※このストーリーは、noteで発信した記事を転載しています。
こんにちは! カンリーでエンジニア採用を担当している宮本です。
2025年9月2日(火)、フリー株式会社(以下、フリー)、株式会社カンリー(以下、カンリー)、株式会社エスマット(以下、エスマット)の3社で、「生成AI時代のプロダクト開発とPdMのキャリア戦略を語る会」を開催しました!
登壇者
寺島敬幸:フリー株式会社
2021年早稲田大学を卒業。新卒でフリー株式会社に入社後、アライアンス事業本部でfreee会計と人事労務のセールスに従事。MB会計事業本部で顧客専任担当立ち上げに携わる。
2023年から支出管理の事業開発とプロダクトマーケティングマネージャー、2024年からは経費精算のプロダクトマネジメントに専念し、小口現金プロダクトの新規立ち上げを実施
牛島創太:株式会社カンリー
2020〜2023年、外資系ITコンサル会社にてSAP導入プロジェクトに従事。業務プロセス改善を強みに、2023年より株式会社カンリーに参画し、福利厚生プロダクトの立ち上げ〜グロースを担当。
現在は店舗集客領域のプロダクト刷新にも携わり、複数プロダクトのPdMを兼任
江口将司:株式会社エスマット
2018年京都大学経済学部を卒業。エムスリーにて、法人営業、プロダクトマネージャー、新サービス開発に取り組んだ後、英国グループ企業にて現地事業のGrowthに携わる。
2022年4月、エスマット入社。プロダクトマネジメントと経営企画を兼任
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会場は満員御礼、30名以上の参加者で熱気に包まれました。今回はイベントのエッセンスをぎゅっとまとめて、お届けします。
泥臭さの裏にあるAI活用
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「AI活用」「AI実装」と聞くとスマートに聞こえますが、現場は泥臭いトライ&エラーの連続です。
- エスマット:「在庫最適化AIエージェント」提供に向け、裏側で手運用を繰り返しながら精度を高めたとのことです。
- フリー:「まほう経費精算」で、ユーザーには優雅な自動化を見せつつ、水面下では人の手で支えています。
- カンリー:店舗マーケティングに関する課題解決のサービスをAIを活用してスピーディに開発し拡張しています。
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華やかな成果の裏には必ず“地道な積み重ね”があり、試行錯誤を楽しむ姿勢こそPdMに求められる資質だと感じました。
AIを使ってユーザーにどのような価値を届けるのかを考え抜く
パネルディスカッションの最初のテーマは「生成AIをプロダクトでどう活用しているか」。各社がAI活用の方針を語りました。
- エスマット:AI×IoTの強みを活かし「人が楽しく働ける」プロダクトを軸に意思決定。
- カンリー:プロダクトそのものを定義し直し、生活や業務の体験が“なめらか”になることを基準にAIを導入。
- フリー:議論中ながらも「社員同士のお願いごとをなくす」「クラウドやAIをもっとフレンドリーに」といったビジョンを提示。
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特に印象的だったのは、エスマット江口さんの「方針から外れる機能はつくらない」という言葉。AI活用も一貫した方針の中でこそ、ユーザー価値につながると強く感じました。
PdMに求められるキャリア戦略
ディスカッション後半はキャリアの話題に。冒頭で「AIに置き換えられるのでは」と不安を吐露する場面もありましたが、その後は“染み出す力”に焦点が当たりました。
- 事業計画を立ててみる
- マーケを学んでみる
- アプリをつくってみる
江口さんは大好きな猫のために、「お世話管理アプリ」を自作したエピソードを披露。「楽しむことを優先するほうが染み出しやすい」と語り、会場は温かい笑いに包まれました。
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AI時代のPdMは、正解がない中で泥臭く学び、挑戦を楽しむ人ほどキャリアが厚くなる。そんなメッセージが浮かび上がったディスカッションでした。
質疑応答でサプライズ!?
質疑応答では、
- AIにまつわる機能は標準搭載で考えているか、それともオプションにする予定か?
- AIの精度の良し悪しをどう判断しているのか?
- 業務の生産性をどう評価しているのか? 費用対効果については経営層にどのように説明しているのか?
といった実務的な質問が飛び交いましたが、最後は「リバプールと千葉ロッテ、優勝できそう?」というサプライズ質問。
- 寺島さん(千葉ロッテ推し):「今季は絶対無理、ダントツ最下位」と自虐。
- 牛島(リバプール推し):「どれかの大会で優勝できる」と前向きな予想。
会場は大爆笑となり、AIというテーマの硬さを一気に和らげてくれました。
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手探りを楽しむ姿勢が未来を切り拓く
AI活用はまだ誰もが手探りの状態。だからこそ、挑戦の総量が差になる。今回のイベントを通じて「不確実性を楽しめる人こそが次の時代をつくる」と実感できる時間になりました。
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