安定就業。そして「子どもに新しい世界に挑戦する姿を見せたい」という想いを軸に、人材エージェントとして新たなキャリアを切り開いた益田さん。
定年60歳の企業に62歳の方を紹介し、無事に内定を得られた実績など、年齢にこだわらない採用をサポートする彼女の働き方はまさに“エイジレス”の体現と言えそうです。
ベンチャー企業ながら20代から60代まで幅広い世代が活躍し、落ち着いた雰囲気のなかで互いに助け合う。そんな職場環境で、ポジティブにチャレンジを続ける益田さんの姿は、多くの候補者にとっても「もう一歩踏み出してみよう」と思える支えとなるはず。
親子の会話にITの最新話題が飛び出すほど、日々新しい知識を吸収しながら仕事に取り組む彼女の姿勢は、「挑戦する大人はかっこいい」というメッセージそのもの。今後、益田さんがどのようにキャリアと子育てを両立させながら新境地を拓いていくのか、ますます楽しみです。
三浦 池田 益田
人材紹介事業部メンバー