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LEAN DESIGN TEAM - アジャイルなチームによるデザイン組織の作り方-

はじめまして、SEVENDEXのデザイナーの山﨑です。
SEVENDEXではビジネス・クリエイティブ・スタジオ(通称BCS)に所属しており、企業のブランディングや、新規事業支援、グロース支援など、さまざまな企業様の事業成長のお手伝いをさせていただいています。

何の記事?

弊社SEVENDEXのデザインチームについての記事です。
タイトルは、私の好きな書籍、LEAN UXを参考に付けさせてもらいました。(敬意)
考え方というより、事例を紹介していくので、アジャイル的に泥臭くチームをアップデートしているSEVENDEXのデザインチームについて少しでも知っていただけると幸いです。

デザインチームの数だけ、カルチャーがある。でも多分、「みんな模索してやっているんだろうな〜」と社外のデザイナーの方と話していると思うんです。
だから、何かしら参考になることがあれば…!というのと、発信するので、ぜひ情報交換させてください…!という気持ちで書きました。

目次

  1. 何の記事?
  2. 前段(私のデザインチームの経験を一応…)
  3. 仕事に追われ、なかなかチーム感が出ないという課題
  4. チーム力を強化するためにやったいろんなこと
  5. 席替え
  6. お茶サー
  7. デザイナーコミューン
  8. UIレビューナレッジ蓄積
  9. デザモニ!
  10. 色々やってみて、何となく見えてきたSDにあっているやり方は「まじめでふまじめ」であること。

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前段(私のデザインチームの経験を一応…)

私は、これまで、8名のデザインチームに所属したこと、スタートアップすぎてデザインチームがなかったこと、両方を経験しています。
両方経験してみて思ったのは、デザインチームを0→1で作るって難しい、そしてチームをアップデートして、チームとして強くなるって難しいなと感じました。
でも、デザイナーとして市場価値を上げていくためにも、デザインチームを作っていくことは経験しておきたい..!そういうタイミングで出会ったのがSEVENDEXでした。


仕事に追われ、なかなかチーム感が出ないという課題

ありがたいことに、お仕事のご相談が多く、期待に応えるべく奮闘することに精一杯で、デザインチームとのコミュニケーションよりも、常にPJメンバーとのコミュニケーションが優先でした。
席もプロジェクトメンバー基準(基本的にはデザイナーよりもディレクターの数の方が多くアサインされる)のため、デザイナーの隣にはディレクターがいることが当たり前、という感じでした。
プロジェクトメンバーとの連携はかなりスムーズだったのですが、デザインに関して、「自分はこうやっているけど、他のデザイナーはどうやってるんだろう。」と思っても、チーム間で相談する習慣がなかったので、たまに聞く。くらいで、「近くて遠い。(物理的には隣の島にいるのに、なんだか遠く感じる)」そんなデザインチームだったと思います。

そんな中、会社全体的に、もっとナレッジを貯めて、それを活用する動きが必要だ。組織を筋肉質にしていこう。という動きもあり、デザインチームの強化も動き出しました。


チーム力を強化するためにやったいろんなこと

席替え

まずは席替え。Designer’s Islandを組成しました。

(今はこの時より人数が増えました)

これまではプロジェクトメンバー単位で座席表を組んでいたのですが、デザイナーの島をつくりました。デザイナーがたくさん近くにいるという環境にテンションが上がったのを覚えています。
物理的に近くなったことで、デザインの相談を気軽にできるようになりました。また、近くで話されているデザイン相談内容も耳に入るので、勉強になったり、内容を聞いていた人が横から別のナレッジを共有してくれたりと、いい動きが生まれました。
また、デザイナーはクリエイティブを作ることが多いので、画面を見ると何をしているか気になって話しかけてしまいます。これがコミュニケーションの活性化にもつながったと思います。


お茶サー

お茶サーとは、仕事に集中しすぎて集中力が切れてしまった時や、煮詰まった時に、円(サークル)になってお茶をしばき倒すという時間です。

 (C)さくらももこ劇場 コジコジより引用

このお茶サーにより、

  • 今みんながどんな案件をやっていて、どんなデザインを作っているか知れる
  • デザインに困っている時にざっくばらんに相談できる
  • 最近のトレンド共有
  • みんなの人柄について知れる

いろんなコミュニケーションが生まれてチームの理解を深めることができました(あと、シンプルにいい休憩になる)。


デザイナーコミューン

デザイナーコミューンとは、チームの課題に対してアプローチするための時間です。

1. デザイナーチームの課題感を捉える(主観でOK)
2. その課題に対するソリューションの仮説を持つ
3. 上記を踏まえて場の設計を行う
→ オーナー「今回、こういう課題を感じているので、このようなこと(ソリューション:WSでも勉強会でもなんでも)をしたいと思います!」が言える状態

隔週でチームメンバーの一人がオーナーになってコミューンの場を設計します。

過去のコミューンのテーマをチラ見せ 👀

デザイナー全員の貴重な1時間をもらう場でもあるので、組織課題を捉えた上で、楽しみながら学んでもらえるような場の設計をする機会はかなり貴重です。
オーナーは全員に回ってくるので、アイスブレイクネタや、ワークの設計、場の回し方、スライドデザインの工夫、雰囲気の作り方など、みんなから学べるTipsがたくさんあります。
コミューン後はアンケートも取るので、良い感想をもらえた時は嬉しいし、改善の意見をもらえた時はいい学びにもなります。学びもあるし、チームとしてもアップデートされる場であり、楽しい時間でもあるので、忙しい時でも全員参加しているのがほとんどです。楽しさって大事…!

実際の案件でワークを設計する機会も多いので、コミューンの場はいい経験になっています。


UIレビューナレッジ蓄積

社内のUIレビューを蓄積して、UIのナレッジを貯めています。
自分の記録用としてはもちろん、他の人の考えたUI、レビュー内容を見れるのは勉強になるので、みんな積極的に蓄積していっています。

グラフィックのデザインレビューについては、弊社デザインチームの安部さんの記事に詳しく書いているので、よかったら見てみてください。


デザモニ!

デザモニ!とは、「週明けの月曜日にリモートからスタートするの、なんだか気合い入んない!」(SDは、月曜と水曜がリモート日です。)というメンバーの発話から生まれた、毎週月曜日のデザイナー朝会です。
「なんかテンション上げたいから、キャッチーな名前にしたい…!」と思ってDesigner’s Morning=略して「デザモニ!」を提案したら採用されました。(本当はミニモ二みたいな、かわいいクリエイティブ作りたい)

クライアントさんとのmtgがあるメンバーもいて、全員揃わない時もあります ><。

デザモニでは、こんなことを話してます。

- アイスブレイク(雑談)
- 各自:
 - 先週掲げた「ちいさな挑戦」ができたか振り返る
 - 挑戦したことで、チームに還元できる学びがあればシェアする
 - 今週の「ちいさな挑戦」を宣言
 - 近況
- 相談事項

デザモニは、本当最近はじまったばかりというのもあり、日々内容がアップデートされています。
「もっと時間を有効活用するには」「テンション上がる場にするには?」「学びを得れるようにするには?」みたいな観点で意見を出し合って、みんなでいい時間にすることができてきています。


色々やってみて、何となく見えてきたSDにあっているやり方は「まじめでふまじめ」であること。

SDではいろんな施作をやっていることをつらつらとご紹介しましたが、始まりは、全社的な動きから、個人の発話までさまざま。

いろんな施策をやってみて、SEVENEXのデザインチームに合っているチームの作り方において重要なのは、「まじめでふまじめ」であること。

せっかくの施策も、真面目すぎると仕事っぽくなりすぎてしまい、やりたいこではなく、やるべきことになってしまって、つまらなくて、続きません。

かくいう私も、どちらかというと真面目にやっちゃいがちなんですが、そんな時に、チームメンバーの中に「えー、なんかそれつまんなくなーい?(ほぼギャル)」って言ってくれる人がいるから、そこでチューニングタイミングができて、ふまじめエッセンスを加えることができます。
(この、どうやったら面白くなるか・どうやったらテンション上がるかのエッセンスを加える議論、結構デザイナーみんな得意だし、好きだと思います。)


さいごに、私の「セブンデックスのデザインチームのここがスキ3選」

1. 新しいことを気軽に始める

みんな主体的だからこそ、こういうのやらない?という提案を積極的にやっています。
これは、チームの心理的安全性が高いからだろうなとも思います。

2. そしてそこにみんなで乗っかる&積極的に改善提案する

新しい提案に対して、「いいね!」と思うものは、「とりあえずやってみよー!」となり、実行されることが多いです。
中には形骸化してしまったものもありますが、基本的にみんな、もっとこうしたら良くなるんじゃない?という提案をするスタイルなので、ワンチームでデザインチームをよくしていっていると思います。
これは、これまでの色々な施策でデザイナー同士のコミュニケーションの場が増えたことによる産物かもしれません。

3. 素直で良い人

思ったことはちゃんと伝え合えるところ。
みんなが「よくしよう」と思っていることが理解し合えているからこその、コミュニケーションだから、建設的に議論がされるので、伝えようと思うし、ちゃんと受け止められるし、アップデートの方法をみんなで考える動きがあります。

以上、SEVENDEXのデザインチームの日々のアジャイルな取り組みをご紹介でした。
具体の事例をもっと上げたいのですが、公開が難しいものもあるので(すみません。)もし興味ある人はPittaなり、SEVENDEXに遊びに来ていただくなりして、ぜひお話ししましょう〜。

【引用元note】https://note.com/rururui/n/n308fb068ca8a

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