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本記事のおすすめ読者
新卒で「やりたいことは今ないけど、やりたいことが決まった時にそれができるスキルや環境のある会社に行こう」みたいな就活軸があった2~4年目くらいの社会人
今そういう気持ちで就活している大学生に向けて書いてみたので、そのような方のキャリア選択の参考になれば嬉しいです。
自己紹介
はじめまして。8月1日にセブンデックスのUXディレクターとして中途入社した米田と申します。京都大学農学部を2022年に卒業し、新卒でレバレジーズマーケティング部に入社。3年目のタイミングでセブンデックスに転職しました。
本文
やりたいことが漠然としすぎていた新卒就活時代
自身の出身が田舎だったということもあり、将来的に地方創生(目的)に携わる仕事がしたいということは決まっていました。ただ何をすれば地方創生に繋がるのか?その上で自分はどんな仕事であれば楽しく働け、かつ貢献できるのか(手段)の見通しが全く立たなかったのです。それは当たり前で、就活当時、ビジネスのことも、地方創生についてのことについても圧倒的に情報が不足していました。(勉強不足で経験不足だったからです。)もっと抽象化するとその情報不足のせいで、目的が漠然としすぎていて、手段を選べない状態だったともいえると思います。ですので、何をすることが地方創生につながるのか?また、その中で自分はどのような仕事に就けば楽しみながら貢献できるか?については、働きながら見つけられれば良いなと思っていました。
そのような最中で就活生なりに、記事を読んだりイベントに参加したり、ちょっと長期インターンしてみたり、なんとかビジネスの解像度をあげ、事業を作れる能力を身につけたい(手段)という軸に行きつきました。今思えば事業を創る能力(手段)というのはまだ漠然としすぎていますが、なんの勉強もしていないアホな大学生が頑張って考えた当時の答えということで許してください。
最終的には、
- たくさんの事業を展開している&新規事業をたくさん起こしている(もしやりたい事業ができた時に社内のアセットを使って事業を創れそうそうな会社)
- (事業開発に紐づくのであれば)どんな職種になってもいいけど、若いうちにある程度の力が身につけられる環境(研修が整っているというよりは、裁量権の大きさ。)
という軸で就活をしており、結果レバレジーズにマーケティング職で新卒入社しました。
やりたいが見つけられた前職とそれを極めるための転職
レバレジーズでは内定者インターン時に自社サービスのプロモーション・クリエイティブ改善を行い、正式入社後は当時の経営の最重要課題であった採用のために採用ブランディング・プロモーションを行うチームにアサインされました。市場調査、ストラテジー策定、クリエイティブプランニング・メディアプランニング、その後の効果測定まで広義のマーケティングを一気通貫で行うことができ、また経営陣とも近い場所で仕事ができていたため就活の軸であった裁量権という意味でも思った通りの環境でしたし、多くの事業があるという環境もまた思った通りの環境でした。そして、レバレジーズに入って私が最も感謝しているのは、自分がやっていて楽しいと思えるマーケティングという職種(手段)に出会えたことです。ここで、大学時代の事業開発能力という漠然とした手段から、マーケティングというより具体的な手段に自分の興味を落とし込むことができました。
一方、社会人になってから独学ですが地方創生について勉強をする中で観光業で外貨を稼いでいくということに興味が出てきました。そして日本の観光業の課題を調べていくうちに、次のことが見えてきました。
- 日本にある観光資源はすでに世界の中でも類をみないほど独自性に溢れたものであるということ
- ただ、端的に言えばこれまで海外に向けたプロモーション・ブランディングや観光地で提供される体験が外国人の特に富裕層のニーズとあっていないため、その資源を有効活用できていないということ
今の日本の観光業に求められていることは新しい観光資源を作ることではなく、「今ある観光資源をよりよく他国に見せること」や「顧客一人一人のニーズにあった観光体験を提供できること」が重要だと思うようになり、大学時代の地方創生がしたいという目的がより具体的になりました。
自分が楽しく仕事ができる領域「マーケテイング」(手段)✖️地方創生のための「観光業の改善」(目的)を考えた時、自ら事業を創るというよりは、地方自治体や各観光地の事業者様の支援をするような仕事になるだろう、であれば、マーケターもっと言えばクライアントワークをするマーケターとしてのスキルを上げていく必要があると考えました。目的がより洗練され、手段もより解像度が上がったからこそ、事業会社からの転職を決意できました。
転職をするにあたっての軸はマーケティング✖️クライアントワーク以外にもう2つ軸がありました。
- 1つは裁量権の大きさ
- 若手のうちにスキルを身につけて早くから自分の興味関心のある地方創生に携わりたいと思っていたから。
- 2つ目は調査やストラテジーだけでなくクリエイティブ制作もふくめて施策の実行までの支援も行えること
- 戦略だけを行ったとしても実行プランや実際のクリエイティブや施策まで伴走できないと、絵に描いた餅になる可能性が高いから。
セブンデックスに決めたのは転職の軸に合っていたこともありますが、そもそもセブンデックスのような会社が他に見つからなかったのです笑。もしあれば教えてください。
最後に
ここ数年間の就活生の間では「やりたいことが決まった時にやれる企業に入る=自身の可能性を狭めない企業を選ぶ」という風潮がある一定存在しているように思います。何を隠そう私もその一人でしたが、そもそもやりたいこと(目的)を探すことの方がそれを成し遂げるためのスキルや環境(手段)を探すことよりも難しい気がしていますし、そして、やりたいこと(目的)が決まらないとそれを実現するためのクリティカルなスキルや環境(手段)は見つけることはできません。
せっかくの20代ですので、やりたいことや好きなことが不明確なまま、日々に忙殺される毎日では勿体無い。
入社して2~3年は仕事にも余裕ができ、今一度自分のやりたいことや好きなことがなんなのかを言語化する良いタイミングだったなと自分の転職活動を振り返ってみて思います。また大学生のうちにやりたいことの方向性だけでも見えていたことが、今のところ自分のキャリアを見失わずにいられる要因な気もしています。ぜひこの記事を読んでくださった方にもそのような機会をご提供できれば嬉しいなと思います。