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こんにちは。
株式会社アトモニの沖永です。
2025年7月28日(月)・29日(火)、第4回 採用・人事勉強会をオンラインにて開催しました。ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました!
今回のテーマは 、
「面接・カジュアル面談の具体テクニック─ 人事トレーニング編 ─」
人材不足が深刻化している今、採用活動において一つひとつの場面をどう工夫していくかが、とても大切です。今回は、候補者に「ここで働きたい」と思ってもらえる面談・面接のコツについてお話しました。
ー 面接は“当日”だけで勝負が決まるわけではない
「面接本番で頑張ればOK」と思っていませんか?
実は、候補者の中では企業からの最初の連絡の時点で、「この会社ってどんな会社だろう?」という印象づくりが始まっています。
- メールの文面は丁寧か
- トーンや言葉遣いはフラットか
- 返信スピードは適切か
- 面談担当者の名前を事前に伝えているか
こうした“細かいやりとり”ひとつひとつが、候補者にとっての企業イメージになります。
例えば、たった一通のメールでも、「丁寧で安心した」とポジティブな印象を与えられる一方で、「ちょっと事務的だったな」とネガティブな印象を与えてしまう可能性もあるのです。
そして、その印象が後々の志望度や信頼感に影響していきます。
採用活動では、「最初の一通」が会社の第一印象を左右する大事なスタート地点。だからこそ、「準備・当日・終わり方」それぞれのフェーズを丁寧に設計することが、候補者との信頼関係構築の鍵になります。
ーカジュアル面談こそ、「対話」を大切に。
カジュアル面談では、「会社の魅力を伝えなきゃ」と一方的に話してしまいがちです。ですが、大切なのは“伝える”より“聴く”姿勢。
例えば、こんな一言を添えるだけで、面談の空気は柔らかくなります。
- 「今日はお互いを知るための時間にできればと思っています」
- 「今日はどんなことが気になっているか、先に教えてもらえますか?」
- 「“こんなこと聞いていいのかな?”という内容も大歓迎です」
このように、最初に「対話」をする姿勢を見せることが、候補者の不安を和らげ、企業理解と志望度の両方を深めるきっかけになります。
ー面接は「見極め」だけでなく、「口説く」場でもある
面接は選抜の場であると同時に、候補者の志望度を高める「口説く場」でもあります。仕事内容やメンバーの雰囲気、成長環境、そしてMission・Vision・Valueといった「会社らしさ」を、候補者の価値観に合わせて自然に伝えることがポイントです。
また、最近はオンラインでの面談や面接も増えていると思いますので、カメラの位置、音声の聞き取りやすさ、背景の整理など、基本的な配慮も忘れずに。
面接であっても、面談と同じく一方的に話しすぎると、その「熱量」がかえってマイナスに働いてしまう場合もあります。自分が「候補者に認められたい」気持ちで動いていないか、一方的に話過ぎていないか、常に振り返る姿勢も大切です。
ー志望度を上げるカギは「価値観のすり合わせ」
「話しやすかったな」で終わった面談は、候補者にとって良さそうな会社という印象には残るかもしれません。でも、それだけでは志望度を高めることには繋がりません。だからこそ大事なのは、候補者の“転職軸”や“価値観”をしっかりと把握すること。
それが見えてはじめて、「この会社なら叶えられる」と思ってもらえる情報提供ができるようになります。
そして、面談・面接の終わりには、次の選考ステップについてしっかりと共有しましょう。候補者が「ちゃんと引き継がれている」と感じられるよう、面接官同士での情報共有も重要な信頼の一環です。
ーテクニックよりも、「本気度」が伝わる
ここまでご紹介してきたような工夫や配慮はとても大切です。
ですが、それ以上に候補者に伝わるのは、「この会社、本気で向き合ってくれているな」という熱量です。言葉の端々、態度、フォロー、すべてにその“本気度”がにじみ出ます。最後にはロジックを超えて、その「本気度」が候補者に伝わるのだと思います。
さいごに
今回の勉強会を通じて、私自身、採用担当者として改めて大きな気づきを得ることができました。
面接は「候補者を見極める選抜の場」であると同時に、「信頼関係を築くプロセス」でもあります。
候補者の方に安心していただくには、準備やコミュニケーションの丁寧さ、そして何より“本気で向き合う姿勢”が問われるのだと、強く実感しました。
中でも印象的だったのは、「話しやすかった=志望度が上がるわけではない」という言葉です。
気持ちよく会話できたとしても、それだけでは「ここで働きたい」と思ってもらえるとは限らない。だからこそ、小さなやり取りの一つひとつに、企業としての姿勢や本気度がにじみ出るよう意識しなければならないと感じました。
採用活動は、「企業が選ぶ場」であると同時に、「企業が選ばれる場」でもあります。私たちがどれだけ本気で候補者と向き合っているか──その姿勢が、すべてのコミュニケーションに表れていく。そんな、当たり前だけれど忘れがちなことを、改めて見つめ直す貴重な機会となりました。
これからも、採用という対話の場に、誠実に丁寧に向き合っていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回の勉強会は、「ハラスメント防止」をテーマに開催いたします。
ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひご参加いただけますと幸いです!
【本件に関するお問合せ先】
株式会社アトモニ 代表:栗田康二
電話:07015079687
メールアドレス:kurita@atomoni.co.jp