BaseMeでフィールドセールスを務める田中氏。新卒でマイナビに入社し、求人広告営業や新規事業の立ち上げに携わったのち、2025年にBaseMeへジョインした。
大手企業で培った営業力を武器に、より経営の近くで、スピード感ある環境で成長したい。そんな思いを胸に飛び込んだのが、まさにこれからカルチャーを創り上げていくアーリーフェーズのBaseMeだった。
今回は、田中さんの視点から、彼が数ある選択肢の中からBaseMeを選んだ理由、セールスとして感じるやりがい、プロダクトの進化の裏側、そして「新卒採用市場の常識を覆す」挑戦に懸ける思いを紐解く。
大手企業を離れ、BaseMeに飛び込んだ理由
インタビュアー(以下、Q): 本日はありがとうございます。まずはこれまでのご経歴を含めた自己紹介をお願いできますでしょうか。
田中: ありがとうございます。私は新卒で株式会社マイナビに入社しました。キャリアは二つのフェーズに分かれます。一つは、8年間にわたるアルバイト向け求人広告の営業および営業マネージャーとしての経験です。もう一つは、その後の1年半、マイナビ社内での新規事業立ち上げにおける営業マネージャーの経験です。
Q: 長きにわたり大手企業で活躍された後、今回初めての転職でBaseMeにご入社されました。改めて、BaseMeへの入社理由や経緯をお伺いできますか?
田中: ありがとうございます。大手の企業ではよくあることだと思いますが、よりスピード感をもって意思決定できる環境や、経営層と近い距離で仕事ができる環境で働きたいと感じていました。将来的に自分のキャリアを考えていく中で、「そもそも組織・会社はどのように成長していくのか」といった点に関心が高まりました。そこからスタートアップ企業に行きたいという目標が定まり、自身の強みである営業とHRの知見を活かしたいと考えたところで、BaseMeに出会いました。
Q: 多数のスタートアップの中から、BaseMeを選ばれた決め手は何だったのでしょうか?
田中: 目指す世界観やバリューに強く共感すると同時に、プロダクト自体にも大きな魅力を感じました。特に、その人の人生全体を通じてキャリアを共に描けるような存在へと成長していく可能性を秘めており、将来性の高さを強く感じています。また、開発スピードが非常に速く、進化を続けている点にも大きな魅力を感じています。
そして何より、「人」の部分ですね。CEOの勝見さん、COOの影山さんに直接お会いし、尋常ではない熱量を感じました。彼らの近くで働ける環境は魅力的だと感じました。実は、就職活動中に他にもスタートアップの企業様と面談もしたのですが、プロダクトや会社への熱量が一番強く感じられたという部分で、入社の決め手の一つになりました。
Q: 他の社員からも勝見さんの人柄に惹かれたというお話を聞くのですが、田中さんは実際に話してみてどうでしたか?
田中: そうですね、熱量はもちろんですし、すごく表情がいいというか、生き生きしているんですよね。多分勝見さんがみんなから好かれるのだろうな、という印象を受けました。外部の企業様も含めて、彼が会社の顔である以上、BaseMeという会社自体も多くの方から好かれているのだろうと確信しました。
信頼を積み上げ、期待を預かる。人と向き合う営業の原点
Q: 現在の役割であるフィールドセールスとして、どのようなミッションを担っていますか?
田中:私の役割は、BaseMeのフィールドセールスとして新規顧客の開拓を担うことです。リードの獲得から商談、そして受注までを一貫して担当し、現在は正社員の私と業務委託メンバー1名、そしてマネージャーであるCCOの影山さんという少数精鋭体制です。スピード感のある環境で、日々挑戦を重ねています。
まだ、入社して1ヶ月半ですが、その中でも最もやりがいを感じるのは、提案を通してBaseMeのプロダクトの価値が伝わり、お客様から「あなたに期待します」と言っていただける瞬間です。その言葉には、成果への期待だけでなく、信頼を託してもらえる実感があり、営業としての誇りを強く感じます。まさにお客様からの期待を預かっていると思っています。
先ほどのお客様から「期待を預かる」という言葉は、BaseMeに入社してから影山が話していた言葉で、 私自身、心から共感したものです。我々のプロダクトは、お客様にとってまだ未知の部分もあります。だからこそ、単なる「受注」ではなく、「期待をお預かりする」という感覚を忘れずにいたい。成果だけでなく、信頼の重みを感じながら向き合うことで、関係性の質も変わってくると感じています。
そして何より、自分自身が心がけているのは信頼を得られる人であることです。約束を守る、誠実に対応する。スーパーマンにはなれなくても、「この人なら任せられる」と思ってもらえる営業でありたいと考えています。
さらに、社内においても働きやすく前向きな環境をつくることを大切にしています。”人”に深く関わる領域の会社だからこそ、まずは働く自分たちが生き生きとし、やりがいを感じられる場であること。それが、良い仕事につながると信じています。
大企業からベンチャーへ。田中さんが感じた「変化」と「成長」
Q: 転職する前と今を比べて、働き方や仕事のスピード感は変わりましたか?
田中: 前職と比べると、働き方もスピード感も大きく変わりました。以前の職場は、しっかりと仕組みが整っていましたが、その分一つひとつの動きに時間がかかり、他部署との連携も限定的でした。例えば、人事部門の方と直接話す機会など、ほとんどなかったんです。
一方でBaseMeは、組織が非常にコンパクトでフラットです。今では隣に人事担当の岩本さんがいて、日常的に意見交換ができる距離感。提案内容に関する相談プロセスもスピーディーで、気づいたら新しい商品が増えていると感じるなど、サービス開発のスピードも速い。常に変化する環境の中で、インプットとアウトプットを素早く繰り返すことが求められています。CEOやCOOとの距離も近く、意思決定が速いのがBaseMeらしさだと思います。
入社してまだ1ヶ月半ほどですが、自分の中でも確かな変化を感じています。特に大きいのは、自分の一つの動きが会社全体に影響するという感覚を持つようになったことです。大企業にいた頃には味わえなかった、事業全体を俯瞰しながら動く視点が身についてきた気がします。
また、クライアントの業界や規模が多様なため、業界知識を横断的に学ぶ機会が増え、営業としての引き出しも広がっています。さらに、BaseMeはAIツールの活用に積極的で、営業活動の中にAIを自然に組み込む経験も新鮮です。
「売る」だけではなく、「プロダクトを育てる」フィールドセールスが担う挑戦
Q:BaseMeの大きな魅力だと感じる点はどこですか?
田中: 私が感じるBaseMeの大きな魅力は、学生ユーザーが使う「BaseMe AI」というプロダクトの完成度の高さです。自分が就活生だったら、間違いなく使っていたと思うほど便利だと感じています。就職活動では「自分の経験をどう言語化するか」が難しいポイントですが、BaseMe AIはその課題に対して、学生一人ひとりの経験を整理し、適切な表現に導いてくれます。他社にない独自性と、就活生のリアルな課題解決に直結したプロダクトである点が、何よりの強みです。
そしてもう一つの魅力が、営業と開発の距離の近さです。BaseMeでは、クライアントから頂いた意見がすぐにプロダクト改善につながる仕組みがあります。実際、勝見が商談に同席し、クライアントの声をその場で吸い上げ、プロダクト開発に反映することもあります。
私自身も、「売る」ことだけでなく、「プロダクトを育てる」ことを自分のミッションの一部と捉えています。顧客と向き合いながら、得られた声をチームに還元する。それが結果的に、より価値あるサービスをつくることにつながると考えています。
BaseMeのプロダクトづくりは、クライアントよりもユーザー(学生)体験を起点にしているのが特徴です。多くの企業が企業側のニーズを中心に開発を進める中で、BaseMeは「就職活動をつらいものではなく、自分を知ることからどんな未来があるんだろう」と、楽しくなるようなサービスになることを目指しています。ユーザーが自分の可能性を楽しみながら広げていける体験を設計することで、結果的にクライアントにも魅力的な学生が集まり、採用成功につながる。そんな循環を生み出すことが、BaseMeのプロダクトコンセプトです。
また、セールスとして既存のプロダクトを育てることだけでなく、事業開発(BizDev)としての意識も強く持っています。入社初日から勝見に「(将来的には)セールスだけでなく、一緒にBizDevできることを楽しみにしてます!」と言われました。クライアントのリアルな声を最前線で聞けるのはセールスだからこそ、その情報を正しく持ち帰り、事業やプロダクトに還元していくことも、自分の責任だと思っています。現在は、週1回行われる「ビジネスモニタリング」という全社ミーティングで、開発中のデモを見ながら意見を出す場にも参加しています。最終的には、セールス全員がBizDevのマインドを持つ組織になることを目指しています。
BaseMeでの挑戦と未来を共に創る仲間へのメッセージ
Q: 今後、BaseMeで目指す目標を教えてください。
田中: まず、私がBaseMeで目指しているのは、新卒採用市場において「当たり前にBaseMeがある」世界をつくることです。現状は、こちらからアプローチして初めてサービスを知り、ご発注いただくケースがほとんどですが、今後は「学生から高い認知と定評がある」という理由で、企業側から自然に「BaseMeを使いたい」と言っていただける状態を目指しています。これが実現すれば、商談の楽しさもさらに増えるはずです。
BaseMeでの仕事の魅力は多くあります。大企業からの転職を考えている方にとっては、組織の垣根を超えて自分でルールをつくりながら動ける点が大きな魅力です。そして、心から「良い」と思えるプロダクトを提案することも、営業の楽しさを大きく左右します。知名度は前職の方があったかもしれませんが、今は「このプロダクトを提案したい」と思える実感を持ちながら営業できるのが大きな違いです。自社プロダクトを持つ事業会社で事業を推進できる楽しさも、BaseMeで働く価値の一つです。
組織風土もユニークです。BaseMeは良い意味でカオスで、多様な人が集まる環境です。正社員13名のうち外国籍メンバーが4名おり、社内で英語で会話する場面も日常的に見られます。社内の雰囲気は非常にフランクで、無理に気を使う必要もありません。
BaseMeにジョインすることで得られるものとしては、BizDev的な事業開発に関わる経験や、営業組織を作っていくフェーズでの活躍経験があります。周囲には頼れる優秀なメンバーや手厚いサポートも多く、スタートアップながら挑戦しやすい環境です。素直で元気があり、行動力がある方なら、きっと活躍できると思います。
社内においても、働きやすい環境づくりやコミュニケーションを大切にしています。人を扱う会社だからこそ、社員が生き生きと楽しく働ける環境を整えることが、自分にとっての責任であり、使命でもあります。