2024年11月29日|福島良典 | LayerX
(※ 社内報です。8-9割社内向けに書いています。この半年、LayerXの皆が取り組んでいたことがいかにすさまじいものだったか、困難を乗り越えてきたのかを公開することで、LayerXの皆が外に話しやすくするために公開します。今回やり遂げたことに自信をもってほしいです。) ...
https://note.com/fukkyy/n/n8d4e2ae0a932
こんにちは!セブンデックスでビジネスディレクターをしているすぴすたこと、平井です。
7期初めの2024年の10月からマネージャーを拝命しまして、約2ヶ月間ほど経ちました。マネージャーになってからというもの、今までよりも社内の組織に向き合う機会が増えました。
また、同時にクライアントワークのプロジェクトも、規模の大きな企業を担当していることもあってか、支援会社として外部の組織をどう動かすかということも日々意識しております。
そんな社内外の組織に向き合う中で、今自分の中で考えていることを綴っていきます。
ここ最近まで、「自らが何かしらポジションを取れば、それに対して組織は動いてくれるだろう」と驕りがありました。
社内に対しては、「こんな会社にしていこう!」と魅力的なビジョンを示して、それに対して「みんながこれをやれば実現できます!」と道筋を示せば、みんなそれに共感して、達成に向けてアクションをしてくれるだろうと。
社外に対しては、与件を達成するための方法としてA案、B案、C案という選択肢を提示し、それぞれのメリット・デメリットを説明して、そこから論理的に考えて「自分はA案が御社にとって最適だと考えます!」と言えば、クライアントはその提案を承認してくれて、プロジェクトが進むだろうと。
でもそんなことはありませんでした。
最もらしい「正論」や、自己満足の「いい話」を振りかざしても、大半の場合はそれだけで組織は動きません。
しかし、それをして自分は組織に対して十分に働きかけていると勘違いしている人間は、世の中には割と一定数いると思います。自分もつい最近まで類に漏れずそうでした。
そして終いには、「自分がこれだけ言ってるのに、なぜみんな分かってくれないんだ!」「自分以外の視座やレベルが低すぎる!」「普通に考えれば分かるだろ!」などと言い出します。
しかし、現場に行動の変容が起こっていなければ、どれだけロジックが通っている話をしようが、どれだけ自己啓発本みたいなそれっぽい話をしようが、価値はありません。
言うなれば「リスク」を取っていない。
「正論」や「いい話」をすれば、聞き手が「理解してくれる」「歩み寄ってくれる」と、自らの責任を聞き手に押し付けているに過ぎないのです。
じゃあ何が足りないのか。それはズバリ「真剣さ」です。
「この話の流れで何を言い出すとかと思ったら、根性論かよ!」と思った方、僕はそういうぬるい話をしたいわけではありません。僕は至ってシンケンじゃー!
侍戦隊シンケンジャー
「真剣」とは、「本物の刀剣」のことです。
「真剣」が含まれる四字熟語に「真剣勝負」という言葉がありますが、これは侍同士が本物の刀剣を用いて、命を賭けて行う勝負のことを指します。どういうことかというと、勝負に負けた方が死ぬということです。
「真剣さ」とは、つまり「死ぬ覚悟」です。
極端に言えば「死ぬ覚悟」を持ってして、初めて組織を動かすことができるということです。
もちろん程度の差はありますが、ここで言いたいのは、組織を動かすということは、何かしらのリスクや代償を払う必要があるということです。
僕が個人的に好きな漫画・アニメで「鋼の錬金術師」という作品があるのですが、そこで「等価交換」という錬金術の基本法則が登場します。
「等価交換」|鋼の錬金術師より
この法則は組織に対しても同じことが言えると思います。
つまり組織を変えるには、その変化の度合いに見合った何かしたの代価を支払う必要があるということです。
より大きい組織を変化させるとなれば、より組織の方針を大きく変化させるとなれば、それだけ代価は大きくなります。
そして組織を率いる偉大なリーダーたちは、この基本法則をよく理解しています。
自分が尊敬する経営者の一人であるLayerXの福島さんが、非常に困難な目標を達成するために組織に対して働きかけた際のことを、noteで語っています。
福島さん(LayerX)は、組織を動かすために、もし目標を達成できなかった場合は「役員陣の役員報酬カットする」と「主要事業のNo.1を目指すというビジョンを諦める」ということを、代価として提示しています。
このコミットメントこそが、前項で述べた「真剣さ」であり、「死ぬ覚悟」の最たる例だと思います。
組織を動かすためには、自分が差し出せる代価は何か考えることから始まるのだと、マネージャーになってからの2ヶ月でようやく気づきました。
これは社内の組織に限った話ではなく、クライアントワークとして外部の組織を支援する際にも、同じことが言えると思います。
セブンデックスのBCSは、そういったコミットメントが強みでもあり、自分も含めて体現していかなければならないところです。
そこについては、またの機会にnoteで綴ります。
ありがとうございました。
セブンデックスにご興味がある方は、ぜひカジュアル面談にもお申し込みください。